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万能過ぎる台湾ミンチの実力を限界まで試してみた【台湾ミンチ】

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ラーメンからカレー、冷や奴、ご飯まで合う万能アイテム

名古屋のご当地麺、台湾ラーメン。東京にも人気が飛び火した「台湾まぜそば」や最近地元では「台湾カレー」なるアレンジメニューが登場した。

また、以前こちらでご紹介した多治見の『鉄板焼そば わが家』では「鉄板台湾焼そば」や「台湾旨辛鍋」などが大人気だ。これらの特徴は、何といっても「台湾ミンチ」と呼ばれるピリ辛のミンチだろう。

実は『メシ通』でレポートした「鉄板焼そば わが家」での取材終了後、店主の服部光晴さんからお土産に台湾ミンチをいただいた。

それをインスタントラーメンにのせただけで、巷の中華料理店よりも旨い台湾ラーメンが出来たのである。

冷奴にのせて「台湾冷奴」にしたり……

カレーに卵黄、ネギとともにのせて「台湾カレー」にしたり…

白ご飯に卵黄とネギ、鰹節、刻みネギとともにのせて「台湾丼」にしたり。

どれもメチャ旨だった。そこで一つの仮説を立てた。

「ひょっとして、台湾ミンチこそ本当に何にでも合う万能調味料じゃね?」

市販のカップラーメンとの相性を試してみた

仮説を実証してみたい。なんたって万能すぎるアイテムなのだから。

とはいえ、どうやって台湾ミンチを入手すればよいのか。ネットで検索すると、焼肉のタレで有名なエバラ食品が「台湾拉麺の素」なる業務用の商品を販売していることがわかった。

台湾ミンチの作り方はいたって簡単。炒めた豚ひき肉に「台湾拉麺の素」を適料合わせてひと煮立ちさせるだけ(分量は豚ひき肉2に対し、台湾拉麺の素1)。

今回は「台湾拉麺の素」1本分(500ml)を使い、1kgの台湾ミンチを用意した。

完成した台湾ミンチを試食してみたが、店で食べるのとまったく遜色はない。って、業務用だから当たり前か。

この台湾ミンチをいろんな食べ物にトッピングして、星の数で評価をしてみようというのが今回の企画である。もちろん評価はあくまで個人的なものなので念のため。

では、まずは小手調べ。有名ラーメン店の味を再現したカップ麺を台湾ラーメン化してみよう。

用意したのはセブンイレブンなどで販売されている「日清名店仕込み」シリーズの「すみれ 札幌濃厚味噌」、「一風堂 赤丸新味 博多とんこつ」、「山頭火 旭川とんこつ塩味」の3品。

まずは「山頭火 旭川とんこつ塩味」。「らーめん 山頭火」といえば、醤油ラーメンの多い北海道・旭川のラーメンに塩味の豚骨ラーメンで挑んだ名店。まろやかな味わいの豚骨スープがどのように変化するのか。

いざ、投入!

ニンニクがたっぷり入った台湾ミンチと塩ベースの豚骨スープは相性抜群。パンチとコクのある台湾ミンチの味にスープが負けておらず、それぞれの長所を互いに引き出しているではないか! ただ「らーめん 山頭火」のラーメンの代名詞ともいえる小さな梅には合わないので★4つ。

【評価】★★★★☆

続いて「一風堂 赤丸新味 博多とんこつ」。ラーメンマニアならずとも「博多一風堂」の名前は聞いたことがあるだろう。約20年前、当時はまだマイナーだった博多ラーメンを全国区人気に押し上げた名店中の名店だ。

が、一抹の不安がある。博多一風堂の本流「白丸元味」ならば、クリーミーでマイルドなとんこつと台湾ミンチはベストマッチだと思う。しかし、自家製の香味油と辛みそが入った「赤丸新味」である。果たしてどうなるのか。

もともと「白丸元味」よりも奥行きのある味わいの「赤丸新味」が台湾ミンチをくわえることで一層コクが増して深い味わいになった。これはイケる!ただスープそのものに力があるので、唐辛子の辛さはそれほど感じないものの、塩分は強く感じた。お湯をやや多めに入れるとより美味しくなるかもしれない。

