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「アグリツーリズモ」って何?その定義と楽しみ方教えます!

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中世の塔がオリジナルのフィレンツェ北部のアグリツーリズモ。Photo credit: 「トスカーナ自由自在」

こんにちは! Compathy MagazineライターのKumikoです。 イタリア好きの方なら、「アグリツーリズモ」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。しかし詳しく知っている人は少ないのではと思います。 そこで今回は、具体的には何をアグリツーリズモと呼ぶのか、という基本的なことから、どんなタイプがあって、どんな楽しみ方があるのか、という詳しい部分まで、例を挙げながら紹介します!

アグリツーリズモの意味と定義は?

イタリア語ではAgriturismoと書き、Agri-=農業の、turismo=観光、という意味になります。イタリアでこの言葉が出てきたのは田舎から都市に人口流出が始まった1960年代ですが、国レベルの法律ができたのは1985年になってから。当初は農業を守るための必要最低限の人口の保持と、その地域の自然環境保全のためとされていました。

食事の材料のほとんどが農家で採れたもの。Photo credit: Kumiko「海&山・両方ガッツリ楽しむ!大自然満喫のアブルッツォ周遊【前編】 」
2006年の法律改定時の定義は、「所有の施設を用いて宿泊客受け入れと農業・林業・動物の飼育などに関連したアクティビティを行う、農業に従事する個人、会社、協会など」であり、「自身の生産物、特に原産地呼称や特性表示をもつ製品やその地の伝統的農業生産物を供給」したり「そのテリトリーや田園遺産の価値を高めるためのトレッキングやマウンテンバイク、乗馬などを行う」とされています。

DOCG(統制保証付原産地呼称)ワインのワイナリーでのテイスティング、多くのワイン農家ではワイナリー見学と試飲をさせてくれます。筆者撮影。

アグリツーリズモが一番多い州は…

 2010年のISTAT(政府中央統計局)の数字では、イタリア国内のアグリツーリズモは19,973カ所。20州の中で一番多いのがトスカーナ州の4,074カ所で全体の約5分の1を占め、2位はトレンティーノ・アルト・アディジェ州の3,339カ所、3位はロンバルディア州の1,327カ所と続きます。トスカーナに住んでいると本当にアグリツーリズモをあちこちで見るので、この統計の結果に納得です。

畑から朝収穫した野菜と地元の肉を使用した料理教室が人気。Photo credit: 「トスカーナ自由自在」

家族旅行にオススメ!昔ながらのアグリツーリズモ

昔は家族経営の小規模の農家が主流で、元々ある建物の空いたスペースを簡単に整えて宿泊できるようにした簡素なものでした。法律に定められた通り農業に密接したアクティビティを行いながらも、宿泊客の必要性や要望に応えるべく近代的になった所も少なくありませんが、今でも昔ながらのスタイルを守り続けるアグリツーリズモもたくさんあります。大広間で宿泊客がみな一緒に食事をとったり、畑の収穫や家畜に飼料を与えるのを簡単に体験させてもらったり、農業や自然、動物とのふれあいを求める方には最適です。

飼育しているロバとのふれあいに子供は大喜び。Photo credit: Kumiko「海&山・両方ガッツリ楽しむ!大自然満喫のアブルッツォ周遊【前編】 」

宿泊施設としての必要最低限は整っていて値段も控えめなので、2人の息子がいるわが家族はこのタイプのアグリツーリズモをよく選びます。

高級リゾートホテル?近年のアグリツーリズモ

アグリツーリズモは年々成長し、近年、その設備や雰囲気も様変わりしています。それは、昔ながらのアグリツーリズモに対して「リゾートアグリ」と私は勝手に呼んでいますが、高級ホテルに遜色ない設備や雰囲気を持っています。

高級ホテルさながらの公共サロンには、暖炉もあります。Photo credit: 「トスカーナ自由自在」

このタイプのアグリツーリズモは一般的に大規模で、専門スタッフがいたり専用レセプションがあったり、ほとんどがクレジットカードを受け付けてくれます。

多くの「リゾートアグリ」ではプールも完備。Photo credit: 「トスカーナ自由自在」

このように近年はバリエーションが増え、そこでのアクティビティも様々。農業や食に興味がある人だけにでなく、現在は自然とのコンタクト、滋養に満ちた食事、リラックスなど様々な目的でアグリツーリズモを利用する人が増えています。自然に身を置いて心身ともに力を抜き、その土地のおいしい空気と土壌によって育まれた食材・料理を食したり、オーナー家族や他の宿泊客と交流したり…。観光地だけでは決してできない、イタリアの田舎の魅力を存分に体感できますよ。

ライター:Kumiko Nakayama Photo by: Kumiko「海&山・両方ガッツリ楽しむ!大自然満喫のアブルッツォ周遊【前編】 」

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Kumiko「海&山・両方ガッツリ楽しむ!大自然満喫のアブルッツォ周遊【前編】」

Yoshio Hasegawa「イタリア」

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