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【森翔太】特別篇! ついに森親子集結。熱で苦しむ森翔太を助けた奇跡の親子丼

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映像監督や俳優として活躍し、「仕込みiPhone」で文化庁メディア芸術祭の受賞歴も持つ森翔太が、読者の夫婦のお宅へおじゃまして、夫婦の普段通りの食事をご馳走になります。リアルに将来や結婚のことを考え始めた32歳に、夫婦の在り方を教えてください……!

第5回は、特別篇! なんと、森翔太の両親が登場します……!


森翔太の「お宅の夫婦茶碗、お借りします。」

第5回:特別篇! ついに森親子集結。熱で苦しむ森を助けた奇跡の親子丼

「やってきました中目黒! おしゃれな街の代名詞! 『俺、ナカメ住みだぜ。春に桜並木を歩かないか』こう言えば、どんな女性もイチコロってくらい、なんかモテそうな街。それが中目黒!」

「そういうことを言ってるからモテないんですよ」

「こら!」

おしゃれな目黒川沿いを歩いてる私。なんとなく顔が土色なのは、熱が40℃近くあるためである

「目黒川沿いってやっぱりおしゃれですよね~」

「場所はおしゃれでも、不審者が歩いてるようにしか見えないですね」

「こら!」

到着

「ドアがあいてますよ……」

「入っていいのかな……」

玄関に置いてある小物。乱雑である

「あーーーー!!!!!」

「父さん! 母さん!」

↑森和美(父)。1947年、鳥取県倉吉市生まれ。有限会社サンパック初代代表取締役。

↑森明実(母)。1950年、鳥取県倉吉市生まれ。有限会社サンパック創立以来、事務を担当。

「……というわけで、もうお分かりと思いますが、ここは私の自宅でしたーー!!!」

「茶番でしたね……」

「いいじゃないですか!」

「たまたま田舎から東京にきてたんです〜」

森の仕事部屋

「まあ、せっかくうちに来たということなので、僕の部屋を紹介します」

森の仕事部屋

「……なんで裸なんですか」

「家では裸でいるときが多いもので」

「誰も得をしないので早く着てください。高熱もあるんですから」

しれっと置いてある仕込みiPhone。けしてゴミではない

経営者としての顔

父親は鳥取県倉吉市でサンパックという会社を経営しています。

今は兄が跡を継いで、父は会長的なポジションとのことですが。

鳥取県倉吉市にある有限会社サンパック。業種は紙の加工や包装だ。代々、農業をしていた森家にとって父は異端であったが、祖父の反対をおしきって会社を設立した

会社での父

それ以外にも、父は鳥取の観光に力を入れており、倉吉にある「白壁土蔵群」という観光名所で、観光施設「赤瓦」の企画経営をしたり、「久楽」という喫茶店の経営をしています。

会社とは別に、父が経営している喫茶店「久楽」

喫茶店の右に並ぶのが、鳥取県倉吉市の観光名所「白壁土蔵群」。鳥取県出身の漫画家、谷口ジロー『遙かな町へ』の舞台である

喫茶店の名物「石臼コーヒー」。お客さんが直に臼で豆を挽くこともできる。「森翔太の知り合いです」と店員に言えば、まけてくれるという噂がある(たぶん)


料理

さっそく料理を始める母

「……」

「……」

料理を待つ二人を沈黙が襲う。

「仕込んでいい……?」

「!?」

「これは日常では使いにくいな。もっと改良の余地がある」

「なるほど」

仕込み続ける父。恥ずかしくて石になる息子

「できましたよ~ありあわせで作ったものだけど……」

親子丼。厚揚げの味噌汁。ニラの卵とじ。アボガドのシーチキンマヨネーズ混ぜ。野菜盛り合わせ

「ああ……」

「すごい既視感……なんか久々ですね……」

「それではいただきます!」

「あ~~~」

「うんうん〜〜〜」

「森家の味って感じです。家庭の味。今、熱が40℃あるのでほとんど味がわからないですが」

「早く病院に行きなさい!」

夫婦の馴れ初め

「じゃあ、もうなんかこういうの聞くの僕が恥ずかしいんだけど……二人の馴れ初めを聞いていいですか?」

「お見合い結婚だよ。私の親父に『いい歳だから嫁さんもらえ!』って言われて、同級生の元軍人さんに聞いたら「うちの近所におる」って言われて、紹介された」

「今年で41年目ね。結婚する前は、小学校の教師をしたり、幼稚園の先生をしたりしてました」

「40年前はやっぱりミニスカートで、可愛かったですね」

「結婚記念日を忘れないように、銀行のカードの番号がその日付けなんですよ」

新婚旅行で初めて手をつなぐ

鳥取の森家外観。先祖代々受け継がれている家である

森家内部。私が子供の頃はまだ旧内装を保っていたが、10年前くらいに大々的にリフォームされた

「新婚旅行で沖縄に行ったんです。飛行機で行ったんだけど、すごく天候が悪くて、エアーポケットにグワアアっと落ちるわけですよ。そのとき、初めて手握りましたね

「初めて聞いた」

「沖縄に着いて『やれやれ……』と思ったら、当時『ゼネスト』で全交通機関がストップした。だから泊まったホテル周辺で3泊くらい暇を持て余してたね。ほんとは沖縄じゃなくて海外に行きたかったけど、親父が『まだ田舎の知り合いは誰も海外旅行に行っとらん。目立つから国内にしとけ』ってね」

