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認知症になっても趣味を続けてもらうための3つのコツ

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ほとんどの方に、長い間やってきた趣味があると思います。認知症になり今まで上手く出来た事がスムーズに行かなくなった瞬間、その趣味が苦手になり、嫌いになる可能性があります。好きなことを続けることは、認知機能を保つ上で大切なことです。趣味を遠ざけるようになったと感じた時、介護者が出来るサポート方法についてお話します。

趣味の難易度をワンランク下げてみる

昔はとても得意で、プロ並みと言われるほど上手だった趣味があったとしましょう。それが徐々に出来なくなったり、もしくはその集まりの人たちと、上手くいかなくなるかもしれません。そのような場合は無理やり集まりに行かせたり趣味を強要したりせず、難易度をワンランク落とした自宅でも出来る簡単な趣味に誘導してあげると良いかと思います。
実際の例:裁縫


洋服や着物を縫われていた高齢者の方はとても多いので、何かを作る事は良くしていました。小さな手芸の作品で、柿や唐辛子をモチーフにしたり、フクロウや、様々な物を作りました。それらが難しい場合は、お手玉などを作って、実際に遊んだりしてました。
実際の例:絵を描く


絵を描く事がお好きな方には絵を描く時間を作っておりましたが、次第に描く事が出来なくなりました。しかし、絵を好きな気持ちに変わりなかったため、作品展や美術館等に一緒に出かけ、絵を描くのではなく見る時間を作りました。

デイサービスやショートステイを活用する

趣味の集まりが苦手でも、自宅でその趣味が出来るよう工夫をしてみると良いかもしれません。もし、それすら大変になって来たときは、デイサービスや、ショートステイなどを利用する時に、その趣味を活かせるサービスを探してみましょう。今はたくさんの個性的なデイサービスや、ショートステイがあると思います。きっと、ご家族の要望を聞いて下さるサービスがあるのではと思います。
実際の例:詩吟


とても詩吟が得意な方が見えたことがありました。お茶の時間に良く歌ってもらいました。趣味の会ですとなかなか上手くいかないため、うちのデイサービスで、時折歌っていました。大きな声も出て、すばらしいものでした。

人に教える役割を持ってもらう

認知症の方の立場で考えたとき、デイサービスやショートステイのレクリエーションは今までの趣味の集まりとは違うので、どうしても馴染めないときが出てくると思います。「私が来る場所ではない」という台詞が聞こえてくるかもしれません。そういう時は、利用しているデイサービスやショートステイなどの施設に先生役として参加させていただけないか頼んでみましょう。自分には教える役割があるのだという頼られてる感覚は、本人をとても喜ばせてくれると思います。
実際の例:料理


デイサービスやショートステイのレクリエーションに対して、「なんでこんなことをみんなで一緒にやるの?」と拒否された方がいらっしゃいました。その方は料理がお好きで、とてもお上手でした。それならばと「みなさんに教えてくださいませんか?」とお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

代替案の提案が介護者の出来ること

認知症の方は認知機能に障害が残っても、比較的昔の記憶が強く残っています。そのため、現在の自分とのギャップが受け入れず、自分自身に対して苛立ちを持ってしまうことがよくあります。その結果、自分自身へのやるせなさから嫌いになってしまうのではないかと思います。そんなときは介護者が手を差し伸べて、代替案を出してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

いのうえひとみ

介護福祉士。2児の子育てをしながら資格を取得。NPO法人理事、訪問介護事業所サービス提供責任者を経験後、平成19年に小規模通所介護事業所の立ち上げに関わる。管理者・相談員を務める。外出行事や趣味に特化したプログラムを企画。平成27年、より多くの人をサポートしたいと独立。現在、介護保険外の外出サービス「サンキュウハンド」代表

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
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