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国立感染症研究所 ジカ熱ウイルスのクローン作成技術を完成していた

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人の血液を吸うことで、病原体を媒介するジカウイルスという病原体が知られるようになりました。
ジカウイルスは、一昨年騒動を起こしたデング熱ウイルスと同属のウイルスですが、一般的に症状が軽いと言われています。

また、感染しても不顕性感染(症状が出ない)ことが多いのですが、妊娠中の女性が感染した場合、小頭症のお子さんが生まれる可能性があることがわかっています。

また、筋肉を動かすための神経組織が阻害されるギラン・バレー症候群を引き起こすこともあり、リオデジャネイロネイロオリンピックが行われるブラジルでは、妊娠中の女性の方に対して、競技観戦を控えるよう公に通達したことは記憶に新しいところです。

現時点では、ワクチンは存在しません。アメリカなどの感染症研究に力を入れている多くの研究機関は、ワクチンが開発されるまでに3年は要するだろうと見解を述べていました。

その理由ですが、ワクチンを開発するために、ジカウイルスを定期的に供給できる環境が必要だからです。
現時点では、患者さんからウイルスを単離することは可能ですが、ワクチンの開発実験のために、定期的にジカウイルスを供給することは無理です。

ところが、国立感染症研究所が、遺伝子操作を行って、ジカ熱ウイルスと同じ性質を持つウイルスを人工的に作成し、先週完成したことを公表しました。

これには、世界中の研究者も驚いたようですが、国立感染症研究所は1年以上前から遺伝子組み換えによってジカ熱ウイルスのクローン作製を行っていたというので、ある意味、成果を得たのも自然なことといえます。

ただし、ウイルスのクローンを製造できるようになることは、ワクチン開発のスタートラインに早く立てたということであって、ゴールではありません。

しかしながら、世界が驚嘆した偉大な成果であることは間違いありません。研究者の皆様には、もうひとふんばりしていただいて、一刻も早くワクチンを開発して、多くの方を救ってほしいですね。

※写真は、国立感染症研究所 ジカウイルスに関するページより http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika/2359-idsc/6230-zika-forth.html

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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