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素晴らしきカナダ文化を堪能できる「カナダ歴史博物館」への誘い

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カナダ歴史博物館

カナダ歴史博物館に入って私が最初に目にしたのは、カナダ西海岸からきた巨大なトーテムポールでした。素晴らしい鳥や動物の彫刻が彫られています。私は思わず、かつて扉として使われていた巨大なカラスのくちばしを通り抜けることを想像しました。カラスの口から建物に入ることで、崇高な鳥の力を得ることができると、原住民の人たちは考えていたのです。

この扉はもう使われていませんが、トーテムポールは大広間に堂々とそびえ立ち、「変容への扉」として人々が行き交う博物館に存在しています。その反対側にある床から天井まで全面張りの窓が、川向かいの国会議事堂を見事に映し、それは最も「カナダらしい」光景と、言えるかもしれません。

カナダの地理を元にデザインされた博物館

カナダ歴史博物館で最も印象的なのが、その立地とデザインです。カナダ先住民族メティとブラックフットの血を引く建築家ダグラス・カーディナルが1989年にデザインしたこのユニークな建物は、氷河の後退を彷彿とさせる曲線とともに、カナダの地理を表現しています。

カナダ歴史博物館は、カナダで最もドラマチックな建造物の一つです。川に面しているクリーム色の石灰石の壁が、パーラメント・ヒルと、カナダ国会議事堂、フェアモント・シャトー・ローリエ・ホテル、そしてカナダ国立美術館など、カナダで最も豪奢な建築物の数々が立ち並ぶ高台を映し出しています。

カナダ歴史博物館はオタワ川とケベックの海岸線を背景にした、カナダで最もパワフルな建物です。この目の前に広がる景観だけで入場料の元が取れたような気になってしまいます。実際は、カナダの首都オタワの中心地から少し離れただけなのですが、この景観によってカナダという広大な国の大きさを実感することができます。

オタワ川とリドー運河が合流する地にあり、まるで絵画のような美しさを持つ小さな都市オタワには、たくさんの美しい建物や公園、芸術作品や景色、景観があります。その中でもカナダ歴史博物館は、この街で訪れることができる最も特別な観光スポットの一つです。5月のチューリップフェスティバルの期間に訪れれば、あなたのカナダ旅行に彩りが加えられ、さらに楽しむことができます。

「カナダの全て」を発見できる魅力的な方法

カナダ歴史博物館は、カナダの過去と現在両方のパワーを芸術的に見事統合していることから、カナダの最も素晴らしい旅行先の一つに選ばれています。博物館にはカナダの歴史を探り、表現した膨大な数のアート作品や工芸品が展示されていて、それは過去だけでなく現在も同時に反映しています。この博物館は、昔ながらのほこりをかぶったような博物館とは一線を画しています。楽しみながら学ぶことができ、「カナダの全て」に浸ることができるので、外国人旅行者は絶対に訪れるべき場所なのです。

ツアーは大広間から始まります。ここはカナダの荒野がモチーフとなっていて、床の大理石も潮の満ち引きを反映するデザインになっています。ここであの素晴らしい芸術作品、トーテムポールにご対面です。

ファーストネーションズホールでは、カナダで最も有名なフリーダムファイター、ルイ・リエルが着ていたバックスキンコートをはじめとする、目を見張る展示物を見学できます。リエルはカナダの伝説的人物です。彼は先住民族メティのリーダーで、マニトバ州の設立者であると考えられており、英国の植民地主義に抵抗しました。

カナダの子供達は皆リエルの革命精神を崇拝しているので、私もこのコートに少し見とれてしまいました。インド人のビジターにとっては、マンガル・パンデーのユニフォームを見るようなものでしょうか。展示品は歴史的なものから新しいものまで様々で、ナショナルホッケーリーグのアボリジニホッケー選手のジャージなども展示されています。私は同世代の近代芸術家の作品を見ることができて、とても興奮しました。例えば脚本家のトムソン・ハイウェイの展示は、いかにファーストネーションズが現在に至るまでカナダの文化に影響を及ぼしているかを示しています。

3つの近代ネイティブカナディアンアートが目を引きます。ビル・リードの石膏作品の「The Spirit of Haida Gwaii」、アレックス・ジャンビエの「Morning Star」、メリー・アン・バックハウスの「namaxsala」です。これらの作品は美しいだけでなく、歴史的事実と神話を一体化させたストーリーを語っています。変革のストーリーに溢れているのです。

現代ネイティブカナディアンアートの傑作

リードによる石膏作品の13のハイダスピリットを乗せたカヌーは、カナダのアボリジニーアートの中で最も著名な作品の一つです。最近まで、カナダの20ドル紙幣に印刷されていました。オリジナルの作品はワシントンD.C.にあります。「The Spirit of Haida Gwaii」は、ファースト・ネーションズの人々が未知の未来へ向かって時と場所を越えて旅をする神話をモチーフとしています。希望と遊び心に溢れた、心のこもった作品です。

ジャンビエの「Morning Star」は大聖堂の天井に描かれています。中世ヨーロッパの作品に影響をうけ、少し複雑なデザインに。明るい色で彩られたこの作品は、ファースト・ネーションズの人々がかつて放浪の旅の中で目印としていた明けの明星の重要性を示しています。

博物館の外で政庁の方角を向いて静かに鎮座しているのは、メリー・アン・バックハウスの「namaxsala」です。この作品は、作者の祖先が溺れていたオオカミを助けて自分のボートに乗せた、というかつて作者が祖母から聞いたお話がもとになっています。ファースト・ネーションズの人々にとって、動物は非常に重要な存在だったのです。こちらの「namaxsala」のメーキング映像を見てみてください。

これらの作品の一つ一つは、変化していく世界の中で自分たちのアイデンティティを守ろうと奮闘した人々を描いています。作品が語るお話はただのおとぎ話ではなく、私たち誰もが理解し、共感できる、普遍的真実でもあります。

カナダ歴史博物館は、単にカナダの重要な遺品や素晴らしい作品を保管し展示する場としてだけでなく、訪れた人にさらにユニークな体験を提供する場として機能しています。古い神話を元にしたお話が、ビジュアルメディアの芸術作品を通して語られています。これらのお話は、何年も昔から現在に至るまで、奮闘と変革と希望の旅へ私たちを誘っています。

カナダ歴史博物館は素晴らしい場所です。国際的に有名な旅行先としても、想像を掻立てる重要な場所です。オタワの中心地からもすぐ行くことができ、他の観光地にも簡単にアクセスすることができます。カナダ歴史博物館の後は、アレクサンドラブリッジを歩いて渡り、カナダ国立美術館を訪れてみてください。人気のバイタウンマーケットをぶらぶらして、フェアモント・シャトー・ローリエでブランチやお茶を楽しみ、雄大なカナダ国会議事堂で過ごしてみるのも良いです。一日の終わりには、カナダの歴史や文化について深く理解できていることでしょう。

Licensed material used with permission by Breathedreamgo (Facebook, Instagram, Twitter)
訳:アオノトモカ「冒険女子

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