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ワーママが訊かれるとつらい「5年後、10年後のキャリアプラン」

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こんにちは、逆子体操に意味はないという統計を知ってショックを受けている朝倉A子です。あのきっつい体操、頑張ったのに…のに…。(※お医者様や助産師さんによって考え方が違うと思いますので、指導に従ってくださいね)

さて表題の件、私が子供を持ってから、毎回困ってしまうのがこの「中長期キャリアプラン」です。

私の会社では、年に一度これを提出します。上司が相談に乗ってくれるのですが、毎度かなり頭を絞って建前を炸裂させないとこのプランは出てきません。それはなぜか。

5年後に、今と同じように働けていたら奇跡

結婚したり子供を持ったり年齢を重ねたりすると、人生が自分の事情だけでは回らなくなってきますね。祖父母や親、義親の介護、子供の進学や環境の変化など、さまざまなことが仕事に影響してきます。

この意識は女性のほうがより強い気がします。男性は介護や育児といったプライベートの事情が自分のキャリアに食い込んでくることを、あまり想定していない人が多いように見える。介護や育児は女性の仕事だという認識がまだ一般的だということでしょう。まあそれについての是非は本題とずれるので今回は置いておいて。

私も夫が長男なので、義父母に何かあった時は仕事をやめる必要が出てくる可能性を、常に覚悟しています。

一生フルタイムで働き続けられるなんて、よほどの奇跡が起こらない限りあり得ない。

そう感じている女性は多いんじゃないでしょうか。

そんな中で「5年後、10年後にどんなふうに働きたいか提出して」と言われても、「書こうと思えば書けますが、ただの夢物語にしかなりません」という気がして、なかなか本気で取り組みづらいのです。特に気になってしまうのは以下の点。

1.場合分けができない

前述したような「子供が健康なら…」「親が元気なら…」なんて個人の事情を書き連ねて提出するわけにはいきません。でもこれを端折れば端折るほど、内容は現実から離れていくわけで。書いたはいいものの、これは提出して許されるものなのか…? と正直葛藤します。

2.書いたことを約束できない

「1年後に復帰し、その後1年間の同部署での勤務を経て〇〇部門への異動を希望」とか書いて提出した場合、「復帰の意思があるのだな」「その後も働き続けるのだな」と思われますよね。けれどそれはあくまで「すべてがうまくいったら」の場合の話であって、復帰が叶わない時もあるだろうし、今と同じようには働けない可能性もある。

何一つ約束できない状況で、プランだけ提出するのが非常に無責任に思えて、ためらわれるのです。

人事側からしたら「誰だっていつ何が起こるかわからない中で働いてるのだから、今わかる範囲でプランを立ててくれればいい」という感じでしょう。それもそうです。しかし子供がいると、「何かが起こる」ことはほぼ確実なのです。ただそれがいつ、どの程度のレベルで襲ってくるかはわからないというだけで。そこの確信があるだけに、軽率な約束をしたくない…そういう心理が働きます。

「両立」の定義って?

そんな悩みをもらした時、上司からもらったのが「旦那さんも協力してくれているなら両立もできるよ、大丈夫」という励ましの言葉でした。そこでまた考えてしまう。「両立」とはなんぞや?

私の場合、これから数年の間に予測されるライフイベントは下記です。 第二子の出産 育休からの職場復帰 長男の小学校入学 すぐ近くに住んで育児を手伝ってくれている実母の転居

まず私の今後のキャリアプランは、これから生まれてくる子供が健康で、預ける場所が順調に見つかることが大前提になります。その先のことはすべて、これらが揃わなかったら描けない条件付きの未来なのです。未来といってもほんの一年後のこと。

そして復帰と同時に長男が小学校に上がることになります。噂の「小1の壁」はやって来るのか。こればかりはその時が来ないとわかりませんが、このタイミングで仕事をリタイアすることも、当然視野に入っています。

で、肝心の「両立」とは何を指すのか?

これは人によってかなり違うと思います。私の考えを「仕事」軸と「家事」軸で整理してみるとこんな感じ…

私にとって「両立できている」と言えるレベルは、「仕事レベルは高め」「家事レベルはそこそこ」といったところです。どちらも最高レベルでできればベストですが、環境的に不可能なので最初から目指しません。妥協した結果の「両立できている」がこのブルーの円のあたり。

これを「両立」とする場合、両立するためには尋常でない意志の力と体力、周囲の協力、また子供が元気であることが必要になります。それでもこの両立はそもそもが「妥協の結果」です。必死の思いをしながら、理想には程遠い「両立」を目指し、それを前提としたキャリアプランを提出する…できなくはないが、むなしい…。

キャリアプランはなんのために立てるのか

しかし、この中長期キャリアプランは会社のためだけではなく、自分のために立てるものでもあるわけですよね。であれば自分の人生計画を整理する機会として使わせてもらおう。最近はそう前向きに捉えるようになりました。

会社に対して何も確約ができないからこそ、人生計画を整理しておかないと、何かあった時に深刻な迷惑をかけかねない。たとえば今の私なら、自分が復帰するのに必要な条件は何か? それが揃わなかった時どうするか? そういった自分のためのキャリアプランを頭に置いておくのは悪くないと思うのです。

ちなみに私は書き出しこそしないまでも、人生計画のイメージははっきりしているほうだと思います。なのでなおのこと、適当なキャリアプランを提出することに抵抗があるともいえる…。

ですがもう、会社に出すプランがある程度適当なものになるのは仕方ないと割り切ることにしました。その代わり自分の中では綿密なプランを立てておく。事情が変わり、そこの差異が大きくなった時は上司に報告する。そのあたりが精一杯かなと。

もしこれまでそういった人生計画を具体的に考えたことがないのであれば、一度立ててみるのもいいかもしれません。自分の10年後までを「思うようにいった場合」「まあまあ思うようにいった場合」「そうでもなかった場合」くらいにイメージしてみるだけでも、今後の人生で何か思わぬ事態にぶつかった時の対処の具合に差が出る気がします。

一例として、私が現時点でイメージできる計画はこんな感じですかね。

理想の実現は難しそうですが、せめてこの間くらいの人生を送れるといいなあ…。

考えることは多いのに、考える暇はない、それがワーママですから、まず備えておくことが大事。そう思う今日この頃です。

ではまた次回!

朝倉A子

30代半ば、メーカーに勤務する5歳男児の母。

最近はマーケティングと名のつく部署をうろうろしています。

三度の飯より本が好き。今読んでいるのは『銀河英雄伝説5 風雲篇』!

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