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 「英語を話せるようになりたい!」と意気込み、教材を買ってみたり、英会話スクールに通ってみたりしたものの、結局長続きせず、英語力も身につかなかった。そんな経験はありませんか。
 意気込んでいればいるほど、「あれもこれも」と欲張ってしまい、いつしか勉強すること自体が苦痛に感じられ、続けるのが億劫になってしまう。かといって、「聴くだけで話せるようになります!」と、「ラクであること」を前面に押し出す学習法を信じる気にもなれず……。

 英語学習において、どのくらいの負荷をかけることが適切なのか。そんな疑問に、ひとつのヒントをくれるのが『30日で英語が話せるマルチリンガルメソッド』(かんき出版/刊)です。本書で紹介されているメソッドに従えば、「1日15分×2回のみ」「30日間」学習するだけで、英語を話せるようになるそう。
 この本の著者、新条正恵さんは、留学や外資系企業勤務などで豊富な海外経験を持ち、英語、中国語、スペイン語、トルコ語など計8か国語を操るマルチリンガル。その語学習得経験を活かし、英語に苦手意識を持っている人向けに、英語の個人レッスンやグループレッスンを行なっています。
 その新条さんにお話をうかがい、いかにして言語習得の魅力にとりつかれたのか、また英語を「話せる」ようになるための、ちょっとした発想の転換の仕方などについて聞きました。

――新条さんが主宰しているレッスンには、どのような方が来られるのですか?

新条:「とにかく忙しくて時間がない」、でも「短期間で英語が話せるようにならないと困る!」という方が多いですね。
たとえば、「2か月後にアメリカ出張することが決まったので、それまでに英語を話せるようになりたい」というケース。これは、私が今のような形でレッスンをすることになったきっかけでもある生徒さんでして……。その方は毎日、朝の8時から夜の8時まで働いて、なかなかまとまった時間をとるのが難しい状況でした。加えて、「大学では少し英語をかじったけれど、就職してからは一切英語に触れていない」という状態。そのときは、朝と夜に15分ずつワークをこなしていただきつつ、プラスαとして、その方が出張先で使う営業資料の翻訳版の作成も手伝い、その資料を説明できるよう練習をしていただきました。その結果、レッスン開始から1か月でかなりしゃべれるようになり、アメリカでの2か月間の単身出張中もほとんど困らなかったそうです。ちなみに営業トークの場合、こちらが30分程度しか話せなくても、相手の話をうまく引き出すことができれば、2時間程度の商談の場はじゅうぶん出来るようになります。

――なるほど、その方の場合は1か月で効果が出たのですね。新条さんが普段おこなっているレッスンと、本書のメソッドでは若干内容が異なるとのことですが、本書のメソッドの場合、どれくらいの期間で効果を実感できると考えておけばよいでしょうか?

新条:私が普段おこなっているレッスンよりも、本書の方がワークの数が増えています。直接私がお会いする事が出来ない方でも、このメソッドを使う事で「毎日30分自習する」、それさえやっていただければ、3週間ほどで効果を実感できるはずです。
実際、発売後すぐに買ったという方から3週間ほど独りレッスンを続けただけなのに「街中を歩いていたら、洋楽の歌詞が耳に『入ってくる』ようになった」「家でCNNの放送を見ていたら、以前は雑音にしか聞こえなかったのに、あるときからちゃんと『会話』として聞き取れるようになった」「駅で困っている外国人に勇気を出して話しかけたら、ちゃんと通じた」という嬉しい報告をいただいています。

――いま「会話」についてのお話が出たので是非おうかがいしたのですが、本書では、「発声法」や「アイコンタクト」など、ノンバーバル(非言語)な点についても言及されています。特に「万国共通、『できる人』は発音がいい」と書かれていたのが印象的でした。

新条:この点については、周りの人を見ていてもそう思いましたし、自分自身のキャリアを振り返っても実感しています。
私はいわゆる一流大学の出ではありません。そして「同僚は皆、東大や京大出身」という環境で働くことが多かった。でも出世することができたんです。なぜだかは今でも分かりませんが 私なりの答えは「英語の発音が良かったから」だと考えます。

――そこでいう「英語の発音が良い」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょう?