ダンボールに育てられた少年

中央にいるのは私なので、1985年頃だろうか。写真の私が注目を浴びてるとおり、周りからは「神童」と呼ばれていた

この頃、とにかく道を歩けば「かわいい」「抱きしめたい」「キスしてもいい?」と、そのラブリーさから大人気。

そのモテぶりはさながらビートルズであった。

しかし、年を経るにつれ人気は凋落。

中学生の頃には「あんなに人気があったのになぜ・・・・・・」と、そのギャップを埋めることができず、黒春(意味:暗い青春)を送ることになる。

「結婚して10年経ってから会社を創ったんですよ。同じ年にお前(森翔太)が生まれた」

「会社の中に三畳の休憩室を作ったの。そこに翔太を寝かせて、泣いたらすぐに背中におんぶしてね。新しい事業をしては借金の繰り返しで、大変な時期だった。翔太とは全然遊んでやれなくて、紙とクレパスだけ置いて『これで遊んでおいてね』って放っておいたから」

「とにかくダンボールが大量にあったから、それで家を作ったりして遊んでたね。ホームレス力を培われた」

森家の三兄弟。中央の長男は私がモノゴコロつく前に病気で他界した。右端の次男が会社を引き継いでいる

「でもいつも一人で、幼稚園にも行きたがらなかったのよ」

「俺がムリヤリ、フォークリフトで連れて行ったな」

フォークリフトで連れていかれる私。スリル満点だった。 ※いい子は真似しないでネ

親は息子のことをどう思ってるのか

私が中学生の頃。破れたジーンズファッションが格好良いと思ってて、大学生の中頃まで続けた

「翔太が20代半ばに住んでた下北沢はひどいところでした。トイレもお風呂もなくて真っ青になりました」

「家賃2万だったからね」

これが家賃2万円四畳半のアパート。そもそもなぜこの男は自撮りをしているのか。24~28歳まで住んだ

「あるとき、アパートの内側のドアノブが壊れちゃって、部屋から出られなくて警察呼んで助けてもらったって聞いたときは、もう……悲しくて……」

「僕も悲しかったです」

「またあるときは、翔太の携帯にかけてもかけても繋がらない。「部屋で死んでるかもしれない」と思って、急いで大家さんに電話したんです。大家さんも死んでるかもと思ったらしくて、数珠を持って部屋に行ったら、普通に生きてました。携帯料金を払えなくてストップしただけって聞いたときは、もう……悲しくて……」

「僕も悲しかったです」

「会社をやめて、下北沢でニートしてるって聞いたときはびっくりしたよ。ずっと秘密にしてたんだもんな」

赤ちゃん時代〜現在までの森

昔のアルバムを引っ張り出してきて、一緒に懐かしみました

「まあ、あのときはどうなることかと思ったけど。結局お前の人生だから。色々頑張ったと思うけど『縁』を大切にとにかく色んな人に会うようにしなさいね。良い人と一緒になるとね、その人が良いことになると引っ張り上げてくれる」

コミュ障ですが頑張ります」

2014年、オーストリアのメディアアート・フェスティバル「アルスエレクトロニカ」の授賞式に一緒にやってきた両親

「せっかくだから、記念撮影しようか」

「なんだこれ」

後日談

そんなわけで、両親はこのあとすぐに田舎に帰っていきました。

まあなんとなく両親も自分が何をやってるか知ってくれてるようですし……。

あいかわらず僕は未来が見えないですけどね!

「ソロで写真を撮ってくれ」と父親。石の表情で撮影する息子。一番ノリノリだったのは父であった。完

撮影:石川真魚

森翔太に食事を作っていただけるご夫婦を大募集!

森翔太の「お宅の夫婦茶碗、お借りします。」では、読者のみなさまから、森翔太をご自宅に招き、食事を作ってご馳走していただけるご夫婦を大募集しております! メシ通Twitterアカウント(@mesitsu)宛に「森翔太の企画へ応募したい」とツイート or DMしてください。その後は、メシ通スタッフがDMを送らせていただきます!

※フォロー外からDMを受信できる設定にしておくか、メシ通アカウントをフォローしておいてください。

自慢の手料理やご自宅がある、森翔太に頼みたい家事や面倒事がある、森翔太に記念ムービーを作ってほしい、などなど、素敵なご夫婦のみなさまからの応募をお待ちしております!

※顔出し出演OKな方を優先させていただきます。


書いた人:

森翔太

映像監督/俳優。1983年生まれ。映画「タクシードライバー」にインスパイアされて制作したガジェット「仕込みiPhone」の動画が、YouTubeにて通算約400万再生、国内外のテレビメディアで取り上げられた。第17回 文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、Ars Electronica2014入賞。「映像作家100人」(BNN社)などの書籍掲載。サントリー”C.C.Lemon”「仕込み筋肉 3号機」、NISSAN”リーフ”「充電ラブストーリー(エレキングバンド&篠崎愛)」などの監督する。なんにせよ、将来は見えない。 Twitter:@morisatoh

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