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モーニング娘。’16 新たな物語の始まり……各ハロプログループのプライド滲むカバーアクトも(ひなフェス取材記事vol.1)

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 3月19日と20日 パシフィコ横浜にて開催された【Hello! Project ひなフェス 2016】。モーニング娘。’16、Juice=Juice&カントリー・ガールズ、アンジュルム&こぶしファクトリー、℃-uteとそれぞれヘッドライナーを務める4公演が用意され、19日12時~は「モーニング娘。’16 プレミアム」が行われた(※各公演別に記事掲載)。

【Hello! Project ひなフェス】キュートな写真一覧

<モーニング娘。’16としての新たな物語の始まり飾る新曲披露>

 同日、パシフィコ横浜では【ひなフェス】と並行して【遊ぶ。暮らす。育てる。SATOYAMA & SATOUMIへ行こう 2016】なるイベントも開催されており、メンバーたちはライブの合間に隣のホールでトークショー等にも参加。ハロプロフリークからすると絶え間なく1日中彼女たちと過ごせるということで、会場には多くのファンが溢れ返っていた。

 そんなお祭りムードの中、お昼からは【Hello! Project ひなフェス 2016「モーニング娘。’16 プレミアム」】が開催。ヘッドライナーとしてステージに現れたモーニング娘。’16の面々は、5月11日発売の新シングルより「Tokyoという片隅」を冒頭に披露したのだが、EDMとクラシカルメタルをミクスチャーした斬新なサウンドの中で、昨年まで鞘師里保(2015年12月31日卒業)とダンスバトルを繰り広げていた石田亜佑美がリーダーの譜久村聖と対になって踊り出したり、近年すっかり名コンビとして認知されつつある佐藤優樹と小田さくらが肩を並べて歌い上げたり、他にもフックになる見どころ満載のフォーメーションパフォーマンスを繰り広げながら「不器用にしか生きれない子(やつ)だっている」と告げるこのナンバーは、まるで彼女たちの生き様を投影しているようにも、モーニング娘。’16としての新たな物語の始まりを告げているようにも感じられた。

 そして、石田がメインステージから客席のど真ん中まで伸びるランウェイの先端へと駆け寄ると、気合いの漲りまくった表情で「Yo Yo Mic Check Mic Check 1. 2. 1. 2. Wa Wa Yo Everybody! Clap Your Hands! Come on! Come on! An!」とぶっといラップをぶち噛まし、他のメンバーも広いステージを目一杯使いながらシャウト! 5月31日の日本武道館ワンマンで卒業することが決まっている鈴木香音も最後の【ひなフェス】を全力で楽しみ上げる。さらに「ドッカ~ン カプリッチオ」で文字通りドッカ~ンと会場を扇情するその姿、あらゆるネガティブなムードを払い除けるように暴れ叫ぶ12人に迷いはなかった。

<鞘師里保が和田彩花と組んだピーベリーの名曲を継承>

 そんなモーニング娘。’16が生んだ熱狂をクールダウンさせるかのように、続いての登場となったつばきファクトリーは娘。ファンにも耳なじみの深い「キャベツ白書」を披露。和田彩花(アンジュルム/当時スマイレージ)と鞘師里保のユニット・ピーベリーが“SATOYAMA movement”の活動の一環として2012年に発表したナンバーだが、つばきファクトリーは「キャベツ白書~春編~」としてこの曲を生まれ変わらせ、「これからは私たちが大切に歌い継いでいきたいと思います」と告げていた通り、観客が歌詞を噛み締めるように聴き入っていたほどの、優しくも真っ直ぐなボーカルワークで響かせていた。これもまたひとつの、とても有意義な継承。なお、この曲の音源及びMVは、DVD&CDミニアルバム『つばきファクトリー SOUND+VISION Vol.1』に収録されているので、ぜひチェックしてみてほしい。

<高木紗友希(Juice=Juice)によるひとり「リゾナント ブルー」>

 また、ライブ中盤では、事前に【1回限りの!ソロ&シャッフルユニット抽選会!】で選ばれたハロプロメンバーによるパフォーマンスもあり、ハロプロ随一の歌唱力を誇る高木紗友希(Juice=Juice)はなんと「リゾナント ブルー」をカバー。最強のパフォーマンス集団だったと語り継がれているモーニング娘。プラチナ期の代表曲にして、メンバー全員がこの上なくエモーショナルに歌い踊ることで成立させていたキラーチューンだが、彼女はそれをたったひとりで歌い上げ、客席から尋常じゃないコールや歓声を誘ってみせる。さらに、安倍なつみ、後藤真希、松浦亜弥による伝説のユニット・後浦なつみの「恋愛戦隊シツレンジャー」を中西香菜、田村芽実、宮本佳林の3人がカバー。三者三様に飛び抜けたスキルを誇るメンバーが揃ったことで、こちらも観ていて思わずニヤけてしまうほどのパフォーマンスを繰り広げてくれた。