新条:「相手好みの訛り」で話せる状態を指します。私は2000年という超就職氷河期時代に就職活動をしましたが、アメリカ系企業と、ヨーロッパ系企業を中心にエントリーし、面接相手によって英語の発音を使い分けていました。ちなみに、11社エントリーして7社から内定をいただきました。就職したのは金融機関ですが、外資系金融系期間の幹部クラスやエリートには、アメリカの東海岸出身の人が多いんですね。東海岸の人たちはイギリス人の子孫であることが多いからか、若干英語にイギリス英語ぽいなまりがあります。私はもともとイギリスに1年間高校留学していましたので、少しイギリス英語訛りが残っているのですが、ちょうど私の英語がエリートの英語と同じに聞こえるみたいなんです。なので、途中からは意識してこの「エリートぽい英語」を使って話すようにしていました。初対面で、こういうことができると、相手に信用してもらいやすくなります。きっと、自分がずっと使ってきた発音に近い形で話しかけられると親しみが湧くんでしょう。また、「顔を覚えてもらう」ことになりますから、どんどん仕事がやってくるようになります。

――他に、レッスンのなかで重視しているノンバーバル・コミュニケーションはありますか?

新条: 握手です。実際、「こういうふうに握手しましょう」と練習することもあります。アメリカの場合、初対面の相手と会って、まずやることは名刺交換ではなく握手です。第一印象を大きく左右するだけに疎かにはできません。
アメリカでは「短く1回だけ握手」がスタンダード。男性同士であれば、力強く握り、自分の名前を交互に名乗った上で、しっかりとアイコンタクトを交わす。日本人はシャイな方が多いので、「弱い」握手をしてしまったり、アイコンタクトをせずに挨拶を済まそうとする人が少なくありません。
でも、こういうことをスマートにできるかどうかで、その人が持つ説得力は全然ちがってきます。これらの点は、会話の内容と同じくらい意識していただきたいポイントですね。

――ところで、新条さんのところを訪れる受講生のなかには、40代以上の方も少なくないそうですが、「歳をとればとるほど、言語習得は難しくなる」ということはありませんか?

新条:それはありません。習得スピードは、年齢ではなく「過去、どれだけ英語学習をしてきたのか」の積み上げ量によって変わってくるというのが私の実感です。お歳を召されている方のなかには、「これまで散々いろいろな英語学習に手を出してきたけど、まったく効果がなかった」という方が多いので、そういう意味ではむしろ、年齢の高い方ほど習得が早いという印象すら持っています。

――具体例をひとつ教えていただけますか?

新条:本書の「はじめに」でもご紹介した、東大卒の40代女性のケースでお話しましょう。彼女は大学卒業後、外資系企業に24年間勤務していたにもかかわらず英語への苦手意識がなくならず、「(英語学習に)いったい何百万円、何時間使ったか分からない」と嘆いていました。でも彼女は単に、「『正しい単語、正しい文法、正しい発音』で話さなければならない」と思いこむ、「英語トラウマ」とでもいうべき状態に陥っていただけだったんです。
彼女の場合、それだけ英語学習の積み上げはあったので、私のところに通い始めると、みるみるうちに英語トラウマが外れていきました。結局、5回ほどレッスンしただけで、かなりしゃべれるようになっていました。

――最後になりますが、読者の皆様へメッセージをお願いします。

新条:「とにかく忙しくて、学習のための時間がとれない」という方に、是非本書を手にとっていただきたいです。私のところには、経営者の方もよくお見えになりますが、そういう方でも「1ワーク15分を1日2回、計30分」というのは負担に感じずに学習できると言っていただけています。今回は私が書き下ろした英語のオリジナル音声つきで、音声をダウンロードしていただけた方には30日間、私からの応援メールも届きます。
一説によれば、同じ職種でも「英語力のあるなし」によって年収が30%〜300%も変わってくるという話もあるようです。日本で高校まで進学した方であれば6年間、大学を卒業された方であれば10年間、英語学習をしています。仕事において、つかめるはずのチャンスを逃さないためにも、記憶の奥底に眠っている、かつてインプットした英語を思い出すきっかけとして、このメソッドを使っていただければうれしいです。

(了)

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