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女性ホルモン 増やしても美につながらず健康損なうリスクも

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 妊娠・出産の高齢化、女性の就業期間の長期化などの影響で、医療現場では女性特有の悩みが急増。「そうした悩みには女性ホルモンが関係していることが多い」と指摘するのは『キレイの秘密は女性ホルモン』(小学館)の著書がある、産婦人科医の丸田佳奈さん(34才)。

 自身、週2回36時間の当直を含む病院勤務をしながら、タレントとしても精力的に活動。多忙を極める中、女性ホルモンを活用しながら、キレイを目指しているという。その秘訣は何か? ダイエットにも効果絶大という“女性ホルモンコントロール術”を丸田さんがお伝えする。

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 先日、病院での出来事です。60代の女性がピル(経口避妊薬)の処方を希望されました。目的を尋ねると「ピルって女性ホルモン剤だから若返るんでしょ?」という答えでした。

 医師であれば、過剰な(女性ホルモンの1つ)エストロゲンが子宮体がんや子宮筋腫の原因の1つであることは誰でも知っています。

 ですが、一般的にはまだまだ女性ホルモンに対する間違った認識が広がっている現実があり、産婦人科医として驚きました。そんな経緯から今回筆を執らせていただきました。さっそくですが、みなさん、女性ホルモンのことをどこまで知っていますか?

 そもそもホルモンとは、体内のさまざまな器官で分泌される物質で、100種類以上あります。“生命維持”や“遺伝子を残す”ために欠かせないもので、血流にのって臓器に働きかけ、体をうまく機能させる働きがあります。ほんの微量でも体にとてつもない威力を発揮する、パワフルな物質ともいえますね。

 なかでも女性の体に大きな影響を与えるものを、女性ホルモンといいます。主に『エストロゲン』と『プロゲステロン』の2種類が知られ、ご存じのかたも多いでしょう。

 エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれ、排卵の準備をする役割があります。プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ、排卵後に妊娠を維持する役割を担っています。いずれも、子宮の横にある卵巣で作られ、分泌されます。

 さらにエストロゲンには、バストやヒップなど女性らしい丸みのある体を形成したり、肌や髪の潤いやツヤを維持したりする働きも知られています。このことから、「女性ホルモンを増やせばキレイになれる」と思い込んでいる人が少なくありません。

 ですが前述の通り、女性ホルモンの本来の役割はあくまで“生命維持”や“子孫繁栄”。注意したいのは、そもそも動物的な観点からは“体”そのものは「美しくなろう」とは思っていないということです。

 思っているのはみなさんの“意識”だけ。単に女性ホルモンを増やしても、美につながらないどころか、健康を損なうリスクがあるということをお忘れなく。

 女性ホルモンの分泌は、30才前後をピークにして、加齢とともに減少していきます。

 ポイントは、年齢に応じた“適量”があるということ。前述の通り、過剰なエストロゲンが子宮体がんや子宮筋腫の原因になりうることは、医師であれば誰でも知っていること。人為的にホルモンの“適量”を超えることはおすすめできません。

 また、エストロゲンとプロゲステロンが規則正しく分泌されていること=ホルモンバランスが整っていることも重要となります。バランスが乱れると、さまざまな不調―たとえば生理痛や疲れやすさ、冷え、便秘、むくみがひどくなるという症状が表れてくるためです。

 それだけでなく、放置していくと肌や髪の潤いがなくなり、しわやシミができやすいという“ザ・老化”なダメージが出てきたり、気分が沈みがちになる、集中力がなくなる、怒りっぽくなるなど、精神面に不調をきたすことも考えられます。

 現在、こうした症状に悩んでいる人はホルモンバランスを整えると症状が解消されることも多いはずです。

撮影■アンディ・チャオ

※女性セブン2016年3月10日号

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