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AL、Polarisとのツーマンで1stアルバムの世界観を披露―OTOTOYライヴレポ

AL、Polarisとのツーマンで1stアルバムの世界観を披露―OTOTOYライヴレポ

2016年3月2日(水)東京・リキッドルームにて〈AL×Polaris LIVE〉が行われ、ALが4月13日に発売される1stアルバムの世界観を披露した。

異色の組み合わせとなったこの日、チケットはすでにソールドアウト。開場後すぐにフロアはパンパンに満員になっていた。

まずはPolarisが登場すると、ステージに向かって左からオオヤユウスケ(Vo.Gt)、柏原譲(Ba)が並び右端にサポート・ドラマーのあらきゆうこが陣取る。今日は3人体制でのライヴとなるようだ。「こんばんは、Polarisです! 楽しんでいって下さい!」オオヤの第一声からライヴがスタート。ディレイのかかったギターのアルペジオを、あらきのバスドラが追いかけると、そこに柏原のベースが加わり「天気図」が始まった。ゆっくりと確実に会場の温度が上昇して行くのがわかる。浮遊感のあるヴォーカルが聴けた「ねじまわし」では後半、ギターのカッティングが激しくなるのに合わせてリズム隊も白熱する。

「はじめまして、という方もいらっしゃると思います。Polarisはいつもはだいたい4人編成なんですが、今日は3人編成です」とオオヤがメンバー紹介を行い、「今日はお客さんが若くていいですね」とつぶやいて笑わせる柏原。穏やかな空気感のMCから代表曲「深呼吸」へ。清涼感のあるポップなメロディとダブ・サウンドが融合したPolarisの真骨頂だ。鍵盤がない分、オオヤのギターが刻むカッティングが強調されていた。「いつもは4人とか5人とかの編成でやることが多かったので、3人でやるというのは、すごくいいね(笑)」とオオヤ。ALの小山田壮平とは、「彼が大学生の頃から友だち」ということで、昔からつながっている感覚だという。そして、小山田が好きだと言ってくれたという曲「光と影」へ。リズム隊の淡々としたビートと、反復されるギター・フレーズが心地よく、幻想的なムードで酔わせてくれた。ラストは、3人のプレイが火花を散らす、オルタナティブな「瞬間」で終了。エンディングは迫力のダブ・サウンドの余韻を置いてステージを降りた。初期曲が多く、3人編成で再構築を試みているようなライヴと「今年は“新しいPolaris”を探していこうかなと思っていて、ライヴもたくさんやろうと思っています」とのオオヤのMCから、2016年は精力的なライヴ活動に期待が持てそうだ。

転換の間、BGMにはオアシスやボブ・ディランなどが流れていた。会場が暗転するとALの4人が大歓声に迎えられてステージに姿を現した。小山田壮平(Vo./Gt)と長澤知之(Vo./Gt)がそれぞれ「ようこそ!」とフロアに向かって挨拶。「ALです!」の言葉を合図に、バンドのアルバム・デビューを自ら祝うように「HAPPY BIRTHDAY」からライヴが始まった。小山田と長澤が交互に言葉をぶつけ合うように「ハッピーバースデー!」と歌い、藤原寛(Ba)と後藤大樹(Dr)が曲を疾走させる。曲が終わると間髪入れず小山田がイントロのギター・リフを弾き「風のない明日」へ。長澤が歌い出して小山田が加わる。「シャッター」では長澤がアルペジオを弾きながら小山田がハモる。どちらかが歌う、というよりもどちらかが中心になりつつも2人の声が重なり合うことでALの曲になっている印象だ。サビでは、まばゆい星空のようにライトが点滅。“永遠なんて永遠ない”という歌詞が耳に残った。

星空のような照明のまま「ランタナ」へ。今度は小山田がメインで歌うミディアム・バラードだ。流星を思わせる長澤のギター・ソロがノスタルジックな気分を掻き立てる。メンバー紹介を挟み、長澤がアコギに持ち替えて軽やかに跳ねたアルペジオから「あのウミネコ」、小山田がギターを置いて後藤のバスドラ、藤原のベース・ライン、長澤のギターに合わせて歌うワルツ「リンリンリン」と続く。そして後藤がカホンを叩きアコースティックな曲「北極大陸」へ。この曲は1stアルバムのオープニングを飾る曲だ。カントリー調の演奏と早口で畳みかけるように歌う2人に喝采が沸き起こり、さらに続くアイリッシュパンク調「Mt.ABURA BLUES」の性急な演奏も破壊的で面白い。そんな初期衝動的なサウンドから落ち着きを取り戻し(?)、小山田がメイン・ヴォーカルを務める、ひときわメロディアスな「さよならジージョ」へ。メロディを活かした優しくシンプルな演奏と2人のハーモニーが珠玉の出来だった。

「夢日記をつけてると毎日夢を見れるようになる。みなさんも夢日記つけてみて下さい(笑)」との小山田が明晰夢について語るMCから、ハープを吹いて始まった長澤ヴォーカルの弾き語り「15の夏」で観客を惹きつけてライヴは後半へ。今度は小山田がアコギを持ち、全員のアカペラ・コーラスから「メアリージェーン」が始まった。耳に残るマイナーなメロディ・ラインと、緊張感のあるサウンドによるドラマティックな展開が素晴らしく、間違いなくこの日のハイライトとなっていた。アルバム・タイトル曲「心の中の色紙」を演奏すると「ありがとうございます、最後の曲です!」と「会いにいくよ」でステージを降りた。

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