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松坂大輔 6月以降なら一軍戦力になれると野球評論家

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 今年のキャンプで、最も意欲的な投手といっても過言ではあるまい。ソフトバンク(SB)で2年目を迎える松坂大輔である。

 かつて甲子園を沸かせた「平成の怪物」も早35歳。昨年、鳴り物入りでメジャーから日本球界に復帰したが、一軍での登板が一度もないままシーズンを終えた。そのため背水の陣となっているのは間違いない。

 1月の自主トレ時には、「主治医からも100%の状態といわれた。開幕ローテを目指す競争には、十分加われると思う」と自信を覗かせた。キャンプインすると、初日からブルペン入りしていきなり捕手を座らせ、ストレートを50球。2月5日には二度目のブルペンで140キロ超えのストレートも披露した。

 16日のフリー打撃では打撃投手として初登板。打者2人(城所龍磨、釜元豪)を相手にした35球で、安打性の打球は3本だけ。ストレート、カーブ、スライダー、シュート、チェンジアップ、カットボールを投げ分けた。

 打者に球種を告げて投じるフリー打撃。それでも城所からは速球とスライダーで二度の空振りをさせた。

「スライダーはエグかった。真横に曲がる。(球種を)言われてもエグい」

 という城所のコメントを引用し、翌日の『スポーツニッポン』は、「272日ぶり打者と対戦 変身!! 今年の怪物は違う 松坂エグい」との見出しで、トップで報じた。

 周囲の期待は否応なしに高まっている。西武時代、投手コーチとして松坂を指導していた野球評論家の杉本正氏は、松坂の現状を見てこう語る。

「昨年の手術で、肩の不安がなくなったのでしょう。体全体のコンディションも相当いいんじゃないでしょうか。昨年のキャンプからオープン戦を見ていると“これが本当に松坂か?”と思うような投げ方をしていた。上体が突っ張って、(腕が)横振りになっていた。特に僕は彼の若い、いい頃を知っているから、それはもう雲泥の差です。

 それが今年は、昨年と比較して投げ方が数段良くなっている。腕の振りもいいし、投げる際の歩幅が広がっている。松坂には今年はやれるという感触があるんじゃないかと思う」

 ただ、杉本氏はこう付け加えた。

「ブランクは1年、メジャー時代を含めると数年は先発として年間を通して投げていなかったわけで、そう考えると肩周りの筋肉とかスタミナはかなり落ちていると思う。開幕からは無理です。でも今から体を作って、6月以降なら十分一軍の戦力になれるのではないか」

 その点で、松坂には追い風が吹いている。武田翔太、バンデンハーク、攝津正、中田賢一と、SBの先発陣はとにかく層が厚い。現時点でも松坂は5~6番手の投手になれれば、といわれており、工藤公康監督もその観点からか、松坂には「開幕に間に合わなくても構わない」と発言している。

 慌てず、焦らずコンディションを整えていって、満を持しての“復活”を演出できればいい。確かにこれならいけるかもしれない。

※週刊ポスト2016年3月4日号


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