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水害に備えた保険加入が31%にとどまる理由とは

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水害に備えた保険加入が31%にとどまる理由とは

内閣府が「水害に対する備えに関する世論調査」を行ったところ、水害による損害を補償する保険などに加入している割合は3割程度だったという。その理由と実態を探りながら、水害を補償する保険について考えていこう。【今週の住活トピック】

「水害に対する備えに関する世論調査」の概要を公表/内閣府

自宅だけは水害の被害を受けない、保険には関心がない、で大丈夫?

まず、「今後10年以内に台風や集中豪雨により、洪水、高潮、土砂崩れなどによる水害の被害を受ける可能性があると思うか」を聞いたところ、全壊の被害や半壊、床下浸水などの被害を受ける可能性があると思うと回答したのは44.5%で、52.2%が被害を受ける可能性はないと思っていると回答した。

次に、「水害に備えて、水害による損害を補償する火災保険や共済に加入しているか」を聞いたところ、加入しているという回答は31.1%だった(画像1参照)。被害を受ける可能性があると思っているが、保険には加入していない人がいるということのようだ。

「水害による自宅建物・家財の損害を補償しているのかわからない」(11.8%)や「火災保険や共済に加入していない」(15.4%)、「わからない」(12.0%)というのも、気になる点だ。【図1】水害による損害を補償する火災保険や共済への加入状況(出典:内閣府「水害に対する備えに関する世論調査」の概要)

【図1】水害による損害を補償する火災保険や共済への加入状況(出典:内閣府「水害に対する備えに関する世論調査」の概要)

また、火災保険には、自宅の「建物」に対するものと「家財」に対するものがある。それぞれについて、水害による損害を補償する火災保険などに加入していない理由を、調査結果から見ていこう。

「建物」に対して加入していない理由の上位6項目は、

1.自宅周辺で水害は起こらないと思うから(43.4%)

2.自宅周辺で水害が起こっても自宅建物は被害を受けないと思うから(17.6%)

3.保険料が高いと思うから(17.0%)

4.賃貸住宅に住んでいて建物の火災保険や共済に加入する必要がないから(15.1%)

5.水害による建物の損害を補償する火災保険や共済があることを知らなかったから(14.1%)

6.水害による建物の損害を補償する火災保険や共済への加入を勧められていないから(11.9%)

「家財」に対して加入していない理由の上位3項目は、

1.自宅周辺で水害は起こらないと思うから(42.0%)

2.自宅周辺で水害が起こっても自宅家財は被害を受けないと思うから(21.5%)

3.保険料が高いと思うから(18.5%)

理由として、賃貸住宅なので建物には火災保険に加入していないが、家財には加入しているというのであれば、納得はできる。また、自宅周辺や自宅建物、自宅家財は水害の被害を受けないと思う理由に、根拠があるならそれも妥当だろう。

ただ全体的に、自宅だけは水害の被害を受けないと思っていたり、保険に関して無関心だったりという印象を受けるのは、筆者だけではないだろう。

自宅の災害リスクを把握して、必要な保険を選択しよう

さて、万一の場合に備えるのが保険だ。可能性が予測できることには、計画的な貯蓄などで備えることが基本。一方で、可能性が低いものの被害が生じたときの損害が大きく、手持ちの貯蓄などではカバーできないものに備えるのが保険の役割だ。住宅を取得するために住宅ローンを借りる場合は、建物に対する火災保険の加入を求められるのは、このためだ。

もちろん、保険に加入しているからといって、損害のすべてが補償されるわけではない。特に水害(水災)は、一定条件の被害でないと補償されなかったり、損害の全額が補償されなかったりする場合が多い。まずは、自宅の水害リスクを把握することが大切だ。

筆者の場合は、自宅の建物は水害(保険では水災)を含む火災保険に加入しているが、地震保険は付けていない。一方、家財については、火災保険の水害をはずしているが地震保険は付けている。ハザードマップを確認したり、マンションの管理組合で火災保険や地震保険に加入していること、自宅はマンションの中層階であること、自宅で仕事をしているのでパソコンなどの機器が多いことなどを考えたりして、選択をした。

また、住宅ローンを借りる際に加入したまま、ということが多いのも実態だろう。保険については定期的な見直しも必要だ。

異常気象の増加に伴い、火災や落雷、風災、水災など自然災害のリスクは高まっている。海や川の近く、窪地ではないとしても、ゲリラ豪雨でマンホールから水があふれだすリスク、土砂災害のリスクなどはないかなど、自宅の災害リスクの程度を考慮して、万一のときに役立ってくれる保険を選択するようにしてほしい。
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/03/106893_main.jpg
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