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内密のはずの職場への妊娠報告、翌日には社内中から「おめでとう」の声。そして…

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職場にいつ妊娠を伝えるか――。

それは、働きながら妊娠・出産をする女性であれば共通する悩みなのかもしれません。

■いつ伝える? 職場への妊娠報告

はじめての妊娠がわかったとき、わたしは正社員として会社に勤めていました。

当時の職場はいわゆるブラック企業。

終電以降も働き続けたり、仕事が終わらず会社に寝泊りすることさえ少なくありませんでした。

とはいえ、妊娠中も同じように働き続けるわけにはいきません。

どのタイミングで職場に妊娠を打ち明けるべきなのか…わたしは悩みました。

インターネットやマタニティ誌をめくってみると、職場へ妊娠の報告をするのは『安定期を過ぎてから』という声が多いようです。

ですが、妊娠初期の状態で徹夜を繰り返すわけにはいきません。

考えた末に、胎のうが確認できた妊娠5週の段階で、職場に妊娠を打ち明けることに決めました。

■「安定期までは内密に」のはずが…

妊娠報告は、まず直属の上司に行いました。

重いものを運ぶことや深夜までの残業が難しくなること、妊婦健診のため半休を取ること。

産後に勤め続けるつもりはないため退職を希望していること。

それから、

「ごく初期なので、安定期に入るまではできるだけ内密にしてほしい」

ということを告げました。

ところが、翌日には妊娠が社内中に広まり、同僚たちから次々と『おめでとう』と声をかけられてしまう始末。

「みんなが知っていたほうが配慮しやすいだろう」

と、上司。

おめでたいことなのだから、と言われてわたしは口をつぐみました。

■職場に告げたあとに…

順調に進んでいたかのように思えた妊娠生活が突然終わりを告げることになったのは、妊娠11週のときのこと。

これまで見えていた心拍が消え、わたしの赤ちゃんは何の前触れもなく生きるのをやめてしまったのです。

それから、日をあけてもう一度検査を行い、子宮内に残る赤ちゃんを取り出す手術を受けることになりました。

日帰りの手術とはいえ、仕事のスケジュールに穴をあけることになります。

退職の意思は伝えていたものの、後任が決まらず退職する日程は未定という状況でもありました。

となると、妊娠が継続できなかったことを、職場に黙っているわけにはいきません。

わたしは直属の上司に流産を打ち明け、手術のために休暇を取ることを伝えました。

■残ったものは“気まずさ”

おめでたいニュースとしてあっという間に広まったいっぽうで、流産に終わったことはなかなか知れ渡っていきませんでした。

妊娠報告をしてから退職するまでにかかった期間は5ヶ月。

手術を終えたあとは、

「今何ヶ月?」

と同僚に声をかけられては、

「実は…」

と弁解しなければいけない日々を送ることとなりました。

わたしを気遣う言葉や視線にいたたまれなくなり、ごく初期のうちに職場に打ち明けたことを激しく後悔したのをよく覚えています。

妊娠を職場に打ち明けたとき、まさか自分が流産に終わるとは思っていませんでした。

上司からは、

「赤ちゃんがダメだったのだから、辞めなくていいのではないか」

と打診も受けましたが、次もまた同じ思いをするのなら…とそのまま職場を離れることにしました。

現在はフリーランスなので勤めていませんが、周囲に妊娠を打ち明けるタイミングは早すぎると苦いを思いをすることを学びました。

著者:シノヅカヨーコ

年齢:28歳

子どもの年齢:3歳0ヶ月

子育てにまつわるコラムを中心にライター業をしています。近頃はインドア派の娘とお人形遊びに明け暮れる毎日です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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