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【潜入特集 Vol.3】ファブリック選びの楽しみと”国内張り”

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カール・ハンセン&サン ジャパンのオフィシャル製品メンテナンスサービスは、ぺーパーコードの張り替えだけではありません。倉庫の2階にも工房スペースがあり、こちらではテーブルの補修、ファブリックの張り替えなどのメンテナンスが行われています。

そしてもう1つ、新品製品のファブリック張りの工程も行われていました。

016_01 2階へと上がる階段に飾られたデンマークの工房の写真や、過去の展示会のポスター。デンマークとの強い絆を感じる一角です。 057_01

取材当日に作業されていたのはハンス J. ウェグナーデザインの名作の1つ「スリーレッグド・シェルチェア(CH07)」。木製のボディにファブリックを張った座面が付きますが、そのファブリックを張る工程がこちらで行われています。

061_01 丸い木板に、四角い布を繊維の伸びを利用して張っていく作業。少しでも力に偏りがあればしわができてしまいます。 067_01 職人・秋山さんに「ペーパーコード張りは一人前になるのに3年は必要と聞きました。こちらはどれくらい?」と尋ねたところ、「終わりがないので何年とも言えません」との回答。 070_01

なぜデンマークではなく日本でファブリックを張るのか?

カール・ハンセン&サンの製品の多くはファブリックを選ぶことができます。自分で持ち込んだ生地を張ってもらうことも可能です。当然オーダーに合わせて製作しますが、デンマークで作っていたのではどうしても納期がかかる。そこで、一部の製品はファブリックが張られていない状態で輸入し、ファブリックだけを日本で仕上げることで納期短縮を図っているのです。

ファブリック選びの楽しみを提供しつつ、少しでも早くお客様に届けたい。それが「日本で張る」の理由。

また、「デンマークで張られて入荷した製品でも、張りが甘ければここで張り替えちゃいます」という秋山さん。日本品質での厳しいチェックが、ここでもまた行われていました。

056_01 職人の川端さん(左)と秋山さん(右)。

最後に、これまでで一番印象に残っているメンテナンス案件を聞いてみました。

「震災の影響で泥に浸かったYチェア6脚を預かったことがありました。やっぱりすべては落としきれなかったんですが、だいぶ時間をかけて通常は引き受けない木部のクリーニングをして張り直しもして。普通なら捨てちゃうだろうというものを長く使ってくださろうとする。そういう気持ちには応えていきたいです。」

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