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介護と育児が同時襲来!ダブルケア日記【排泄ケアの心がけ編】

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若年性アルツハイマー病の義母を介護している満枝です。今回は、排泄ケアについてお話いたします。介護と育児に追われていた当時は、義父との確執や夫婦の離婚危機にも直面したりと、全力疾走の毎日でした。今思い返すと、「もっと○○しておけばよかった」とちょっぴり後悔してしまうこともあります。後悔しない介護ができるよう、私の経験が一人でも多くの方の参考になればと思います。

義母、排泄までの所作に異変が起こる

ある晩、電気をつけず、鍵もかけずにトイレで排泄している義母に遭遇しました。トイレにいると気づかず、私がドアを開けてしまったからです。お互いにびっくりして「ごめんなさい」としか言えず、どうして電気をつけず鍵をかけなかったのかは聞けませんでした。

遭遇したのが主人(息子)だった時には、「何してんの?鍵も電気もつけずに…」ととっさに声かけ。義母は「大丈夫、大丈夫。見えるから」と、分かったような分からないような返答をしていたようです。

その後、何度かトイレで義母と遭遇しました。その頃若年性アルツハイマー病と診断されたので、もしかしたら、鍵のかけ方や電気の付け方がわからなくなってきているのかな?いやいやたまたまかな?…と揺れ動きながらも、深く考えないようにしていました。

ある日、洗面所から異様なにおいが…

その時は突然きてしまったのです。洗面所のドアを開けると、洗面台の前に大きな排泄物が。義母はトイレの電気のつけ方、鍵のかけ方がわからなくなっただけではなく、トイレの場所もわからなくなっていたのです。あまりのことに声も出ませんでした。とにかく片付けました。涙を流しながら…。床に排泄物があるというのは、本当にショックでした…。

あの時は、「どうしてこんなところに!?」と戸惑いました。今考えると、トイレの隣が洗面所のため、大体の場所は分かっていたのではと思います。しかし、開けたところが洗面所で、そのあと他を探すことに気が回らなかったのではないかと。

義母の行動を想像すると…緊急を要するため、下着を脱いで排泄する。洗面所にティッシュを置いていたので、排泄後はティッシュで拭く。衣服を整え、手を洗い?排泄物を踏まない様に出て、ドアを閉める。こんな流れだったのではないかと思います。

排泄に困らない環境を作る

義母を責めることもできず、気を取り直し、排泄に困らない環境作りを試してみました。
トイレへの声かけを行う
外出・食事・就寝などの前にトイレへの声かけを心がけるようにしました。しかし、声かけの相手は幼い子どもたちです。幼い子どもたちに声かけし、「じゃあ、私も…」と義母が声かけに乗ってくれることが多かったので、自然な声かけになっていたのではと思います
洗面所のドアを開けっ放しにする
ドアを開けっ放しにすることで、ドアが一つになり、一目で「トイレではない」と分かるようになりました
トイレのドアを少し開けた状態にし、就寝前まで電気をつけておく
トイレの場所を把握しやすくなるよう、トイレ内がチラっと見える程度開けておきました。また、夜でも分かるように電気をつけておきました
トイレに入る前にノックする
家族全員で心がけました

ちょっとしたことの積み重ねでしたが、その後、トイレ以外での排泄はなくなりました。トイレやお風呂など、リビングやキッチンに比べて頻繁に利用しない場所は、体で覚えていることが多いのです。不慣れなところであれば、表示マークなどでわかりやすく誘導する必要があったかもしれません。

今だから分かる、排泄の際の声かけについて

トイレの声かけは、ケアする側が失敗を恐れず、構えないことが大切です。これは長男の育児と義母の介護に共通することかなと思います。長男の時はトイレのことを気にしすぎて、声かけを頻繁におこなっていました。時には「本当に(尿便意が)ないの?」と問い詰めたこともあったためか、3歳までオムツを完全にとることはできませんでした。

それに比べて下の娘には、オムツはいつかとれるんだから…と目くじらをたてることはしませんでした、私が行きたくなったり、食事や就寝前に声をかける程度でいたら、排泄したい時に教えてくれるようになりました。その結果、長男より早くオムツがとれたんです。

義母も長男と同じで、私が失敗しないようにと構えていた頃は、頑なにトイレを拒否していました…。相手の気持ちを尊重することが、ケアする上で大切なのだと実感しました。排泄はとてもデリケートですが、避けては通れない問題です。お互いのストレスにならない様に、ケアする側は一人で抱え込まないで周りに協力を仰ぐことを忘れず…まずは失敗しても責めない心のゆとりを…(*^_^*)

参考動画

現在義母は要介護度5の寝たきりの状態ですが、この動画を観て、「もしかしたら安易にオムツに頼ってしまったんじゃないか」「もしかしたら義母の自立心を心ない言葉で傷つけていたんじゃないか」という気持ちが胸に広がります。とても分かりやすいので、是非ご覧になってください!

この記事を書いた人

満枝

1961年生まれ。若年性アルツハイマー病を発症した義母の在宅介護を21年間山あり谷あり続行中。育児と介護を同時に行うダブルケアの経験者。現在、育児は卒業。在宅介護で潰れそうになった経験から、《育児も介護もたくさんの目と手と心が必要》と実感。現在は、認知症サポーターメイト、民生委員として、その思いを発信中。

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