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[“実録!『#保育園落ちたの私だ』 きょうだい同園になれず送り迎えだけで1日3時間”]

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「保育園落ちた日本死ね!!!」に共感して広がる親たちの輪

2月といえば、多くの自治体で認可保育園の結果が通知される時期だが、そんな2月中旬に「はてな匿名ダイアリー」につづられた「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログが大きな話題となった。

おそらく、封筒を開けた勢いで一気に書き上げたものだと感じ取れる、大変に量の高い文章である。

このブログ、保育事業などで知られる『フローレンス』代表理事の駒崎弘樹さんがすぐさま取り上げ、やがて国会の衆院予算委員会で安部首相も知るところとなった。

しかし首相からは「匿名なので確かめようがない」との答弁があり、与党からは「誰が書いたんだ」「出てこい」などの野次も飛ぶ始末。

匿名ダイアリーの本文にはツイッターアカウントが追記され、本人と連絡が取れる状態になっている以上『確認が取れない』も何もないだろう、とは思ったのだが。

ブログの主は、朝日新聞の取材によれば、事務職の正社員である30代前半女性とのこと。

4月に復職の予定だったそうだが、これからどうされるのだろうか。

ところどころ時事ネタを盛り込み、テンポよく自虐的に怒りを表現した文章。タイトルのインパクトも含めて完成度が高かったことも、大きく広がった一因であろう。

正直、「この人働けないの、もったいない!」と思ったくらいだ。

実録『#保育園落ちたの私だ』

ツイッターではこの国会でのやり取りをうけ『#保育園落ちたの私だ』のハッシュタグが広がった。

同じように今回4月入園が不承諾になった人、第一希望園に入れなかった人、過去に子どもが待機児童になった人など、さまざまな体験談が寄せられている。

署名運動がスタートし、国会前デモも企画されるなど、ひとつのブログからはじまった怒りは今大きなものに変わろうとしている。

実は私も、去年と今年の2回にわたり、次男の保活に苦戦している。 (そのときの詳しいエピソードはこちら)

長男がすでに入園している、公立認可園への「きょうだい同園」を目指していたのだが、2月末生まれの次男は0歳の4月入園に間に合わない。

しかし職場復帰期限はせまり、保育園が見つからないなら退職、と言い渡されていた。

そこでなけなしの20万強を支払い、認可外保育園を押さえていたのだが、運よく、私立認可の5月入園枠が空いた。

ただし、家からバス2本を乗り継いで45分かかる場所である。

・毎月10万払って30分かかる認可外保育園

・安い料金で通えるけど延長料金が高くて45分かかる私立認可園

当然後者でしょう、ということで、きょうだい別園にはなったが、腹を決めて通うことにし、職場にも産後2ヶ月で復帰した。

しかし、ベビーカーが置けない保育園だったため、抱っこ紐での登園は腰を痛めた。

やがて夫もヘルニアになり、傷だらけの中年夫婦が、交代で遠くまで次男を運搬するハメに。

交通費は月15000円余分にかかり、延長保育料金は、公立であれば月5000円のところ、毎月20000円かかった。

……いろいろモヤっとする。

定時になると会社を飛び出て、すべての区間を猛ダッシュ、19時半に次男を迎えに行き、バスに乗って長男を迎えに行って20時半。そこから帰宅したら21時なのだ。

もちろん、5月に入園してすぐに、6月入園分からは長男の園に転園申請をしていたが、年度内に申請が通るわけもなく、翌2月を迎えた。

結果通知が来た日、郵便受けを確かめると家に入り、荷物を降ろすまもなく封筒をびりびり破いて開けた。

……しばし呆然とした。

両親フルタイム+きょうだい転園のポイントだけでは勝つことができず、きょうだい同園になれなかったのだ。

しかしながら、近所の園に転園することはできたので『保育園落ちた日本死ね!!!』と叫ぶにはおこがましい気持ちはあるのだが、希望園に2年連続落ち続けるという、長男のときには味わったことのない事態に、「“保活”というのは、とんでもないところまで来ちゃったんだな」という感想を持った。

保活は必ず就業とセットで語られることになるので、当事者が実名で、顔出しで、メディアに出にくい事情もあるだろう。

また、時期が過ぎれば他人事になってしまうという性質上、活動が長続きしにくい。

そこをついて、この待機児童問題をなかったことにしたい思惑が“誰か”にあるのだとしたら、それは大変に腹立たしいことである。

匿名が集団で活動していくというのも面白いかもしれないが、もし国会で保活当事者の証言が欲しいというなら、私が喜んで呼ばれたい。

著者:kikka303

年齢:39歳

子どもの年齢:5歳・1歳

1976年東京生まれ、都立北園高校出身。東京モード学園に進学するもインディーズブランドブームにのって学校を中退、以降フリーランスのデザイナーとして活動。その傍ら、複数のテレビ局にてデジタルコンテンツを担当。2010年に結婚&出産。現在は都内某所にてWEBディレクター職についている。超イクメン夫、チャラい長男、食いしん坊な次男との4人暮らし。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

akasugu.fcart.jp

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