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パンチ佐藤 変わり果てた元同僚・野村貴仁氏は「野球バカ」

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 パンチパーマがトレードマーク。ドラフト1位でオリックスに指名され、明るいキャラで人気を博した、元野球選手でタレントのパンチ佐藤(51才)。さまざまなテーマで年間30本以上の講演会を開くパンチならではの視点で、今、注目を集めている野球界の話題についてぶった切った。

――大リーグ・マーリンズのイチロー選手は今年、3000本安打を達成できると思いますか?

パンチ:できますよ。あの体を見てわかるように、きちっと努力しているし、メンテナンスもしている。24時間野球のことを考えている奴ですから。ヒットを打つために寝る、飯を食う、トレーニングする。全て野球のためにやっています。打てない理由がないです。

 目に見えて動きが悪くなったとか、技術が落ちたとかはないですから。若干目が悪くなったとか、反応が悪くなったというのは、本人はあるかもしれないけど、専門家もぼくも見えないし、充分やっていけると思います。問題は心が折れたときですが、それもなさそうですよね。

――パンチさんといっしょのオリックス時代から、メンタルが強かった?

パンチ:強いです。たとえば、イチローは細いバットを、小指を余らせて持っていたんです。そこで土井監督(当時)に「細いバットを長く持たずに、太いバットを短く持って叩きつけなさい」と言われたんです。バットって、人によって長さ、太さ、重さが違うんですよね。

 イチローは監督に「監督は2、3年で変わりますけど、ぼくのスタイルは変わりませんから」と変えなかった。怒った監督は「じゃあ打ってみろ」と言ったその日、イチローは野茂(当時、近鉄バッファローズ)から初ホームランを打ったんです。ところが、次の日から二軍。

 ぼくは二軍にいましたから、「はいはいって聞いていれば、二軍に落ちなかったのに。おまえもバカだな」って言ったら、「いや、ぼくはぼくのスタイルを作りますから」って。たいしたものだなと思いました。当時、イチローは2年目ですよ。まだ、20才なっていないんじゃないですかね。

――すごいですね。

パンチ:ナイターは18時から試合開始です。イチローいわく、人間って、起きてから6時間後が一番力を発揮できるそうです。だからあいつは、合宿所の下の練習場で朝方3時4時まで練習して、昼の12時に起きていました。全部逆算して練習していたんです。そういうことをするのは、イチローだけでした。

 だからイチローは、そりゃあ3000本打ちたいでしょうけど、そのために努力しているんじゃないと思います。今日ヒットを打つ、明日も打ちたい、明後日も打ちたい。だから努力をしているんです。それで気が付いたら3000本という感覚なんでしょうね。

――野球界では、清原和博容疑者の逮捕は、どう感じましたか?

パンチ:つらいとか苦しいから覚せい剤に走ったという報道がありますが、それは言い訳ですよ。東日本大震災の被災者たちは震災から5年経った今も、みんなふんばっているじゃないですか。甘えちゃいけない。

 ただ、ツーアウト満塁でエラーしたのと一緒です。エラーしちゃったんだから、「なんでエラーしたんだ」「こうすればエラーしなかったはずだ」と今さら言っても仕方がない。これから更正して、「さすが清原だ」と言われるような生き方を見せるしかないですね。

――野球界は、そういう闇に手を染めやすい業界?

パンチ:野球界も芸能界もね、チャンスや誘惑があります。ぼくはサラリーマン経験をしたことが大きいんですよ。誰でも褒めてくれる人と飲んだほうが楽しいでしょ。でもぼくは、苦言をしてくれる人と付き合っていました。

 清原くんみたいに18才でプロに入ってすぐに4番打って活躍したら、いろんな人が寄ってきますよ、良い人も悪い人も。見極めができなかったのかもしれませんね。

 それに勝負師というのは、運や験を担ぎます。飲み屋のママに「このビール一気に飲み干してごらん、明日打てるから」と言われて、次の日ホームランでも打ったら、常連になりますよ。そうやって験を担いだりする。だから、「これを飲んだら打てるよ」というところから薬物に入ったのかもしれない。想像だけれど。

――清原容疑者の報道では、元チームメートの野村貴仁さんの変わり果てた姿が話題になっています。パンチさんもオリックス時代のチームメートでした。

パンチ:野球選手は、野球しかやっていないからダメなんです。だから、誘惑に負けたり騙されたり、野球が終わった後に何もできないんです。野村くんはほんとに野球バカですから。

――現役選手時代の、野村さんの性格は?

パンチ:野球が大好きで、野球しか知らない。そして真面目。ヘルメットとぼうぼうの髭が話題になったけど、「カメラ止めてください。このままじゃ格好悪いから、3時間後に来て」と言って、髭を剃って着替えたらよかったんです。でも真面目だから、そのままインタビューを受けてしまったんです。

 彼は家の修理をしていたから、ヘルメットをかぶっていたんでしょ。仲間と飲みに行くくらいだから、髭もそのままにしていたそうですよ、週刊誌の情報ですけどね。融通が利かなかったんでしょうね、野球しか知らないから。

――現在、野村さんは無職らしいですね。

パンチ:元野球選手でそんな人いっぱいいますよ。でも、切り替えると何でもできます。だってプロ野球選手になるには、どれだけの努力をしたか。体力もあるし挨拶もできるし我慢もできるし、何でもできるんです。

 野村くんの場合は、肘が痛い、この薬を飲んだら痛みなく投げられる。覚醒剤じゃなくて、認められている薬で、そういうのがあるんです。膝が痛いならこれ、肩が痛いならこれとあるので、そこからだんだん薬物に手を出すようになっていったようです。ま、彼の場合はすでに罪を償っていますけどね。

【パンチ佐藤(パンチ・さとう)】
1964年12月3日生まれ。神奈川県出身。亜細亜大学から熊谷組を経て、1989年、オリックスにドラフト1位で入団。プロ野球時代はトレードマークのパンチパーマと明るいキャラクターで人気に。1994年引退。現在、タレント活動や講演会で活躍中。

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