いま、注目の”古都”、「川越」の魅力

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いま、川越がスゴイ! 観光客が急増している理由って?

京都や鎌倉のような古都で、和の風情を感じながら暮らしてみたい。でも、鎌倉は人気がありすぎて家賃も高いし、関東在住だと京都に移住する決心がつかない。そんな人にオススメしたい街が「川越」です。川越といえば、今でこそ“小江戸”の風情が味わえる町としてテレビや雑誌でよく取り上げられていますが、30年前はほとんど注目されていませんでした。しかし、ここ20年で観光客は約2倍の650万人に達し、2020年の東京オリンピックのゴルフ競技が市内で開催されることも決まっています。川越は、今まさに「来ている町」なのです。

伝統的建築物やレトロ建築の宝庫!

では、古都好きの人にオススメのポイントをピックアップしてみましょう。

まず、なんといっても川越の良さは、明治・大正・昭和の建築が調和した美しい町並み。有名なのは、JR川越駅から徒歩15分ほどの場所にある「蔵造りの町並み」です。その中心地である「一番街」には、明治期の重厚な蔵造りの建物が南北400m以上にわたってずら~っと並んでいます。これらの多くはつくり物ではなく、昔からある商店や蔵が大切に残されています。これだけまとまって古い建物が残っている場所は、関東ではめったに見られません。

付近には「大正浪漫夢通り」という、大正時代のコンクリート建築が建ち並ぶ一角もあります。こちらは「蔵造りの町並み」とはガラッと雰囲気が変わって、ちょっとしたヨーロッパのような風情を醸し出しています。【画像1】石造りの商店が並ぶ「大正浪漫夢通り」(写真撮影/次にくる住みたい街はここだっ!取材班)

【画像1】石造りの商店が並ぶ「大正浪漫夢通り」(写真撮影/次にくる住みたい街はここだっ!取材班)

また、マニアの間で人気の「擬洋風建築」が多いのも特筆すべき点です。「擬洋風建築」とは、瓦やトタン屋根で、本体は和風なのに、正面(ファサード)だけを洋風に装った建築物のことで、関東大震災以降の商店兼住居によく見られます。【画像2】このような和洋折衷の建築物を「擬洋風建築」という(写真撮影/次にくる住みたい街はここだっ!取材班)

【画像2】このような和洋折衷の建築物を「擬洋風建築」という(写真撮影/次にくる住みたい街はここだっ!取材班)

神社仏閣やイベントが多い!

江戸時代、政治・軍事の要衝であった川越には、歴史ある神社仏閣が多く、それらにちなんだ縁日や祭りが多いのも特徴。地元に有名な神社仏閣が多くても、観覧料を払ってまで行かないという人も多いですが、川越は地元民でも繰り出したくなるイベントが盛りだくさんなのです。

成田山川越別院では、毎月28日に「蚤の市」が開催され、衣類・着物・おもちゃ・雑貨・古銭・食器類・書物類・海外アンティーク品などを売る店が境内にズラリと出店。早朝に行かないと、いいものはなくなってしまうほど人気です。

“おびんづるさま”で有名な蓮馨寺(れんけいじ)では、毎月8日に「縁日マーケット」を開催。こちらはより規模は小さいものの、出店者とふれあって、ゆっくり買い物ができるのが魅力。

どちらも、アンティーク好きにはたまらないイベントですね。このほかにも、毎月第3日曜は熊野神社の銭洗弁天の縁日や、毎月1日には「川越七福神縁日」など、フリマ・骨董市・縁日が毎週のように開催されています。

また、毎月18日は「川越きものの日」。着物で町を歩けば、100以上の協賛店で無料着付けサービスや割引、プレゼントなどのうれしいサービスも。川越には呉服店やレンタル着物店が多く、蚤の市やフリマでも着物を手に入れやすいので、日常に着物を取り入れてみたい人にイチ押しの町なのです。

神社仏閣が催す季節の行事を楽しむのも、古都ならではの過ごし方ですね。【画像3】成田山川越別院。毎月28日の蚤の市で知られる。境内の五百羅漢(ごひゃくらかん)も隠れた見どころ(写真撮影/次にくる住みたい街はここだっ!取材班)

【画像3】成田山川越別院。毎月28日の蚤の市で知られる。境内の五百羅漢(ごひゃくらかん)も隠れた見どころ(写真撮影/次にくる住みたい街はここだっ!取材班)

新年は喜多院の「だるま市」や、市内7寺院で行われる「小江戸川越七福神めぐり」、夏は茅の和くぐりや獅子舞、11月は成田山川越別院の火渡り祭り、12月は熊野神社の酉の市など、さまざまな行事がありますが、なんといっても川越がいちばん盛り上がるのは、毎年10月に行われる「川越まつり」でしょう。

「川越まつり」は、川越氷川神社の例大祭を起源とする祭り。豪華な山車(だし)が町を練り歩き、山車がすれ違う際にリズミカルで優美なお囃子(はやし)で競い合います。川越っ子は、1年かけて祭りの準備をし、「ハレ」の日を楽しむのです。

蔵造りの町並みと反対側の「西口側」は、現在開発中

一方、蔵造りの町並みとは反対側の川越駅西口側(駅の南側)は、現在、開発が進んで来ています。

これまで川越のにぎわいは、蔵の町並みやクレアモールがある東口側(駅の北東側)が中心で、西口側にはこれといった商業施設などはありませんでしたが、2014年春には、西口駅前広場のロータリーがリニューアルし、地上とデッキで車両と歩行者が完全分離されました。ここから、タクシーや路線バス、空港連絡バスなどが発着しています。

また、2015年春には西口徒歩数分の場所にショッピングセンター「ウニクス川越」と、大ホール・市民活動・生涯学習施設・男女共同参画推進施設・南公民館・証明センター・子育て支援センター・市民相談室などが入った複合拠点施設「ウェスタ川越」がオープン。【画像4】スーパーマーケットや保育所などが入る「ウニクス川越」(左)とコミュニティ施設が集まる「ウェスタ川越」(右)

【画像4】スーパーマーケットや保育所などが入る「ウニクス川越」(左)とコミュニティ施設が集まる「ウェスタ川越」(右)

さらに、今年(2016)春には、これまでひとつしか出口がなかった西武新宿線本川越駅に、西口が開設し、駅周辺の移動の利便性がアップ。これを機に、西口にも新しい人の流れができ、さらに街は活性化していくことでしょう。

川越駅と本川越駅を利用すれば3つの路線が利用でき、すべて乗り換えなしで都内まで行けるうえに、家賃も割安な川越。今から注目していい物件を見つけたいですね!

構成・取材・文/鈴木さや香●次にくる住みたい街はここだっ! ~川越編~
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/03/108338_main.jpg
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