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カナダの聖なる森をバンクーバーのキャピラノ吊り橋で体験

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バンクーバーのキャピラノ吊り橋でスリル満点のクリフウォーク

キャピラノ吊り橋から西海岸の森を見渡す

カナダの西海岸には壮大な温帯降雨林があります。森は私たちにとって、神聖な場所だと言えるかもしれません。人口が少なく、原始的な荒野から成るこの若い国において、森は自然の神殿です。森は自然の美しさと荘厳さを讃える場所であり、同時に多くの観光客を魅了しています。この北の楽園を楽しむのに、冒険家である必要はありません。西海岸の温帯降雨林は、キャピラノ吊り橋公園から臨むことができます。

バンクーバーのダウンタウンから有名なライオンズ・ゲート・ブリッジを渡って、郊外にある27エーカーのキャピラノ公園は、絶対に行く価値のある場所です。125年前に設立されたこの公園は、原住民の文化と移民の文化が混ざり合った興味深い歴史に富んでいます。

しかし、私が一番好きなのはこの公園の雰囲気と自然環境です。キャピラノ吊り橋公園は、観光地としては珍しい場所。自然の特別な環境を保ちながらも、ディスプレイや看板、インタラクティブな展示物、ネイチャーツアーやヒストリーツアーを設けて、観光客が楽しめる場所になっています。

素晴らしい森

赤みがかった松の針葉の分厚いカーペットの上を歩くと、湿った空気と日がまだらに落ちた植物に包まれるような感覚を覚えます。玉虫色のシダ、明るい色の苔、流れる小川が地面で目を引きます。ヒマラヤスギ、松の木、もみの木など生い茂る常緑樹がやわらかく中間層を構成し、そして荘厳にまっすぐそびえ立つベイマツが、高いキャノピー(林冠)を形成しています。枝の上では小鳥がさえずり、幹の上をリスが上へ下へ駆け回り、地面の豊かな木の葉の上に蝶々が舞い降ります。ここは静寂なる聖地であり、畏敬の念によって訪問者は足取りを、そして声を落とします。

私はケララから来たというカップルに出会いました。二人とも生物学者で、公園で出会う新たな種類の動植物にとても興奮していました。私のように、彼らもまた本当に森の中にいるかのように感じていたのです。よく管理され、メンテナンスされた、探索しやすい小さな森です。

キャピラノは私が思うに、特に家族連れや外国人観光客向きの場所です。なぜなら世界の中のこの地における自然環境について、学び体験する機会が設けられているからです。子供達がクリフウォーク沿いのツリートップアドベンチャーに登っている間、大人は丁寧に管理された小道を散歩することができます。

実際私は公園でインドから来た家族連れに数組会いましたが、3世代それぞれが違う楽しみ方をしていました。グルガオンから来た家族は、温かい人々、そしてブリティッシュコロンビアの豊かな自然が大好きだと教えてくれました。人々が落ち着いているのも素敵だね、と。ボンベイとグジャラートから来た家族は、新鮮な空気と清潔な環境が好きだと言っていました。

本を開くかのような森での体験

キャピラノの次は、ストーリーセンターをゆっくりと歩きました。ストーリーセンターは、公園の歴史を楽しみながら学ぶことができるようにうまくデザインされたインタラクティブな通り道です。1888年に、ジョージ・グラント・マッカイというスコットランド出身のエンジニアが、キャピラノ川沿いの土地6000エーカーを購入し、最初の吊橋を建設しました。

その後、より強固な橋に建て替えられ、1920年代〜30年代には観光地となりました。1953年に新しいオーナーであるラエ・ミッチェルが現在の橋を建設し、公園を開発して大々的にプロモーションを始めました。彼の娘であるナンシー・スティバードが約10年の歳月を費やして(1983年〜1993年)公園のさらなる開発を行い、現在のレベルに至りました。

また、この土地に住んでいた先住民とのつながりについても学ぶことができました。実はキャピラノ(Capilano)という言葉は、スクアミッシュの言葉で美しい川を意味する「Kia’palano」からきています。そして1930年代には、先住民族の長であるジョー・マチアス・キアパラーノが雇われ、ビジターに先住民族の暮らしについて紹介していました。

最近では、1980年代に先住民アーティストのウェイン・カーリックが、現在も展示されているストーリー・ポール(「トーテムポール」と呼ばれるものです)のほとんどを製作しました。これらは一つ一つ一本の杉の丸太から彫られていて、シンボルとイメージを通してストーリーを語ります。私のガイド、アレックスは彼のお気に入りのポールについて語ってくれました。「民族の長が自分の娘の美しさを見たいがために光を解放するまで、この世の全ての光は箱の中に収められていた」というお話です。アレックスはここで歴史ツアーガイドをしています。彼は文化人類学を専攻する学生で、先住民のアートやカルチャーについてよく知っていました。

ストーリーセンターとストーリーポールは、キャピラノ川の東側に位置しています。カフェやレストラン、トレーディングポストストア、クリフウォークと同じ並びです。ここは公園の中でも最も新しく最も印象的な場所。キャピラノキャニオンの上部にある花崗岩の崖にぶら下がるように、歩道が飛び出しています。本当に素晴らしい場所です。キャピラノ吊り橋公園内の他の全ての施設と同じように、環境に配慮して建設されています。この建設にあたり、切られた木はたったの一本です。全ての建設資材は自然に還る素材です。環境への影響を最小限にするために、遠隔地にこの施設は建設されました。

森は向こう岸に続いています。向こう岸に行くためには、グラグラ揺れる吊り橋を渡らなければなりません。それは、キャピラノ川の上70メートルに設置された、全長137メートルの吊り橋です。森の中にはトレールやカエルが棲む池、雨林の展示、ツリートップアドベンチャーなどがあります。ツリートップアドベンチャーには、7つの吊り橋があり、30メートルの高さからリスになった気分で森を楽しむことができます。

ツリートップアドベンチャーでキャノピーを歩き回ったり、クリフウォークから崖を見下ろしたりすることで、森をユニークかつ多面的な角度から楽しむことができます。どの角度から見ても、森は生命に満ち溢れていることがわかるでしょう。常緑樹に日光が降り注ぎ、複雑なデザインのステンドグラスのように見えます。川の水はきらめき、岩にぶつかって歌うように弾けます。大きな鳥が翼を広げて頭上を羽ばたく様子はスローモーションに。森は生ける聖地のようであり、自分も全てを一体とする大地の一部になったかのように感じさせます。

新鮮で、クリーンで、よく管理されている

五感で自然環境を感じることができるこの公園に、私は心から感動しました。どこもかしこもクリーンで、よく管理されていて、とても居心地が良く、訪れる人に驚くほど様々な体験を提供しています。食事とショッピングが目的であれば、トップクオリティのローカルな商品が売られています。森に飛び込んで自然の中に溶け込みたければ、森の中に続く長い遊歩道を楽しむことができます。スリルを求めているならば、吊り橋とクリフウォークではるか下にある川をイーグルの視点から眺めることができます。自然や歴史、文化について学びたければ、ガイドツアーに参加することができます。

全てのビジターが満足できる場所です。そしてこの場所を去った後も、私のように、雄大な自然そしてそれを本当に守ろうとする人たちに囲まれていたことを決して忘れないでしょう。

Licensed material used with permission by Breathedreamgo (Facebook, Instagram, Twitter)
訳:アオノトモカ「冒険女子

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