激ウマ珍味「サメハツ」を体験! 東京・恵比寿『はまらいん』

access_time create folderグルメ


f:id:Meshi2_Writer:20151128162957j:plain

サメハツとは、読んで字のごとく鮫の心臓。

これ(↑)が実に……うまいんですよ!

初めて食べたときは驚いたなぁ……魚のモツなのに、牛レバ刺しのような食感と味わいがある。それも臭みは一切なし、極上の牛レバーだけがもつ清々しい香りと甘みが広がって「これ、魚⁉」とにわかには信じられませんでした。それでいてやはり海のもの、食べ心地は牛より軽くて、さっぱり。一度食べて、まあすっかりハマってしまったんです。このサメハツが食べられる店を、今回ご紹介!

サメ食文化は、宮城県の気仙沼地方で特に盛んなんです。中華食材で有名なフカヒレ加工が特に有名で、サメ加工の歴史は江戸時代末期にはじまる歴史のあるものだとか。

サメ肉はカマボコなど練り物の原料としてよく用いられますが、先のサメハツも同様に地元では食べられてきました。モウカザメ(ネズミザメ)というサメの心臓が使われるので、「モウカの星」という名前で呼ばれているそう。

この気仙沼直送のサメハツを出す店が、東京・恵比寿にあったのです!

気仙沼と瀬戸内、それぞれの浜をつなぐ「はまらいん」

f:id:Meshi2_Writer:20151128163443j:plain

場所はJR恵比寿駅西口から徒歩2分という好立地、『はまらいん 恵比寿本店』!

ビルの4階にあり、靴を脱いで上がるお座敷仕様になっています。

f:id:Meshi2_Writer:20151128163459j:plain

「いらっしゃいませ~!!」

ニッコニコ極上の笑顔で店員さんが迎えてくれましたよ。

さっそく、この店についてお話をうかがってみることに。

f:id:Meshi2_Writer:20151128163510j:plain

オーナーの石原智弘さん

実は石原さん、こちらの店の目と鼻の先にある『鉄板焼・広島お好み焼き ぶち 恵比寿本店』のオーナーでもあります。広島県は庄原市育ちのバリバリの広島育ち。そしてこの『はまらいん』は宮城県・気仙沼の食材、広島の食材の両方を使った鉄板焼の料理が楽しめる、がコンセプトとのこと。

石原さん、どうしてこのスタイルを考えられたのですか?

気仙沼在住の方と交流がある友人から「向こうの魚はうまいよ」と常々聞いていたんです。実際に現地に行ってみて、いろいろと驚きました。「広島にはないうまいものがある!」ってね。

広島も目の前が瀬戸内海で魚介は豊富です。コイワシやコダイなどの小さい魚をよく食べるんですが、気仙沼の魚はみな大きい! 広島とはまったく違う魚の食べ方に出合って、ビックリしたんですよ。そしてハマって、2~3ヵ月に1度通うようになりました。

そうするうちに知り合いや友人も増えてきて、食のコラボができたらいいね……ということになっていったんです。

地元の漁師のみならず、市場や飲食店の人々とも次第に交流するようになった石原さん。気仙沼の魚介類の扱い方、 地元ならではの調理法も教えてもらえるほどに親交は深まっていきました。

そして宮城県・気仙沼地方は震災で大きな被害を受けた地域。復興のためにも、東京で販売することでPRにつながれば、という思いがあったとのこと。

f:id:Meshi2_Writer:20151128163526j:plain

復興のためにもひと役、石原さん、すばらしいですね!

いえいえ、自分が食べて「うまい!」と思ったものをこっちでも食べたい、それだけです(笑)。そして東京のお客さんが喜んでくれたらそれで嬉しいし。気仙沼と瀬戸内、両方の海のものを味わえる場所、それが『はまらいん』なんです。

ちなみに「はまらいん」とは両方の浜をつなぐLINEという意味と、三陸地方の方言で「一緒に楽しく」という意味があるのだそう。

気仙沼の銘酒&海の幸をたっぷりと堪能

それでは『はまらいん』自慢の酒・肴をご覧ください!

f:id:Meshi2_Writer:20151128163536j:plain

左:切れ味よくさっぱりとした飲み口が身上、気仙沼・男山本店の『蒼天伝』(850円)。宮城産の米「蔵の華」を100%使用、大正元年から続く歴史ある蔵元の酒。

右:ふくよかな味わいで後口スッキリ、広島県三次市・山岡酒造の『ずいかん 純米吟醸』(700円)

f:id:Meshi2_Writer:20151128163541j:plain

気仙沼直送「カニ爆弾」(1,000円)

