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無理やり性交渉を迫る夫。慰謝料は取れる?

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Q.

 現在夫とは別居中です。離婚調停中ですが、揉めています。夫は、離婚には合意するのですが、夫は自分の非を認めるどころか弁護士をつけ嘘ばかりならべて調停を終わらそうとしています。
 旦那とは再婚で私は連れ子が2人。一昨年に夫の子(女)を出産して3人の子供がいます。歳も40前になります。夫は跡取りの男の子をほしがりましたが、「これ以上、子供は産めない」と話したにもかかわらず、夫は避妊に非協力で、断ると機嫌が悪くなりました。
 結果、無理に性交渉を行い、妊娠させられ、子供を堕ろしたという経緯があります。その後、夫は仕事を理由に家にあまり帰ってこなくなりました。このまま、調停が不成立になり、裁判になった場合慰謝料は取れるでしょうか?

(30代:女性)

A.

 夫婦間にあっても、無理やりに性交渉を迫ったりした場合には、当該行為は、不法行為を構成し(民法709条)、これによって慰謝料の請求が考えられます(なお、無理矢理に性交渉を迫った場合には刑法上の問題点も考えられますが、今回のご回答では民事におけるご質問への回答のみに絞って述べます)。

 ただ、今回のケースの場合、ご相談者様は「離婚したい」と考えているものと拝察します。
 そうである場合、前述の慰謝料が取れる取れないよりも、離婚に伴う「財産分与」を重視したほうがよいと考えます。
 財産分与とは、夫婦が婚姻中に築いた財産の清算という意味があり、「一切の事情を考慮して分与させるべきかどうか、並びに分与の額及び方法を定める」とあります(民法768条3項)。

 この「一切の事情」において、無理やりに行われた性交渉の損害賠償請求(慰謝料請求)も考慮しうるものと考えられます。これを「財産分与の慰謝料的要素」と言います。
 実際、不貞行為が原因で離婚に至った場合の慰謝料なども勘案されるケースは散見されます。

 財産分与は、昨今、専業主婦の場合であっても、内助の功によって財産の維持ができたという評価がなされ、結果的に相当な割合での分与を受けられるのが一般的であると言えます。
 したがって、離婚することを前提に考えた場合、財産分与をどの程度受けるかを軸に、調停や訴訟への対応をすべきだと考えます。

 ご相談の内容を拝見していると、ご相談者様は弁護士に依頼されていないのではないかと思われます。そうであるならば、すみやかに弁護士に依頼することをおすすめいたします。

 もし、弁護士に依頼する際の金銭的ゆとりがない場合は、民事法律扶助制度などを活用することも方法のひとつです。お近くの法テラス窓口で当該制度についての説明を受けられると思われます。ご活用ください。

 最後に、すでに3人のお子さんがいらっしゃることを考えれば、今回の調停(場合によっては訴訟)において、しっかりした財産分与を受けて、生活の基盤を得ることが非常に重要になってくると考えます。
 どうか、落ち着いてご対応ください。

元記事

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