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スッキリ!!新MC近藤春菜 ゆるさへの期待ある一方、課題も

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 ハリセンボンの近藤春菜が『スッキリ!!』(日本テレビ系)のサブMCを3月28日から務めることが明らかになった。上重聡アナウンサーの代わりに、メインMC加藤浩次と同じ芸人が起用されるのは驚きだった。春菜はどんなMCぶりを見せるのか? テレビ解説者の木村隆志さんが注目点を解説する。

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 春菜さんは「私は『親戚にひとりはいる顔』だと思いますので、『身内が頑張っているなあ』とほっこりした気分で見ていただけたら」とコメントしていましたが、確かに彼女ほどビジュアルで親近感を与えられるタレントは見当たりません。不況や事件・事故などの暗いニュースが多い中、現代のMCに求められるのは、かつてのような“真面目さ”ではなく“親近感”であり、もっと言えば“ゆるさ”。春菜さんのように「老若男女やプロと素人の区別なく、誰からもツッコまれる」ゆるさを持っている人こそ、今どきのMC像にふさわしい気がします。

 メインMCの加藤浩次さんだけでなく、コメンテーターにも共演歴のある人が多いので、番組にはすんなりなじめると思います。ただ、生放送の情報番組は「リハーサルが難しい」「始まってみなければ分からない」ため、数か月間は「どれくらい進行に関わるのか」「ボケやツッコミはどの程度入れるのか」試行錯誤を重ねるでしょう。基本は1年前までほぼ同じポジションだったテリー伊藤さんのように、「コメンテーターに近い位置取りをしつつ、自分らしい担当コーナーをこなす」という形が予想されます。

 春菜さんに不安があるとしたら、午前帯の情報番組としては異例と言える『スッキリ!!』の出演者構成。同番組は一年前のリニューアルでコメンテーターを2人から4人に倍増しましたが、その大半が夜のバラエティー番組に出演するようなタレントでした。各界の専門家や舌鋒鋭い評論家タイプが少ない分、番組全体が感想や共感のような薄いコメントばかりになりがちなのですが、春菜さん自身もタレントだけにコメント内容が被ってしまう懸念があります。「他のタレントコメンテーターとどう違いを作るか」が当面の課題ではないでしょうか。

 しかし、そもそもメインMCが芸人の加藤浩次さんだけに、「春菜さんの加入を機に番組をバラエティー寄りに舵を切ろう」という思惑も見て取れます。その理由は、この春からフジテレビが15時間生放送をはじめるように、どのチャンネルも朝から夕方までほとんどの時間帯を情報番組が占め、扱うニュースもあまり変わらない中、バラエティーの要素を高めれば明確な差別化になるから。また、「朝6~7時代の番組としては最もバラエティー寄りの前番組『ZIP!』からのスムーズなリレー」という効果も期待できます。

 バラエティー要素として期待が集まるのは、春菜さんの代表芸「〇〇じゃねえよ」の進化。すでに、映画の話題では「マイケル・ムーアじゃねえよ」「シュレックじゃねえよ」「ベイマックスじゃねえよ」、音楽の話題では「サンボマスターのボーカルじゃねえよ」「C-C-Bじゃねえよ」、政治の話題では「亀井静香じゃねえよ」「井脇ノブ子じゃねえよ」、グルメの話題では「カーネルサンダースじゃねえよ」「ステラおばさんじゃねえよ」、野球の話題では「古田敦也じゃねえよ」「左門豊作じゃねえよ」、お笑いの話題では「カンニング竹山じゃねえよ」「伊達みきおじゃねえよ」と、多くの話題に対応して笑いを取れるネタは、いかにも情報番組向きですが、生放送の中でどんな新作が生まれるのか? 各曜日で誰が振りを入れるのか? などが注目されるでしょう。

 これまで春菜さんは、「若いのに中年のおっさん・おばさん扱い」を芸風にしていましたが、2月23日で33歳になり、そろそろ芸域を広げていきたいところ。『スッキリ!!』の出演によって、顔や非モテの「面白さ」だけでなく、「大人」「感度が高い」などのイメージを与えられるか。実はファッションに詳しく、高級マンションに住み、吉高由里子さんやPerfume・あ~ちゃんとの交友などの一面もあるだけに、今回の起用がいいきっかけになるかもしれません。

 私自身、何度かお会いしたことがありますが、春菜さんは礼儀正しくマジメ。テレビで見る以上に小柄でかわいらしいこともあって、生放送の情報番組で重要なチームワークの面でも問題ないでしょう。今からデビューの3月28日が楽しみでなりません。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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