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【潜入特集 Vol.2】オフィシャルメンテナンスと”Yチェアの匠”

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潜入取材当日、4脚のYチェアが運び込まれました。本体の木はあめ色に年季が入り、座面のぺーパーコードが切れた、お世辞にも状態がいいとは言えないYチェアです。

006_01 4人家族のお宅から運び込まれたものだそう。「ご自宅で使われていた方が、ペーパーコードを張り直したいと持ち込まれました。おそらく30~40年くらいは使われているものですね。」(吉岡さん) 026_01 ロゴデザインが現行とは異なる「旧ロゴ」。相当古いものであることが伺えます。

カール・ハンセン&サン ジャパンではオフィシャルな製品メンテナンスサービスを提供しています。

多くの海外メーカーが本国に送り返してのメンテナンスに対し、カール・ハンセン&サン ジャパンは国内対応。納期の早さ、費用の安さ、いずれの面でも愛用者には嬉しいサービスです。

一番多いメンテナンス依頼は、Yチェアの座面ぺーパーコードの張り替え。価格は、張り替えを含むフルメンテナンス、そして完成品お届けの配送費用込みで2万5000円です(詳細は本ページ下部に記載)。

「20代の若いお客様が古いYチェアを持ち込まれることがあります。オークションかなにかで購入したのかと尋ねたら、『元は父のもの。実家の両親が使わっていた椅子を譲り受けて使う』というお話でした。代々受け継いでいくという文化が少しずつ広がっているように感じます。」(吉岡さん)

依頼を受けた製品が運び込まれる先は、倉庫に併設されたリペア工房。

029_01 Yチェアのメンテナンスは、古いペーパーコードを切り落とすところからスタート。

「アメリカ、香港などカール・ハンセン&サンの拠点は世界各地にありますが、メンテナンスサービスを行っているのは本国デンマークと日本だけです。」(吉岡さん)

032_01 座面がなくなったYチェア。このあと、傷やひび、ゆるみなどがないかのチェックが行われ、問題個所があれば修復が行われます。

主要なパーツもすべてこの工房にストックされていて、デンマークからの取り寄せを待つことなく交換、修理が行われます。メンテナンスにかかる期間はおよそ2週間。早いときは1週間で納品されることもあるそう。デンマークに送るとゆうに1ヶ月はかかることと比べれば圧倒的な短納期です。

038_01 Yチェアの座面に使われているペーパーコードは、その名の通り「紙」でできたもの。バラすと紙に戻りますが、束ねると10年座っても切れない強度を誇ります。 046_01 張り替え作業はすべて手作業。1脚の張り替えで約120mのペーパーコードが必要になります。
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