<「シャボン玉」関西弁ver ウチの気持ち知ってて口説いたんやろ?>

 ライブ終盤では、各ハロプログループによるモーニング娘。歴代ナンバーのカバーパフォーマンスが畳み掛けられ、こぶしファクトリー+つばきファクトリーは「恋のダンスサイト」、Juice=Juice+カントリー・ガールズは「愛の軍団」、アンジュルムは「シャボン玉」、℃-uteは「浪漫 ~MY DEAR BOY~」を披露。ハロプロの顔として長い歴史を築いてきたモーニング娘。のカバーということで、例えばアンジュルムは台詞パートを中西香菜による関西弁バージョンにアレンジ、「ウチの気持ち知ってて口説いたんやろ? そうやんな? 好きやねんな? そうや、ギュッとして! 抱きしめてやぁ~!!」と叫び出す等、どのグループも各々のキャラクターやプライドをしっかり滲ませた内容となっており、大いに我々を唸らせてくれた。

<鞘師里保の卒業シングルでもあった「ENDLESS SKY」に変化>

 そんなエキサイティングなカバーの連発後は、再びモーニング娘。’16の12人が登場。まず鞘師里保の卒業シングルでもあった「ENDLESS SKY」を披露したのだが、これが大いに涙腺を刺激した。と言っても「もう鞘師は卒業しちゃったんだな……」的なロス感に胸が締め付けられて泣きそうになる訳ではなく、とにかく満面の笑みで歌い踊るメンバーの姿が「悲しみも切なさも全部飲み込んで、前を向いて歩いていくことを決めたんだな」「心の底から笑ってこの曲を歌い飛ばせる日がやってきたんだな」と想像させるほど、この上なく開放的で眩しかったのだ。その直後の「晴れ 雨 のち スキ」(モーニング娘。さくら組曲)もボーカルに大好きな人への想いが溢れ返っており、改めてモーニング娘。はエモーショナルな表現集団なのだなと気付かされる。

 さらに「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is LOVE?」と新旧キラーチューンで会場を沸騰させるだけさせた後は、ハロプロ全メンバーと共に「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」で大フィーバー。モーニング娘。’16はステージ上から、他の各グループは客席を行進しながらオーディエンスを煽り続け、かつて高橋愛の卒業シングルとして発表された楽曲を【ひなフェス】の最後に相応しいお祭りナンバーへと昇華し、約2時間半にわたる宴の幕を閉じた。

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:内山直也

◎イベント【Hello! Project ひなフェス 2016「モーニング娘。’16 プレミアム」】
03月19日(土)パシフィコ横浜 展示ホールA/ホールB セットリスト:
01.Tokyoという片隅/モーニング娘。’16
02.HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~/モーニング娘。’16
03.ドッカ~ン カプリッチオ/モーニング娘。’16
04.彼女になりたいっ!!!/ハロプロ研修生
05.キャベツ白書~春編~/つばきファクトリー
06.気高く咲き誇れ!/つばきファクトリー
07.恋泥棒/カントリー・ガールズ
08.ランラルン~あなたに夢中~/カントリー・ガールズ
09.大人の事情(NEXT YOU曲)/Juice=Juice
10.Next is you!(NEXT YOU曲)/Juice=Juice
11.次々続々/アンジュルム
12.ドンデンガエシ/アンジュルム
13.人生はSTEP!/℃-ute
14.The Middle Management~女性中間管理職~/℃-ute
15.チョット愚直に!猪突猛進/こぶしファクトリー
16.桜ナイトフィーバー/こぶしファクトリー(※全出演者登場)
17.リゾナント ブルー(モーニング娘。曲)/高木紗友希(Juice=Juice)
18.恋愛戦隊シツレンジャー(後浦なつみ曲)/trugranful(トゥルーグランフル)(中西香菜・田村芽実・宮本佳林)
19.恋のダンスサイト(モーニング娘。’16曲)/こぶしファクトリー+つばきファクトリー
20.愛の軍団(モーニング娘。’16曲)/Juice=Juice+カントリー・ガールズ
21.シャボン玉(モーニング娘。’16曲)/アンジュルム
22.浪漫 ~MY DEAR BOY~(モーニング娘。’16曲)/℃-ute
23.ENDLESS SKY/モーニング娘。’16
24.晴れ 雨 のち スキ(モーニング娘。さくら組曲)/モーニング娘。’16
25.SEXY BOY~そよ風に寄り添って~/モーニング娘。’16
26.わがまま 気のまま 愛のジョーク/モーニング娘。’16
27.What is LOVE?/モーニング娘。’16
28.この地球の平和を本気で願ってるんだよ!(モーニング娘。’16曲)/全員

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