【評価】★★★★☆

最後は「すみれ 札幌濃厚味噌」。「すみれ」は北海道を代表するラーメン店であり、約20年前に新横浜ラーメン博物館に出店するや、たちまち全国区人気になった超人気店だ。札幌の本店のほか、京都や福岡にも店がある。

濃厚な味噌ラーメンに台湾ミンチをのせると、どうなるのか・・・。

うん、ムチャクチャ相性がイイ! 今回調査した3杯の中でいちばん旨い! 名古屋にも味噌味の台湾ラーメンを出す店はたまに見かけるが、あまり話題にならないのは、ベースとなるスープや味噌ダレが台湾ミンチに負けてしまうからだろう。その点、「すみれ 札幌濃厚味噌」はピリ辛の台湾ミンチを入れると味噌のコクが一層引き立つ。それだけ完成度が高いのだ。正式にメニュー化、されないだろうな……。

【評価】★★★★★

どこまで万能なのか

台湾ミンチはもともとラーメンの具材として作られたわけだから、ラーメンに合うのは当たり前といえば当たり前だ。では、ラーメン以外のものに合わせてみよう。

じゃがいもとの相性は良さげだが……

クラッカー

まずはホームパーティーには欠かせないクラッカー。スライスチーズをのせて、その上に台湾ミンチを。うん、ビジュアル的にも旨そうだ。いざ、実食!

……あれ?やたらと塩辛い。理由は分からないが、台湾ミンチと合わせるとクラッカーの塩気が立ってしまうのだ。お酒のつまみにするにもこれは限度を超えている。残念!

【評価】★☆☆☆☆

ポテトサラダ

クラッカー同様、台湾ミンチをのせたポテトサラダもやたらと塩辛くなってしまった。ポテトサラダは、スーパーの総菜コーナーで買ったもので、あらかじめ味付けがしてあるため、台湾ミンチをくわえると塩辛くなるのは当然だ。手づくりであれば、美味しい台湾ポテトサラダができるに違いない。

【評価】★★☆☆☆

グラタン

同じジャガイモでもポテトグラタンに台湾ミンチをのせたら、これがメチャ旨! ジャガイモにも合うが、ホワイトソースに深みのあるコクを生み出して、まったくの別物かと思うほど旨くなる。これぞ台湾ミンチの真骨頂だ。

【評価】★★★★★

じゃがバター

じゃがバターも予想通りの旨さ。台湾ミンチに入るニンニクのコクとバターのコクとが混ざり合う、深い味わいは感動モノ。居酒屋にこのメニューがあったら迷わず注文するぞ。

【評価】★★★★★

コロッケ

ジャガイモを使った料理で残念だったのはコロッケ。衣が邪魔をしてしまい、ジャガイモと台湾ミンチが口の中でうまく一体化しないのだ。これもポテトサラダと同様に、あらかじめジャガイモと台湾ミンチを混ぜた「たね」をコロッケにすれば絶対にイケると思う。

【評価】★★☆☆☆

玉子系アイテム&炭水化物でも実食

だし巻き玉子

台湾まぜそばや台湾カレーに欠かせないのが卵黄。台湾ミンチの辛さを抑えてマイルドな味わいになるのだ。今までなかったこの組み合わせこそ、台湾まぜそばが大ヒットした要因だと思う。ってことで、玉子と台湾ミンチを組み合わせてみた。

まずは、だし巻き玉子。これもスーパーの総菜コーナーに並んでいたものだ。塩分が心配だったが、ほとんど気にならなかった。ただ、玉子の風味よりも台湾ミンチの辛さの方が勝ってしまい、一体感に欠けていた。

【評価】★★★☆☆

オムレツ

では、半熟の玉子ならどうだろうか。トロトロのオムレツのなかに台湾ミンチを入れてみた。こっ、これはかなり旨い! 半熟に仕上げたことで台湾ミンチと見事に一体化しているではないかっ! このメニューが居酒屋にもレストランにもないというのが逆におかしい。絶対に人気メニューとなると断言できる。

