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どこがスゴイ?日本通信の「固定電話をスマホで使えるサービス」

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日本通信の発表した、「自分の固定電話をスマホで使えるサービス」、これっていったいどんな仕組みなのか、解説します。
日本通信の発表した「固定電話をスマホで使えるサービス(リンク)」、発表によると、モジュラージャックと電話機の間にSkyGatewayという装置を挟むことで、スマートフォンで固定電話の番号で発着信できると言うものです。

この発表資料で大体のコンセプトは表現されていますが、これをもう少し分解してみましょう。実は、これと同じコンセプトの商品はけっこう昔からいろんな会社が出していて、あまり目新しいサービスではなかったりするのですが、今回は、スマートフォンと組み合わせてMVNOが提供するというところが新しいと言えます。

まずは普通の電話のお話です。
ひかりIP電話などの電話も、最後の電話機につながるところは古い電話の規格でつながっています。これが皆さんおなじみのモジュラージャックです。

そして、最近はコードレス子機が主流になったためあまり見なくなりましたが、この銅線は簡単に分配できます。分配すると、分配した両方の電話が使えるようになります。電話がかかってくると同時に鳴るし、どちらからも同じようにダイヤルできるわけです。

さてここで、この二つの電話機のうちの一つを、ちょっとハイテクにして見ます。ここに、別のIP電話網の子機、あるいはIP転送装置とでも言うようなものをくっつけるのです。また、そのIP電話の行き着く先をスマホ(のアプリ)にしてしまいます。

すると、電話がかかってくると家の電話機とIP転送先のスマホの両方が鳴るし、スマホから電話をかけると家から電話が発信されるようになります。まさに、日本通信のサービスです。実は市販の装置の組み合わせでこれは実現できます。分配器の先に1対1でつながる簡易IP電話端末をつなぎ、出先にも同じ簡易IP電話端末をつないで自宅の電話を利用する、という使い方をしている人もいました。

ただ、これではさすがに使い勝手が良くありません。もっとお手軽にできないでしょうか。

例えばこの仕組みのために追加した図中の赤い点線で囲った部分、これを一体化してみましょう。一体化すると、なんと、SkyGatewayになります。日本通信では、この装置と、スマホに転送するためのIP電話網を自社サービスにセットで提供することで、今回発表した「スマホで自宅電話番号を使う」を実現しているわけです。

途中でインターネットに行ったりきたりでよく分からなくなりそうですが、簡単に図解してしまうとずばりこんなことになっています。

分配器の先に、今までの家の電話と、たまたま「転送装置とインターネットとスマホがくっついた形」の電話機の二台がぶら下がっている、という状態になっているのです。

アイデアはシンプルですが、これを一つの装置とソリューションとして形にするのはやはり大変です。これはやはり、様々なIP電話ソリューションを手がけてきて、なおかつ、MVNOとしての長い経験も持つ日本通信ならではのサービスと言えそうです。実際にはビジネス向けのパートナー企業からの提供がほとんどになりそうですが、もしかすると皆さんの身近のMVNOからの提供もあるかもしれませんね。

 (文:記者M)

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