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東京都心の2LDKマンションを活用し富を4倍にする方法

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 いま大都市では不動産価格が上昇している。マイホームを持つのがますます難しくなったと考えるのではなく、発想の転換をすべきだと経営コンサルタントの大前研一氏は言う。中古でもよいから都心の2LDKを手に入れ富を4倍にする方法について、大前氏が解説する。

 * * *
 私は最近、「アタッカーズ・ビジネススクール」の学生に対し、こんな指導をしている。彼が所有・居住している東京都心の2LDKのマンションを活用して富を4倍にする方法を考えよ、と。その答えは、「民泊」をネット上で仲介する「エアビーアンドビー(Airbnb)」で部屋を貸し出し、自分は今よりも良い賃貸物件に引っ越す、である。

 なぜなら、彼は住宅ローンを月々25万円ほど返済しているが、2部屋ともツインルームとして旅行客に1泊4万~5万円で貸し出せば、東京都心ではホテルが不足しているので、管理費用などを差し引いても月100万円くらいの収入が得られるからだ。

 実際、東京都心に2LDKのマンションを所有している友人がエアビーアンドビーで2部屋をそれぞれツインルームとして1泊4万円で貸し出したところ、毎日利用者が来て月収120万になった。このマンションは通常の賃貸だと月25万円が上限だったので、収入が4~5倍に跳ね上がったことになる。

 中国人観光客などは、たいがい4~5人でやってくるので普通のホテルに泊まると(仮にホテルの予約ができたとして)総額1泊10万円くらいかかるが、このマンションなら4万円で済むし、キッチンを使って自炊できるのも利点となっているようだ。

 また、箱根湯本に温泉付きマンションを持っている友人の場合は、維持費や管理費、固定資産税などのコスト負担に頭を悩ませていたが、エアビーアンドビーで貸し出してみたら、やはり毎日のように中国、ヨーロッパ、オーストラリアなどからの外国人観光客が宿泊し、月収が100万円を超えた。部屋の掃除や鍵の受け渡しなどを代行してくれる人に月30万円払っているが、それでも十分お釣りがくる状態だという。

 そういう外部経済から富を得る新しいエコノミクスが突然出現したのである。これを活用すれば、70歳以上まで重い住宅ローンを抱えて苦労をしている人でも、余裕のある生活が可能になるのだ。

 一方、いま大都市では不動産価格が上昇している。不動産専門のデータバンク「東京カンテイ」の調査によると、1月の70平方メートルあたりの中古マンション価格は東京23区で5162万円、都心6区では7137万円に達している。この価格は、普通のサラリーマンにはなかなか買えない。

 だが、ここでも発想を転換すべきだ。つまり、都心部の便利なエリアに中古でいいから2DK以上の安いマンションを新たに購入し、それを冒頭で紹介した学生と同じ要領で民泊に貸し出して、自分は別の賃貸住宅に住めばよい。これまで日本人の多くは「マイホーム取得は男子一生の仕事」とか「終の棲家」といった考え方をしてきたが、もはやそういう時代ではなくなったと心得るべきである。

※週刊ポスト2016年3月18日号

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