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映画『ゴーストバスターズ』に学ぶ、ピンチをチャンスに変えるセリフ――人生を変えた映画の言葉

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たった一本の映画が人生を変えてしまうことがあります。そんな「運命の映画」には、必ず「刺さるセリフ」があるものです。

映像、音楽、衣装など、総合芸術と呼ばれる映画にはたくさんの見どころがあります。中でも私たちの胸を強く打つのが、登場人物たちが語るセリフ。悩んだとき、落ち込んだとき、人生に足踏みしてるとき。たった一本の映画の、たった一言が、その後の自分を大きく揺さぶることがあるのです。そんな「運命的な映画のセリフ」を、筆者の独断と偏見でお届けするこのコーナー

今回ご紹介するセリフは、当時最高峰のSFX技術とコメディを組み合わせ、世界中で大ヒットした『ゴーストバスターズ』(1984年)から。まもなく女性を主人公にした新作の公開も予定されています。まだ子供だったころに第一作を観た自分は、事あるごとにゴーストバスターズのセリフを思い出しては、めげない気持ちと「次の扉の開き方」を学んだのでした。

「眉ツバ」と否定されてピンチに

舞台はニューヨーク。コロンビア大学で心理学を研究する科学者のピーター・ベンクマン博士(ビル・マーレイ)はちょっぴりスケベで、女性を口説くことばかり考えている不届き者。ある日、図書館にゴーストが現れたとの話を聞きつけ、超常現象を研究する科学者仲間の3人で現場に向かうことに。実際にゴーストとの接触に成功した彼らは、次こそ捕らえてみせると鼻息を荒くします。

ところが大学に戻った彼らを待ち受けていたのは、大学による研究資金打ち切りの非情宣告。ベンクマンは学部長から「きみの科学は不純でペテン。学説はマヤカシ、手法はいい加減、結論は眉ツバの落ちこぼれ科学者だ」と散々にこき下ろされてしまいます(確かに本人にも問題があったのですが)。こうなってしまっては他大学への再就職も絶望的。さて、どうする。しかし彼は、ただでは転ばない男なのでした。

(c)1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ピンチをチャンスに変えるベンクマン

大学は研究さえしていればお金をくれる天国だと言ってはばからず、あくまで次の「研究できる場所」を求める仲間のレイモンドを尻目に、ベンクマンは「研究」に固執せず、やわらかい頭で語りかけます。「何事にも理由がある。我々はこのヘボ大学から追放される運命なのだ」と。しかし、何のために? 食い下がるレイモンドに彼はお酒を差し出し、こう言ってのけます。

「俺たちで商売を始めるためさ」

もともとゴーストの存在について半信半疑だったベンクマンでしたが、図書館での一件を機に、職無しのピンチをむしろ「起業のチャンス」ととらます。そうして仲間とともにゴースト退治を専門とする会社「ゴーストバスターズ」を設立。はじめこそオフィスに閑古鳥が鳴いていたものの、ゴーストに悩まされていたホテルの依頼に見事に応えてみせ、一躍有名な存在となっていくのでした。

(c)1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.


転機は予期せぬときに訪れる

人生には必ず転機が訪れます。それは人生の大半を占めるであろう仕事についても同じ。ベンクマンたちのように理解者が途端にいなくなったり、所属していた組織が解散したり吸収されたりして居場所を失ったり。世情が変わって、それまで培ってきたスキルや人脈がまったく活かせなくなることもあるでしょう。自身の実力が足りなかった結果であればまだ納得もいきますが、残念ながらほとんどの転機は「自分の力が及ばないところ」からやってきます。それも予期しないころに、突然に。

それはもう社会の理のようなもので、「そういうものだ」と割り切るほかありません。大切なのはむしろ、この後どうするか。身に降りかかった転機を「好機」ととらえ直せるかどうか。もちろんこれまでの経験を活かせる道を探すのもいいですし、研究職にこだわらずビジネスマンに転身したベンクマンのように、まったく別の道を歩みだしてもいいでしょう。故スティーブ・ジョブズも「点と点をつなげること」の大切さを説きましたが、次の点に向かえば必ず線は引かれるはずです。

それでも次の点が見つからなかったら。思い悩んでしまったら。そんなときは、電話をかけてみましょう。そう、ゴーストバスターズに。

(c)1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

(c)1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

※今回、取り上げたセリフは当該シーンの字幕を元にしています。原文の解釈や表現できる文字数の違いから、吹き替え版とは若干異なります。

文:松岡厚志

1978年生まれ、ライター。デザイン会社ハイモジモジ代表。ヨットハーバーや廃墟になったプールなど、場所にこだわった映画の野外上映会を主催していた経験あり。日がな一日映画を観られた生活に戻りたい、育児中の父。

イラスト:Mazzo Kattusi

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