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あがめられるよりは笑いのような”ゆるめる”対象でありたい。

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2001年から2008年まで「ほぼ日」で連載された、元書店員の住職・白川密成さんによるエッセイ『ボクは坊さん。』。伊藤淳史さん主演で昨年映画化され話題になりましたが、そのDVDが早くも発売になりました!

そこで、原作者であり、主人公のモデルでもある白川さんのインタビューをご紹介します!

IMG_4649.JPG白川密成さん。書店員を経て、24歳で住職に。

Q. もともとの原作は、お坊さんと世間の距離感を縮めた役割がありましたよね?

A. エッセイを始める15年くらい前、お坊さんの世界ってリアリティーが希薄だなと感じていました。人と話している時でも、「いま俺って、お坊さんと話しているんだよな」って、よく言われましたから(笑)。だから、そういうエピソードを束ねれば、読者の興味も引くだろうと。その結果、231回続いたということなんです。

Q. 連載中は、相当な反応があったと聞いています。

A. たくさんありました。小さい頃に尼さんになりたかった女性とか、仏教のことを知りたいが、アクセス方法がわからないとか。あとは海外の方ですね。ネットが一般化し始めた時期で、タイミングもよかった。連載をしたことで、皆がお坊さんや仏教に対して、どれくらい関心があるかわかってよかったです。

Q. お坊さんが身近に感じました。もともと「寅さん」の御膳様のイメージだったので。

A. 僕自身、高野山の師僧を御前様と呼び、そのような方もいらっしゃいます。でも、例えば僕のようなまだ若くて、未熟さゆえの心の迷いがある僧侶もいる。だからこそ仏教はこうあるべきだというよりは、世間の固定概念をかき回すようなトリックスター。あがめられるよりは笑いのような”ゆるめる”対象でありたいのかもしれない。

Q. お坊さんの実像と虚像の間にも、相当な隔たりがあると思いました。

A. 僕がエッセイで目指した点は、伝統的なカチっとした世界だけではなく、お坊さんの日常なんですよね。今までは、お坊さんの宗教者としてのヒーロー像を維持していたというか、ありがたい存在であろうとしてきた。でも、それが現実に即していない場合は、リアルな姿を知っていただいたほうが、いいと思いました。おちゃらけるわけじゃないけれど、素直に描いたほうが、お互いの関係性がとりやすいとは思いました。

Q. ありがたい存在でありことには変わりないですが、映画を観ると親しみも感じますよね。

A. しんみり真面目な顔をしている時よりも、人が笑っているところでエネルギーが発生するような気がするんですよね。人の好みもありますけど、そういうほうを映画でもやりたかったということはあるかもしれないですね。ただ、ご老僧、長老さまのようなありがたい部分も多くあるので、まあ、混じっていますよね(笑)。

・・・外はあったかくなり始めたのに、心はなんとなく寒い(だって友達がいないから!)。そんな悩める皆さん、映画を観て心も春模様になりましょう!

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