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介護と育児が同時襲来!ダブルケア日記【子どもは介護の潤滑油編】

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56歳で若年性アルツハイマー病を発症した義母を在宅で21年介護しています、満枝です。今回は子どもが成長していく過程で変化していった主介護者の思いや子どものパワーを振り返りたいと思います。

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ママ友には理解されない家族介護のしんどさ

義母の介護や支援体制が落ち着き始めた頃、長男が幼稚園に入園しました。送迎をすることで顔見知りが出来、ママ友が出来、母子仲間が出来、家族ぐるみで付き合える友人も出来ました。息子や娘を介して広がっていく組織や人との繋がりに大きな喜びを感じていました。当時は、子どもの社会性を育むと共に親としての社会性も育みたいと強く感じていた時期でした。

しかし、ママ友たちに、義父・義母のことや介護に関することを相談することはなかなかできませんでした。まだ若い彼女達にとって、介護の話は興味もないでしょうし、核家族の彼女達に同居の話は、理解出来にくいことだったようです。当時の私は、ママ友の中で家族介護の話をすることで《疎外感》を感じ…介護を気遣われることが悲しく、淋しく…。だから、ガムシャラに《みんなと同じように普通のお母さんでいること》に縛られ、無理していたような気がします。今思えば、何が普通かわかりませんが…(笑)

幼い娘、ぎくしゃくする家族の潤滑油として活躍!

その頃、義父と義母が2人だけで過ごすことが増えました。テレビを2人で静かにみていることもありますが、しばらくすると、義母の物の置き方や、もの忘れに対する、義父の問い詰め・叱責が始まります。

聞き耳をたてる私(笑)。義父の怒鳴り声の後、義母の足音と玄関の開く音がしたら、私は娘を抱き上げ、義母の後をしばらく静かに追いかけます。5分ほどするとスタスタ歩いていた義母の速度が落ち始めます。娘の出番です。『おばあ~ちゃ~ん』と駆け寄ります。すると、娘に微笑みかける義母!義父の小言で飛び出したことをすっかり忘れ、歌を歌いながら、野の花を摘んで上機嫌にお散歩が始まります。

そして、何事もなかったかのように、元気に『ただいまぁ!』『おじいちゃん、おみやげ!』と、可愛い野の花を義母と一緒に手渡す娘。子どものパワーって凄い! 皆が笑顔になれる瞬間でした。

あの頃は夢中でしたが、今思い出すと笑えます。そして、娘が潤滑油の大役を果たしてくれていたことに感謝です。

義母のデイ通いに否定的だった義父からまさかのGOが

生活環境が変化して行く中で、それぞれ懸命に介護や育児を楽しんでいたのですが、気がついた時には、義父のストレス発散がほとんど出来ずに、義父の持病(糖尿病、肝硬変)が悪化して入退院を繰り返すようになりました。

この頃になると、義母が老人デイケアに通う事に対して否定的だった義父の思いが変化していました。私たちへの遠慮や義母を一人にする不安からか?!義父の願いで、義母は精神科の老人デイケアに、土日を除いて毎日通うようになりました。

まだ介護保険が始まっていなかった頃なので、枠にとらわれず週に5日も通えたことは、義母だけではなく同居家族にとっても、とても助かりました。現在の介護保険制度の中では、当時要介護1程度だったと思うので、週に1日か2日程度しか通えなかったかもしれません。現在の介護保険制度の限度枠…とても考えさせられます。

良いデイサービスとの出会いも在宅介護の追い風に

その後、現在のデイサービス事業所と出会ってからは、とても長くお世話になっています。服薬や吸引や胃瘻などの医療的なことが必要な要介護5でコミュニケーションがとりにくい状態であっても、看護師さん常駐なので安心してお任せしています。また、連絡ノートに気になることやお願いなどを書くと、しっかりと対応して頂け、日々の不安の解消に繋がっています。

今は、通所サービスも多様化していて、リハビリ中心、交流・親睦中心、イベントが多いところ、ゆったり静かに過ごせるところ、大規模、小規模、短時間、長時間等々いろいろあるようです。利用者側の状態やニーズに寄り添ってくださる事業所に出会える機会が増えたと思います。そして上手に利用して、ご本人、家族が自分らしく穏やかに過ごせる時間を作って欲しいと願っています。

★参考までに…
デイサービス活用ナビ – 基本料金から開業情報まで

この記事を書いた人

満枝

1961年生まれ。若年性アルツハイマー病を発症した義母の在宅介護を21年間山あり谷あり続行中。育児と介護を同時に行うダブルケアの経験者。現在、育児は卒業。在宅介護で潰れそうになった経験から、《育児も介護もたくさんの目と手と心が必要》と実感。現在は、認知症サポーターメイト、民生委員として、その思いを発信中。

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