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うちのカバを使わないで

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 インフルエンザの流行もピークを越えたようですが、まだまだうがい手洗いは欠かせません。最近うがい薬のキャラクターについて問題になっているのをご存知でしょうか?

 明治は2月9日、製薬会社2社が4月に発売を予定しているうがい薬のパッケージが自社のものと酷似しているとして、不正競争防止法に基づき、デザインの使用の差し止めを求める仮処分を裁判所に申し立てました。
 問題となったのはうがい薬のキャラクターとして長く愛されてきた「カバくん」。明治は昨年12月、うがい薬「イソジン」を2016年3月31日をもって手放すと発表しました。これまで使用してきたキャラクターの「カバくん」については明治の手元に残ることになり、明治は自分たちが製造するうがい薬に「カバくん」を使用していく予定でした。

 しかし、新しく販売されるイソジンにもカバのキャラクターが使用されることになることが判明し、使用をしないことを求めて話し合いを行っていましたが、話し合いが折り合わず、仮処分申請を行うことになったとのことです。
 今回は、この問題となっている不正競争防止法について見てみたいと思います。

 不正競争防止法とは、事業者間において正当な営業活動を遵守させることにより、適正な競争を確保することを目的とした法律です。
 不正競争防止法は、公正な競争を阻害する一定の行為を禁止することによって、商標権、意匠権など設定された権利では十分に守り切れない信用などについて保護しています。

 法が禁止している行為としては、他人の商品等の表示として世の中に広く知られているものと同一又は類似の表示を使用して、その他人の商品等と混同させる行為(周知表示混同惹起行為(法2条1項1号))、他人の商品等の表示として著名なものを、自分の商品等の表示として使用する行為(著名表示冒用行為(法2条1項2号))、他人の商品の形態を模倣した商品を販売したりする行為(商品形態模倣行為(法2条1項3号)、などがあります。
 営業秘密を不正の手段を使って取得して、自分で使ったり、第三者に渡してしまったりする行為も禁止行為の一つです。

 今回の件では、明治がこれまで使ってきた「カバくん」と新しく販売されるカバのキャラクターが似ているということで、著名表示冒用行為禁止に該当するとしています。

 著名表示冒用行為の判断の基準としては、

(1)全国的に誰でも知っているか
(2)同一・類似といえるか
がポイントとなります。
 報道されている写真を見る限りでは、両方のカバの雰囲気も似ていますし、親子でうがいしているという構図も似ているように見えます。
 うがい薬といえば「カバくん」が描かれていたなあ、と思う方も多そうですから、(1)もみたすように思われますので、著名表示冒用行為に該当するようにも思われます。

 イソジンを店頭や自宅で目にする機会がありましたら、是非「カバくん」をご覧になってみて、新キャラクターと比較されてみると面白いかもしれません。新キャラクターはインターネット上のニュースの記事を検索すると見ることができます。

元記事

うちのカバを使わないで

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