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【コラム】偶然の旅の出会いから世界が変わることもある 

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KANA「【セルビア女子一人旅 旅行記】ベオグラード&ノビサドへ」

とある北欧の旅路での出来事。

フィンランドからノルウェーへ向かう途中、空港でなぜか異なるゲート番号を記憶していたため、飛行機に乗り遅れそうになった。 そこへもう一人、青年が時間ギリギリでゲートに走ってきた。

「はぁはぁ、マジで乗り遅れるかと思ったー! 君も?」

とあるアクシデントからそんな会話が始まり、思いがけず旅仲間ができた。機内で隣に座り、お互いの旅話に花を咲かせる。

「私は日本から来たの。あなたは?」

「俺はヨーロッパを回ってる。歴史的な建造物が好きで、チェルノブイリにも行ったんだ。動画見る?」

チェルノブイリ…。TVで見たことのある場所。原発事故により、今でも最重要危険地域に指定される地。そこに、たった一人でおばあさんが住んでいることも映像で見て覚えていた。

そのおばあさんが今、目の前の携帯の動画に写し出されている。続けて画面の中に表れる、莫大な数のマスクの残骸、破壊された瓦礫の山、今にも崩れそうな建物。

事故が発生したあの瞬間から、時が止まってしまっているようだった。

TVやWebで見たことがある出来事。今までは報道を見たところで、同じ地球内の事柄でも、それはどこか「TVの中の出来事」だった。しかし今、出会った旅人が実際の現場で味わった体験のエピソードと未編集の動画から、TVよりはるかに上をゆく「リアル」な現場を感じた。

どこか他人事だった世界の事件が、この出会いをきっかけに、自分事のように変わった。

旅をしていると、出会った人から世界の本当の姿を知れることがある。それは自分で体験していないのは同じだが、TVやウェブで見聞きしたものとは大きく異なる。今の日本では、世界の国の状態を一部しか報道せず、国民に間違って認識されていることも少なくない。

■「【コラム】セルビアで出会ったシリアから来た人々の真実」

偶然の出会いから、自分の視野が急に広くなることもある。そんな出来事も、旅だからこそできる、かけがえのない代物だと思う。

文・写真:KANA (旅フォトジャーナリストとして世界を飛び回る。各国の人々の暮らしや世界観を写真と文で表現。多数のメディアで旅の連載を持ち、ガイドブックも手掛ける。Instagram@xxxkanaaaa)

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