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将棋の戦法が争われた裁判例ってあるのか?

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Q.

 将棋には、「居飛車」「棒銀」などの攻撃の戦法(セオリーとしての打ち筋)もあれば、「穴熊」「美濃囲い」など守備の陣形もあります。

 さて、こうした将棋の戦法の開発者が誰かを争われた裁判例はあるでしょうか?

(1)戦法にこだわりを持つ人もいるし、「ある」
(2)盤外の争いである裁判に発展したケースは「ない」

A.

正解(1)戦法にこだわりを持つ人もいるし、「ある」

 意外かもしれませんが、正解は「ある」です。しかも、上訴して高等裁判所まで争いがもつれました(東京高判平成12年3月29日)。

 この裁判の争点は、「居飛車穴熊」という将棋の世界では比較的オーソドックスな戦法(守りをガッチリ固めてじっくりカウンターを狙う戦い方)の創始者を名乗ることが、創始者だと思っている自分の名誉を侵害しているとして争われた事案です。
 要は、裁判を通じて「私が戦法の創始者だ!」と主張したわけです。

 結果としては、打ち方が微妙に異なることや、訴えた側がアマチュアで訴えられた側がプロであり、「そもそも世界が違うでしょ。アマの人が主張しても意味が無い」として名誉の侵害はないという結論になりました。

 当然といえば当然の結果ですが、判決文では具体的な手筋にまで言及するなど、将棋好きには興味深いものがあります。
 裁判としては、「詰み」が見えているのになんとか「受け手」を探したものの、最後は「参りました」と言ったという感じでしょうか。

元記事

将棋の戦法が争われた裁判例ってあるのか?

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