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つける意味ナシ?家計簿に意外な弱点が

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 今、会社から支払われている給料がある日突然なくなったら、という想像をしたことはないだろうか?

 転職や起業、あるいは勤めている会社の倒産など、今の生活の糧となっている収入が途切れるケースは珍しくない。まして、年金制度が心もとない今、定年まで勤め上げた後、年金受給までの期間に「無給期間」ができるという人も多いだろう。

 あなたの今の家計は、定期収入がない状態に何か月耐えられるだろうか?
 そうなっても困らないために、どんな備えができるだろうか。

 『今すぐ会社をやめても困らないお金の管理術』(集英社刊)の著者、井形慶子さんにお話を聞いた。
 
――『今すぐ会社をやめても困らないお金の管理術』についてお話をうかがえればと思います。この本で井形さんは「家庭を会社に見立ててお金を管理する」という方法を提案されています。つまり会社のように「月次決算」を作るということですが、この方法と通常の「家計簿」との違いはどんなところにありますか?

井形:家計簿は小遣い帳の延長で、なるべく無駄遣いを省こうとする節約目的。一方、企業の「月次決算」は、お金の流れを把握して、利益を出すにはどうすればいいか、儲かる仕組みを考えるもの。貯めるのでなく、稼ぐことが目的。家庭を会社(企業)に見立てれば、税金の還付や子どものアルバイト代まで全てが売り上げとなり、夫婦どちらが働けば儲かるかなど、よく稼げる仕組みが作れる。これが「月次決算」を利用したお金の管理です。

――また、通常の家計簿の弱点についてもお話をうかがえればと思います。

井形:家計簿だと、どうしても、決められた生活費の中での「やりくり」という考えになります。これだと食費、交際費、光熱費を削るなど身近なことにフォーカスされやすいのですが、生活費を削っても支出全体の一割にも満たず、効果は薄いんです。

――タイトルにある「今すぐ会社をやめても困らない」状態とはどんな状態を指しますか?

井形:転職、リタイア、田舎暮らし、起業など、固定的賃金をもらわない状況への移行、お金がないことを言い訳にしなくても大丈夫な状態を指します。

――井形さんがこうしたお金の管理方法に行き着いたきっかけはどんなことだったのでしょうか。

井形:長年経営者として会社の財務を見てお金の「入り」と「出」を把握してきた経験が大きいですね。再婚して共稼ぎになった時、突然収入が2倍になり、頭数が増えれば稼ぎも増えると知りました。大きな経費から削減するなど、家庭も会社も本質が同じなら、会社の経理を取り入れた方がうまく行くと思いました。

――「お金を守る」ではなく「かかるお金は経費として考えて利益を取りにいく」という発想の転換は新鮮でした。これは「貯蓄だけで経済的な余裕を手にするのは難しい」ということを意味しているのでしょうか。

井形:与えられたものをやりくりするだけでは減収、病気、事故など、いざという時、生活がパニックになります。欧米人のように失くなれば取りに行く発想があれば、何があってもゆるがず、お金をコントロールできるはずです。
(後編につづく)

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