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【福岡】逆さま!?「地球上で2番目にうまい」!!?気になる看板のラーメン店

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派手な外観に逆さまの看板。普通なら誰もが足を止めてもよさそうな建物なのだが……

場所は福岡市中央区、日赤通りの高砂2丁目の角にちょっと異様な建物がある。

赤と黄色のド派手なカラーリングに、なぜか逆さま「ラーメン」の文字。保護色のように壁の赤に溶け込みかけているノボリも同様に逆さまの「ラーメン」という念の入れようで、建物のてっぺんには「地球上で2番目にうまい店」という、これは逆さまではないキャッチフレーズ?

もはやこの建物がこの場所に存在してからずいぶん経つのだろう、この建物がおかしいとわざわざ指摘する人は誰もいないが、客観的に考えたらやっぱりヘンだ。

そういえば、昔先輩が言っていた。

「疑問に思ったことは、その場で尋ねなさい。時間が経つと、どんどん尋ねにくくなるでしょう」。

オープンしたての店でもないので既に尋ねにくいのだが、ここで訊いておかなきゃ僕は今際の際にふとこのことを思い出して、気になって気になって死ぬに死ねないなんてことになるかもしれない。

「こんにちは!」

勇気を出してアルミサッシの引き戸を開けた僕の目の前に飛び込んできたのは、

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普通ならありえない距離感で飛び込んできたお品書きの札。

逆さに手書きされた「ラーメン」の文字。

400円とはまた安いけど、手書きでも逆さにするなんて、よっぽどのこだわりようじゃないか!

つか、扉を開けたら目の前1mのところにお品書きの札がぶら下がってるなんて、この店はどういう構造になってんだ??

二代目が語る老舗の謎

「いらっしゃい」

と怪訝そうな顔で僕を迎えてくれたのは、この店「のんき屋」のご主人・大石修也さん。たまたまアイドルタイムでお客さんがいなかったので、カウンターの椅子に腰を据えて、話を聞いてくれた。

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二代目としてこの店を継いでいる大石修也さん。見ての通り、扉や壁からカウンターまでの距離が狭い。

店内は一文字のカウンターに椅子が横一列に10席のみ。建物の奥行きが異常に狭いのだ。

「一人でも対応しやすくて、いいですよ」

と大石さん。

入り口からカウンターまでの距離はおよそ75cm

体格のいい人が座る向こうの席に座ろうと思ったら、一旦引き戸から外に出て隣の扉から入り直さなければならない。

「道路拡張前は扉を出てもウチの駐車場やったけど、今は出たらすぐ歩道やけんねえ」

そういう訳で、逆さ看板の訳について訊いてみた。

「のんき屋」は大石さんのお父さんが昭和34年に始めた店で、大石さんが店に入ったときにはすでに逆さまの看板だったため、残念ながら詳細は分からないとのこと。

「今ではもう当たり前の風景になってしまっとるけん、たまたま初めて来てびっくりする人が年に何回かおるぐらいですねえ」

「でも、タクシーの目印になっとって、個人タクシーの試験に出るらしかけん、タクシーに乗って迷うことはなかですね」

お父さんの弟子で、暖簾分けして同じように逆さまの看板を掲げていた店は市内にいくつかあったそうだが、今ではここだけになってしまった。

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