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民主・山尾志桜里氏 保育園署名25000人の声を届けたい

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〈保育園落ちた 日本死ね!!!〉

 この投稿が匿名でブログにアップされて以来、日本全土にあっという間に広がった。名もなきママの声は大きな話題となった。それは国会でも取り上げられることとなる。

 自身も5才の息子を持つ民主党・山尾志桜里議員(41才)が国会でこのテーマを取り上げると、安倍首相は「そのメール(書き込み)について私は承知していません」と回答。さらには匿名だから確認のしようがないとも言った。さらには与党から「誰が書いたんだよ!」などとヤジが飛んだ。

 匿名だからとここまで切り捨てられるものなのか。政治評論家の有馬晴海さんは解説する。

「権力闘争ばかりの政治の世界では、匿名の告発や抗議文は日常茶飯事であり、“匿名の発言は信用できない”となりがちですが、今回の安倍さんは匿名であることをいいように利用して、山尾議員の問題提起をスルーしようとした」

 しかし、委員会のやりとりが報じられると、人々の怒りは頂点に。

「あまりにくだらなく腹立たしい。実名の血判状でもなければ、国民の声は聞かないということですか」(和歌山県・50才会社員)

「匿名だろうが、保育園が足りず困っているママがいることは、子育てする女性の声を少しでも聞けばわかるはず。ヤジを飛ばす議員が国民の代表気取りで税金を使うことに腹が立つ」(東京都・42才パート)

 たとえ匿名でも今回の発言は「国民の声」だったはずだと有馬さんが指摘する。

「保育園に落ちたママの叫びは紛れもなく国民の声。待機児童が2万5000人いるなか、女性の切実な悩みを想像できず、“ばかげた話”と切り捨てた安倍さんは大問題です」

 3月5日は、国会議事堂前にプラカードを持った50人ほどが集まった。プラカードには、「♯保育園落ちたの私だ」と大きく書かれている。また現在SNSには「#保育園落ちたの私と私の仲間だ」としてネット署名活動が広がっており、3月7日現在、2万5000人以上の賛同者を集めている。

「匿名だ」と切り捨てられた“名もなきママ”と同じ思いを持つ女性たちの怒りは集結し、大きなうねりとなり、一向に現実的な解決策を講じない政府に悲痛な叫び声を上げ始めた。ある全国紙記者が言う。

「今回の国会前スタンディングは、お互いに知らない者がたくさん集まりました。極めてソーシャルメディア的な流れだと思います。最初のブログを書いた人、ハッシュタグで署名を集め始めた人、プラカードのデザインをした人、そしてスタンディングを呼びかけた人、すべてが別の人で、それぞれの思いのまま行ったこと。それがたった2週間で国会で議論されることになったのは、多くの人が強く願っていることが等しく同じだったということ」

 昨年11月、安倍首相は待機児童の増加をめぐり、「女性の就業者が増えたから無理もない。うれしい悲鳴だ」と発言した。匿名ブログを読み上げたのと同じ予算委員会で山尾議員が発言の撤回を求めるも、安倍首相は「就業者が増えたことを“うれしい”と述べただけだ」と声を荒らげた。

 山尾議員が続ける。

「自分にとって不可解なことが生じると安倍首相は怒りますが、そもそも増えている就業者は65才以上の主婦がほとんどで、現役・子育て世代は横ばいか減少であり、前提が間違っている。安倍首相は『妻がパートで25万円(稼ぐ)』と国会で発言するほど現実を知らず、仮に不認可保育園で月9万円かかっても、“それぐらいなら頑張れば出せる”と思っているフシがある。共働きで月収30万円の3分の1を保育園で取られたら、生活がままならず、2人目、3人目を産めません。これでは少子化がますます進行します」

 山尾議員は署名活動で集まった2万5000人の声を、国会審議などを通じて安倍政権に伝えていきたいという。

「自分の悔しさを伝えたい」――ひとりのママの告発から大きく膨らんだ国民の怒りに対し、首相は真摯に耳を傾ける責任がある。

※女性セブン2016年3月24日号

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