【評価】★★★★★

卵かけごはん

卵との組み合わせでいちばん美味しかったのは、TKG、すなわち卵かけごはん。しっかりと溶いた卵をご飯と混ぜて、台湾ミンチと刻みネギをトッピング。軽くかき混ぜてひと口……。めっ、めちゃくちゃ旨い! 大袈裟でも何でもなく、これほど旨い卵かけご飯は食べたことがない。少し前に卵かけご飯専用の醤油が注目を集めたが、台湾ミンチでも十分に、いや、それ以上に卵かけご飯のポテンシャルを引き出すことができることがわかった。

【評価】★★★★★

納豆&卵黄

台湾ミンチに納豆と卵黄、刻みネギをくわえても美味しかった。納豆の臭みが消えて、というか、台湾ミンチに入るニンニクの匂いが強いので納豆の臭みが気にならなくなると言った方が正解だろう。とにかく納豆が嫌いな人でもこれなら食べられると思う。

【評価】★★★★★

トースト

台湾ミンチはもともと中華麺との相性を考えて作られたということを考えると、麺と同じ炭水化物は合うに違いない。現に卵かけご飯は絶品だったし。ってことで、トーストに挑戦!

スライスチーズと台湾ミンチをのせて、オーブントースターにイン。待つこと3分。ピザトーストのように香ばしく焼き上がった。おおっ、これはかなり旨い! 台湾ミンチとチーズの相性もさることながら、目が覚めるような唐辛子の刺激がたまらない。喫茶店のモーニングで出したら、間違いなくヒットするだろう。

【評価】★★★★★

寿司

炭水化物シリーズの最後は、寿司。スーパーの持ち帰り寿司だが、ここは奮発して「上」を買ってきた。台湾ミンチを寿司ネタの上に惜しみなくドバドバッとのせてみる。

まずは定番のマグロから。……ん、あれ? なっ、生臭っ! マグロだけかと思いきや、ホタテやイクラ、サーモンも同様に魚の臭みが前面に出すぎて食べられたもんじゃない。それらと比べてイカやタコ、エビはまだマシだったものの、普通に醤油を付けて食べた方が1000倍旨い。

【評価】☆☆☆☆☆

ヤケクソでスイーツ&フルーツ系もトライ

アイスクリーム

う~ん。寿司と台湾ミンチのあまりにも不味い組み合わせに心が折れた。一刻も早く、生臭~い口の中をリセットしたい。こんなときはアイスクリームだ。ただし、台湾ミンチをトッピングして。

アイスクリームの甘さが口の中の生臭さを消してくれたと喜んだのもつかの間、台湾ミンチの辛さがジワリ。甘さと辛さがケンカするという生易しいものではなく、互いにノーガードでボコボコに殴り合っている感じ。

【評価】☆☆☆☆☆

プリン

こうなりゃヤケクソだ! プリンにも台湾ミンチをのせてしまえ! さらに、台湾ミンチの脂をスプーンですくって皿にスーッと……。これなら一流パティシエが盛り付けたように見えなくもない。

気合いを入れて、いざ実食!…… って、旨いわけないぢゃん! プリンが台湾ミンチを完全に「異物」と判断して排除しているものの、台湾ミンチが激しく抵抗、口の中でゲリラ戦が繰り広げられている。不味っ!

【評価】☆☆☆☆☆

メロン

最後は寿司に次ぐ高級品、メロン。生ハムメロンがあるのだから、台湾メロンもありだろうという軽いノリで買ってしまったのだが。

いざ実食。あれっ!? う、旨い! 台湾ミンチがメロンのまったりとした甘みを引き出している。アイスクリームやプリンのように食べられないことはなく、いくらでもイケる。でも、そのまま食べた方が旨いよな、やっぱり(笑)。

【評価】★★★☆☆

以上、今回は17種類の料理に台湾ミンチを合わせてみたが、実に星4つ以上が9種類もあった。この結果から、台湾ミンチは万能調味料である、と言ってもよいのでは。台湾まぜそばや台湾カレーに次ぐ人気メニューの登場に期待したい。

取材協力:エバラ食品 http://www.ebarafoods.com/

エバラオンラインショップ(『台湾拉麺の素』も販売中)http://www.rakuten.ne.jp/gold/ebarafoods/


書いた人:

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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