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わかっているのに気になって仕方ない…それって「強迫観念」かも?

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外出時、家のカギをかけたか何度も確認してしまう。

空気中のウイルスや菌がどうしても気になってしまう。

ちょっと気になるくらいは経験ある方もいるかもしれません。しかし、中には度を超えて気になってしまい、居ても立ってもいられないという方もいます。

今回のテーマは「強迫観念」です。このようにどうしても気になって仕方ない状態について、医師に詳しい話を聞きました。

どうしても抑えられない不安…「強迫観念」とは?

強迫観念とは、頭に何度も繰り返し浮かんできて無視しようとしてもなかなかできない状態を指します。

強迫観念には、何らかのビジュアルイメージが繰り返し浮かんで来たり、急に何かをしたくなる抑えられない衝動なども含まれます。本人はこの衝動に不安感や恐怖感を感じ、日常生活を侵害する深刻なものなのです。

たとえば、鍵のチェックや手洗いを何度もしてしまうといった行動を起こします。

【強迫観念の例】

・ケース1

菌やウイルスなどが異常に気になり、ドアノブや手すりなどが触れなくなってしまう。

・ケース2

車を運転するときに、事故を起こしてしまうのではないか、あるいは実際にはそんな可能性はないのに、車で人をひいてしまったのではないかという考えにとらわれ、通常の生活が送れなくなってしまう。

・ケース3

鍵をかけ忘れたのではないか、ガスの元栓を閉め忘れたのではないかと思って、外出しても一日中気になって仕事や勉強あるいは買い物などが手につかない。

このように強迫観念にはさまざまなケースがあります。

共通する点としては、本人もその考えが理不尽であると理解していること、それにも関わらずその考えから離れられないことです。

理不尽であると理解していることが、妄想とは異なる点です。

強迫性障害の多くは35歳より前に発症するといわれています。ある統計によると、生涯のうち強迫性障害の症状を経験する人は50人に2人くらいと考えられています。

自分でもわかっているの繰り返してしまう…

このような強迫観念にとらわれた人は、不安や恐怖をやわらげるための行動をします。

何度も何度も家に戻って鍵やガスの元栓を確認すること、人に「大丈夫だよね?」「閉めてきたよね?」と確認することもあります。

また、手すりやドアノブなどに触れてしまったら、何度も何度も手荒れを起こすまで石鹸で念入りに洗い続ける人もいます。中には「ドアノブに触っても、○○回手を洗えば大丈夫」と自分なりの儀式を取り決め、それに従うようになる場合もあります。

これらの強迫観念を和らげようとすることを、強迫行為といいます。

この強迫行為と強迫観念の両方が存在する疾患を、強迫性障害と呼びます。

人それぞれ、どのようなことに強迫観念を抱き、どのような強迫行為を行うのかはさまざまです。大多数の人が、その強迫行為に毎日1時間以上を費やします。中には1日中とらわれて日常生活がほぼ不可能になってしまう人もいます。

強迫性障害の治療法

現在、強迫性障害の治療にはSSRIなどの抗うつ剤を用いることも多いです。

ほかにも、薬以外にも行動療法が治療の一環としておこなわれ、一定の効果をあげています。

強迫性障害はいまだに発症のメカニズムや治療法に謎の多い病気の1つではありますが、研究が重ねられて新しい治療法も開発されつつあります。

どうしても理不尽な考えが頭から離れず苦しい…というかたは心療内科や精神科を受診して相談してみてはいかがでしょうか。

【医師からのアドバイス】

強迫性障害を感じている本人は、強迫行動の理不尽さに気づいています。そのため、まわりの理解を得られると苦しみが軽減されることもあります。

イメージが難しい方も「こんな悩みを持っている人がいるんだな」と理解しておくといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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