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移住に向いてる人、向いていない人とは?

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政府が提唱する「地方創生」にともない、最近目にする機会が増えた「移住」というキーワード。

“葉っぱビジネス”と言われる「いろどり」で有名な徳島県上勝町と、サテライトオフィスで企業からも注目されている神山町。前回は「移住しやすい町」について紹介しましたが、今回は移住先進地域として注目が集まるふたつの町で感じた、移住に向いている人といない人について、取材を通じた筆者なりの「気付き」を紹介したいと思います。

移住者には「狩猟型」と「遊牧民型」の2タイプがいる

10年後には移住をしたいと考えている筆者(編集部K)。上勝町の移住者サポート等をしている一般社団法人ソシオデザインの大西さんとお話をする中で、驚きの事実を知りました。それは、移住者には大きく分けると二つのタイプがいるということ!

ひとつは「狩猟型」。これは移住先で事業を起こしたり、地方にビジネスの可能性を見出して移住をするタイプです。

もうひとつは「遊牧民型」。その地域やそこにいる人に魅力を感じて移住をし、そこで仕事をしながら自分のペースでぼちぼち暮らしたいというタイプ。(ちなみに筆者はこのタイプ)

これまでたくさんの移住者の方とお話をしたのですが、確かに、どちらかのパターンに当てはまります。

コミュニケーションがとれない人は移住に不向き

どちらのタイプにせよ、「移住するならばコミュニケーションがとれないとだめ」と大西さん。薄々感じてはいましたが、やっぱり。

狩猟型はそこでビジネスをするわけなので、もちろんコミュニケーション能力は必要ですが、筆者のような遊牧民型で、地域との関係が密でないとしても、やはりコミュニケーションがとれないひとは移住してきてもうまくいかずに帰ってしまうことが多いよう。

地域おこし協力隊として長崎県から上勝町に移住して丸3年になる宮﨑ここりさん(27歳)も「例えば地域のイベントに関する集まりなんかで、“もっと効率的に進めたいなぁ…”と自分の感覚と合わないと思うことがあってもそこは抑えて、“地域の人たちのペースに合わせること”がうまくやっていくコツだと思います」と話していました。

【画像1】地域の方とすっかり仲良しのここりさん(写真右)(撮影:SUUMOジャーナル編集部)

また、仕事で訪れたのがキッカケで東京から4年前に移住をしてきたNさん(48)は、地域のコミュニティの輪に加わった後に移住をした珍しいケース。

「一緒に仕事で来た友人が先にここを気に入って移住をすることになりました。それでちょくちょく遊びに来ているうちに上勝の友達が増えていって…。たまたま友人が住んでいた家が空くことになって、そこに入れ替わりで住む形で移住をしました。上勝は“移住者や若者を受け入れて一緒に楽しもう”という風土があるように感じます。ここは個性的でエネルギッシュな人が多くておもしろいので、自分もその一員として“おもしろく”ならなきゃいけないなと思いますね」

移住しやすい地域についても紹介しましたが、移住しやすい地域があるといっても、だからといってなんでも思い通りにいくことはありません。「郷に入っては郷に従え」と言いますが、移住先のペースや風習などに自分が寄り添って“馴染んでいく”という気持ちが、地域の方とうまくコミュニケーションをとるコツかもしれません。

地域に受け入れられるためには「ありのままの自分」でいること

移住者の方とお話するなかで一番感じたのは、狩猟型でも遊牧民型でも、適切な距離感を保ちつつもみなさんが「ありのままの自分」で人と接していたということ。

某大ヒット映画のような表現ですが、「自分をよく見せよう、人によく見られたい」とか「人より優位に立ちたい」なんてことは考えずに裸のような心で接してくれるので、こちらも変に警戒したりする必要がなく、多少くせのある方でも気持ち良く話ができました。

東京で仕事や生活をしていると、筆者は度々「自分をよく見せよう、人によく見られたい」と「ありのままの自分」をさらけ出さない人に出会います。ですが、今までお話した移住者の方は、どのエリアでも自分を飾るような人はいなかったなぁ…とふと思い出しました。

「ありのままの自分」で「地域のひととコミュニケーションがとれる人」が移住に向いている、ということが分かった今回の取材。Uターンを除いた移住は、ほとんどが知らない土地への移住だと思います。ですが、そこで必要以上に警戒せず、「ふつつか者ですが…」くらいの気持ちで、まずは“よそ者”である自分からその地域に心を開いていくのが大事なのかなと感じました。
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/03/108167_main.jpg
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