ズワイガニのほぐし身がたっぷり、カニ好きにはたまらん盛りっぷりです!

f:id:Meshi2_Writer:20151128163548j:plain

爪の身がしっかりと詰まっていて、しゃぶるとなんとも幸せな気持ちに……。

「カニ大好きなんですが、むくのが面倒くさい! だからこんな料理が用意されてたら嬉しいなあ……と思ったのがメニューになったきっかけです(笑)」と石原さん。

f:id:Meshi2_Writer:20151205122720j:plain

気仙沼ホルモン溶岩焼」(880円)

気仙沼はホルモン焼も地元名物! 味噌ダレに漬けた豚モツを香ばしく焼いて、熱した溶岩にのせてアツアツでいただきます。

このときソースをかけたキャベツと一緒にいただくのが地元スタイル。これとビールは最高のペア。

f:id:Meshi2_Writer:20151205122728j:plain

新鮮さと厚みが自慢、「生メカジキ塩レモンステーキ」(880円)

気仙沼はメカジキの水揚げ日本一! 脂ののったジューシィなメカジキをシンプルに鉄板焼きでいただきますよ。

先述の日本酒『蒼天伝』&『ずいかん』、どちらも相性抜群なのでぜひ組み合わせてみてください。

カープファンならずとも食べたい! 広島お好み焼き

f:id:Meshi2_Writer:20151128163621j:plain

さあ、シメはやっぱり広島お好み焼きで!

こちらはベーシックな「肉玉そば」(950円)に広島野菜の「観音ネギ」をトッピングしたもの(プラス250円)。パリッと焼かれた麺と、蒸しあげられたキャベツのふわりとした食感、そのメリハリがなんともいいバランスです。

f:id:Meshi2_Writer:20151205210220j:plain

カウンター前が全面鉄板になっていて、おいしい音が常に響く店内。

f:id:Meshi2_Writer:20151205122712j:plain

W玉子のトッピング、「半熟双子月見」(150円)も人気ですよ!

f:id:Meshi2_Writer:20151205205852j:plain

あ、そうそう。先のサメハツ、こちらでは「海のレバ刺し」(780円)という名前で提供されております。漁の状況いかんによっては入荷がない場合もあるので、事前に問い合わせてみてくださいね。

このほか、広島名物の「広島菜」や瀬戸内のタコなど、瀬戸内の味わいも存分に楽しめます。東北と瀬戸内を同時に楽しめるなんともぜいたくな鉄板焼きのお店『はまらいん 恵比寿本店』をご紹介しました。

f:id:Meshi2_Writer:20151128163556j:plain

やっぱりカープファンのお客さんも多いそうですよ!(写真は広島県産の芋焼酎「カープびいき」。ボトル3,500円で提供中)

f:id:Meshi2_Writer:20151128163611j:plain

お店情報

瀬戸内リアス ~Teppan KITCHEN~ はまらいん 恵比寿本店

住所:東京都渋谷区恵比寿南1-4-4 タイムゾーン小町ビル4F

電話番号:03-3760-0255

営業時間:17:30~23:30

定休日:日曜日

f:id:Meshi2_IB:20150924101343j:plain

書いた人:

白央篤司(はくおうあつし)

フードライター。『おとなの週末』『栄養と料理』オムロンのカルチャーサイト『リズム』などでコラムを連載。居酒屋・お雑煮研究・郷土料理がメインテーマ。初の著書「にっぽんのおにぎり」(理論社)がただいま5刷目で発売中! facebook:atsushi.hakuo ブログ:独酌日記

白央篤司さんのすべての記事

関連記事リンク(外部サイト)

秋はオープンテラスで! 恵比寿のテラス席付きおしゃれカフェダイニング5選
「えびす駄菓子バー」で駄菓子だけで満腹になれるのか試してみた
もしも「キムカツ」のミルフィーユカツを炊飯器で作れたなら【社畜のなりきりマネごはん】

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 激ウマ珍味「サメハツ」を体験! 東京・恵比寿『はまらいん』
access_time create folderグルメ
local_offer

メシ通

食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。

ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/

TwitterID: mesitsu

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。