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いっこく堂さんが倒れた「くも膜下出血」について知りたい!

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腹話術師のいっこく堂さんが、軽い外傷性くも膜下出血などのため入院していたニュースがありました。

歌手で俳優の星野源さんも患ったくも膜下出血について、名前を聞くことはあっても具体的にはどのようなものか答えられない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はこのニュースを踏まえ「くも膜下出血」と倒れた原因と言われる「迷走神経反射」について、医師に聞きました。

Q.くも膜下出血とはどのような病気なのでしょうか。

くも膜下出血とは、脳の中の「くも膜下腔」という部分が出血した状態を指します。

脳の表面には3つの層からなる膜があります。

それぞれ軟膜、くも膜、硬膜といいます。

このうち、くも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔が出血している場合、くも膜下出血と呼んでいます。

いっこく堂さんの場合は頭をぶつけたなどの「外傷性くも膜下出血」と呼ばれるものです。

一般的に「くも膜下出血」と呼ばれる場合、脳内血管の異常によって起こります。

Q.くも膜下出血が起こったときの症状は?

くも膜下出血が起こる原因によって、身体に現れる症状は異なります。

最も多い脳動脈瘤(※1)の破裂の場合、頭をハンマーで殴られたような強烈な頭の痛みが出ます。

また、吐き気が出たり、意識を消失することもよく見られます。

脳動静脈奇形(※2)から出血した場合はけいれんや嘔吐、頭痛などが起こります。

※1:脳動脈瘤とは…

脳に酸素を送っている血管である脳動脈の血管の分かれ目(分岐部)に膨らみ瘤(コブ)ができる状態のことです。脳動脈瘤ができても破裂するとは限りません。破裂しない状態のことを「未破裂脳動脈瘤」と言います。

※2:脳動静脈奇形とは…

正常な脳の血管形成ができなかったことによって起こる先天性の疾患です。

Q.くも膜下出血と診断された場合、病院ではどのような対応がおこなわれるのでしょうか。

くも膜下出血は、原因によって治療の内容も異なります。

ここでは脳動脈瘤の破裂と脳動静脈奇形の場合についてお伝えします。

≪脳動脈瘤の破裂が原因≫

開頭手術を行って出血部位をクリップで止めるクリッピング術が行われることが多いです。

また、全身状態が良くないなど、何らかの理由によりクリッピングが行えない場合には塞栓術という方法が取られます。血管にコイルを留置する手術の方法も選択されることがあります。

≪脳動脈瘤の破裂が原因≫

脳動静脈奇形からの出血による場合は、患部の摘出や塞栓術など状態に応じていくつかの術式から最適なものが選択されます。

Q.くも膜下出血を起こしやすい人はいるのでしょうか。

くも膜下出血の原因としては、脳動脈瘤の破裂や脳動静脈奇形からの出血などが代表的です。

そのため、もともと脳動脈瘤や脳動静脈奇形などがある場合はくも膜下出血を起こすリスクが高くなります。

また、高血圧や喫煙、過度の飲酒傾向のある方などもくも膜下出血のリスクの高い方と言えます。

高血圧は、毎日の血圧をコントロールすることでくも膜下出血のリスクを抑える事ができます。

食生活においても、塩分の取り過ぎを控えましょう。カリウムを多く含む野菜中心の食事をするといいですね。

また脂質異常症や糖尿病を患っている場合は病気の治療をすること、喫煙や多量飲酒の習慣がある場合は生活習慣を見直すことを心がけましょう。

Q.「迷走神経反射」とはどういうことでしょうか。

いっこく堂さんは迷走神経反射が起こり倒れてしまったのでは、というニュースがあるようですね。

迷走神経反射を起こすと、めまいを起こしたり、気を失ってしまうことがあります。

瞬時に自律神経のバランスが大きく乱れ、脳に 血液が回らなくなり、心拍数や血圧が下がったりします。

以下のような場合に起こることが多いとされています。

・長時間立っていたとき

・非常に強く痛みを感じたとき

・ストレスがとても強いとき

・大きなショックを受けるようなできごとを経験したとき

気を失う場合は、腹部の不快感やめまいなど前兆がある場合もあります。

そうでない場合でも、いきなり倒れてケガをする可能性も十分考えられます。

最後に医師からアドバイス

くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤や脳動静脈奇形は、脳ドックを受けることによって確認することができます。

近い親戚にくも膜下出血の方がいるなど不安を感じる方は、一度検査をしてみると安心できるかもしれませんね。

(監修:Doctors Me 医師)

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