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家族ノカタチ 日9に「リアル家族問題」が苦戦理由との指摘

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 前作の『下町ロケット』(TBS系)が高視聴率を記録しただけに、余計に低迷ぶりが目立ってしまう。香取慎吾主演ドラマ『家族ノカタチ』(毎週日曜午後9時放送)の平均視聴率は9.1%。香取以外に上野樹里、西田敏行、風吹ジュンら話題のキャストを揃えたが、それも数字には結びついていないのが現状だ。いったい、なぜか? コラムニストのペリー荻野さんが独自の視点で解説する。 

 * * *
 香取慎吾主演の日曜劇場『家族ノカタチ』が視聴率的に苦戦している。ドラマは、文房具メーカーに勤務する「39歳独身、結婚できない男」永里大介(香取)と商社勤務「32歳バツイチ、結婚しない女」熊谷葉菜子(上野樹里)とその家族が軸となる。

都心の広々とした高層マンションで優雅な一人暮らしをしていた大介のとこに、ある日、30歳近く年下の女、恵ちゃん(水野美紀)と再婚したという父陽三(西田敏行)が転がり込んでくる。ひとりではなく、恵の連れ子で中学生の浩太までいっしょ。恵は行方不明だという。相談なしに再婚したことでも頭にくるのに、父親たちは自分の部屋でバカ騒ぎをしたり、生きたイカを浴槽に放ったりして、大介は怒り心頭。

 一方、葉菜子のところにも、夫と別居して人生を謳歌しようなんていう母律子(風吹ジュン)がやってきて、何かと世話を焼く、母の「もう結婚しないの?」目線が痛くてたまらない葉菜子は、絶対に離婚の理由を口にしないらしい…。

 物語が進んで、行方不明だった恵が実は看護学校の試験を受けるために頑張っていたとか、仕事一筋と思われていた葉菜子と同僚で元夫の和弥(田中圭)が今も仲良くしているなど、動きが出てきた。「友達なんて無駄」と言っていた浩太も学校でクラスメイトと話をする場面も出てきた。

 西田、風吹はじめ、主役を盛り立てる脇役も奮闘しているのに、今一つ盛り上がらないのはなぜか。その理由のひとつは、この時間枠そのものの性格もあると思う。

 
 ここ数年、日曜劇場は、『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』など池井戸潤原作の企業人ドラマ、『運命の人』『とんび』『天皇の料理番』など昭和期ドラマ、宮藤官九郎の『ごめんね青春!』、重松清原作『流星ワゴン』など作家性の強い作品で話題を呼んできた。主人公のカラーもセリフも敵味方もくっきりはっきり、味の濃いドラマに視聴者もなり親しんだ枠なのである。
 
 さらに言えば、日曜日夜九時台に「現代のホームドラマ」を成功させること自体、難しいのではないか。土日休みの場合、家族サービス、たまった家事、こどもたちの明日の準備と、一日家族モードで過ごす視聴者も多いはず。日曜夜は正直、家族時間に飽きてもくる。自分の時間も欲しい。そこに様々な世代の家族の問題を提示されると、現実的すぎて…。

 実際、日曜九時枠では、最終回に23.9%を記録した2011年のフジテレビ『マルモのおきて』以来、大ヒットホームドラマは出ていない。『マルモ』の場合、疑似パパ阿部サダヲの笑える場面があったり、犬がしゃべったり、芦田愛菜・鈴木福のコンビが元気よく歌ったり踊ったりして、現実味とは違う演出があった。なんだかんだいって、明るく締めくくられていたのである。

 役柄上、仕方ないとはいえ、『家族ノカタチ』主役の大介と葉菜子は、基本不機嫌。むすっとしている。大介のセリフも「そんな不幸話、どうでもいい」「なんだよ、それ」「逃げるか、普通」と批判が多い。いっそ極端な毒舌男ならば、スカッとするのだが、大介はどこまでも等身大。これはクライマックスに向けての作戦なのか?

 今後、陽介の秘密が明かされ、家族にはさらなる変化が起きそうだ。ここまで不機嫌をためてきた大介と葉菜子が、ぱーっと明るく春を呼び込む日がくるのか。ハジける瞬間に期待したい。

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