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東電、”分厚い”損害賠償請求書について釈明「書く気をなくさせようということは決してない」

東京電力の廣瀬直己常務取締役

 東京電力は2011年9月21日、福島第1・第2原発の事故による法人および個人事業主が被った損害に対する本賠償についての記者会見を行った。東京電力の廣瀬直己常務取締役は、今月12日に発送した個人向けの損害賠償請求書の書類について、その分厚さや分かりにくさのため、補償対象者から批判を受けていることを謝罪。一方で「ハードルを高めて、書く気をなくさせようということは決してない」と釈明し、今後説明会などを開いて対応していく方針を示した。

 福島第1原発の事故の補償に関して、東京電力は今月12日に約6万世帯に向けて個人の損害賠償請求書などの書類一式を発送している。この書類について、廣瀬氏は「資料の記載方法が非常に分かりにくいとか、そもそも分量が非常に多いとか、あるいは合意書の内容が非常に高圧的だというようなご意見・お叱りをたくさん頂戴している」とした上で、

「被災者の方々、特にお年寄りの方にとっては『(請求書の記入などが)大変難しい』ということは、まったくおっしゃる通りでございますけれど、私どもも損害項目を漏らさずにどうしても書いていただきたく、逆に書類が厚くなってしまったというきらいはございまして」

と書類の形式が大儀なものになった理由を述べた。

 また、この請求書類について、ニコニコ動画の七尾功記者から「枝野幸男経産相が『分厚い書類でひんしゅくを買っている。あ然としているので厳しく指導したい』と発言していることに、どう対応するお考えか」と問われると、廣瀬氏は「間に合うものについては大臣指導もいただきながら変えていきたいと考えているが、基本は丁寧な対応と考えている」と返答。説明会などで対応していくとした。また、「『ハードルを高めて、書く気をなくさせよう』というご批判もいただいているが、決してそういうことはない」と釈明した。

■廣瀬常務取締役と七尾功記者とのやりとり

七尾功記者(以下、七尾記者): 損害賠償を請求する手続きが煩雑である問題で、枝野(経産)大臣が「分厚い書類でひんしゅくを買っている。あ然としているので、厳しく指導したい」と発言されておりますが、このことについてどう対応されていくお考えでしょうか。これが第1点。

 また、冒頭に説明があったように5100人体制で48回説明会をされて、電話もあり、256ブース設置されておりまして、1週間で今現在戻ってきた(請求書が)1500通。これについてどう見ているか。この2点についてお伺いします。

廣瀬直己常務取締役(以下、廣瀬氏): まず大臣のご発言は、私どもも実際に窓口であるとか電話であるとか説明会であるとか、まさに被害を受けられて申請を受けられた方からそうした声を、たくさん生に、対象の方々からお伺いしています。とにかく丁寧に対応していかなければいけないと考えている。変えられるもの、間に合うものについては大臣指導もいただきながら変えていきたいと考えていますが、基本は丁寧な対応と考えており、長い方で1時間半くらい、普通で1時間くらい、現状、説明会等で細かくお話させてもらっています。

 当然、書き終えられる方もいるし、難しい。見た目だけで嫌になってしまうのもごもっともな感想ですが、できればご説明させていただく機会を持たせていただきたい。全部が全部、すべてが1から10まで記入するものでもないので、最初に見たときの第一印象で相当・・・何しろ厚いものだから、おっしゃられる感覚も無理からぬところがあります。その辺もしっかりさせていただいて、やっていければと。まずはそれが大事だと考えています。その結果として先ほどもお話しましたが、手元に届いてちょうど1週間なので、必要な書類を準備されるとか含めると1500・・・それもほとんどが昨日おとといの段階なので、まったく来ないとか、全然手が付けられていないという状況というのも心配しましたが、とにかく1500はいただいたという状況で考えております。

七尾記者: 大臣サイドから具体的な指導というものがまだないということですね。

廣瀬氏: まだ直接的にはいただいていません。(※後ほど訂正。「経済産業省の事務局のほうから、これについてどう対処するのか検討するように、というご指示はすでにいただいている」と補足があった)

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