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[東尾理子さんインタビュー 第1回]思うように進まなかった2人目妊活、焦る気持ちをおさえて1歩1歩進みました

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現在、第2子を妊娠中の東尾理子さん。今回も、第1子と同様に、TGP(Trying to Get Pregnant:妊娠しようと頑張っている、という意味の理子さんがつくった言葉)活動を経て、待望の懐妊となりました。しかし、妊娠するまでには、1人目の時には経験しなかった様々な困難も…。壁にぶつかった時にどう乗り越えたのか、また辛い時に自分の気持ちをどう保ったのかを、お話しいただきました。

風疹の抗体低下、甲状腺の異常。なかなか進まない妊活に焦りも

2015年7月に体外受精によって第2子を授かった理子さん。「そろそろ2人目がほしい」と考えだしたのは、2013年秋頃のことでした。

「実は、これまで自分の人生計画の中で子どもが何人欲しいか、ということは具体的に考えていませんでした。でも、生まれてみたらかわいくてかわいくて。こんなにかわいいなら2人でも3人でも!と思うようになりました。息子に兄弟をつくってあげたいという気持ちも徐々に強くなりましたね。それで、主人に聞いてみたら、『2人はほしいけど、3人はいいかな』と(笑)。こんなやりとりもしながら、だんだんと2人目への気持ちは高まっていったのですが、当時私はまだ息子の授乳をしていて、約2年間生理が来ていなかったんです。まずはここからだ、ということで、息子の断乳から妊活をスタートさせました」

息子さんの断乳が順調に進み、無事に生理も再開。妊活の治療を始めるために、生理が始まって2カ月後に病院へ行くと、そこでの検査で意外な事実が発覚します。

「まず、第1子の時は十分だった風疹の抗体が足りなくなっているということでした。妊娠してから風疹にかかってしまうと、お腹の赤ちゃんが『先天性風しん症候群』という病気に感染する可能性があるので、予防接種を受けてから治療を始めることに。また、甲状腺の値が高く、妊娠しても流産の可能性を高めてしまうということで、こちらの治療を行うことになりました」

風疹の予防接種後は、2カ月待たなければ妊活を始められません。

「『生理が来てから2カ月』とか『予防接種後2カ月』とか、待つ期間が多く、なかなか前へ進めないじれったさを感じました」

と、振り返る理子さん。焦る気持ちを抑えつつ、まずはその時にできることを、少しずつ進めていったと言います。

初の流産にショック…! 京都旅行で現実逃避したことがリフレッシュに

予防接種、薬を飲んでの甲状腺の治療を進め、いよいよ準備が整いました。2014年11月に、第2子の妊活で初めての胚移植(受精卵を子宮内へ移植すること)を行うことに。

「第1子の時の凍結胚(凍結保存した受精卵)が残っていたので、そちらを移植する予定だったのですが、9月に採卵した卵の受精卵のほうが質がいいということで、そちらを移植することに。着床率75%ということで期待していたら、なんと着床したんです!」

ところが、その後順調に育たず、化学流産が判明します。第1子の妊活中にも経験したことがない初めての流産ということで、ショックは大きかったはず。いつも前向きに、明るく妊活に取り組む理子さんですが、この大きな壁をどのように乗り越えたのでしょうか?

「今振り返っても、あの時はすごくショックを受けていましたね。流産がわかった直後、急に思い立って、息子と京都へ旅行に行ったんです。ちょうど地方で仕事だった主人と京都駅で待ち合わせをして。今思うと、流産して悲しくて、現実逃避したかったのかなと思います。でも、町を散策したり、紅葉を見たり、息子ときれいな景色をバックに写真を撮ったりもして、すごくリフレッシュできて、行って良かったと思います。治療をしていると、自分の生理のサイクルなどにすべての予定を合わせようとしてしまうんです。だから、なかなか旅行に行きづらいのですが、この時は思い切って現実を離れて正解でした」

本当に辛くなったら思い切って休むことも大切なんですね」と理子さん。追いつめられるとどんどんしんどくなるし、そういう気持ちも結果に影響すると思う、とご自身の実感を込めて話してくれました。

『〜しちゃダメ』ではなく『〜するべき』と肯定で考えると前を向きやすい

その後も、移植できる状態になるまで流産から2カ月待たなくてはいけなかったり、採卵しても卵胞の中に卵子が入っていない空胞だったりとさまざまな困難が待ち受けます。さすがの理子さんも「妊活をしていると、大変だったり落ちこんだりすることがやっぱり多いな」と感じたそうです。

「それでも、ブログなどを見て多くの人が『ポジティブですね』と言ってくれるのは、ゴルフで培った経験が大きいのかもしれません。ゴルフって、一打のミスを引きずらないことがすごく大切なんです。そのためにメンタルトレーニングは常にしていて、『物事を否定で考えない』というのは意識していました。脳は否定形が考えられないから『ボールを右に飛ばしたくない』と思うと、かえって『右』という言葉が印象に残って右に行ってしまう。だから『〜しちゃダメ』ではなく『〜するべき』と考えたほうが実現しやすいんです。それが身についているので、日常でも『今自分がすべきことをやろう!』って、前向きな気持ちが常に保てるのかもしれないですね」

妊活をお休みしなければならない期間も、ホットヨガや鍼灸で体を温める、葉酸を摂るようにする、野菜や生姜など体にいい食事を心がけるなど、できることを少しずつ積み重ねていったという理子さん。

できる限り採卵も続け、2015年4月に採卵した卵が受精し、着床できる状態まで育ったということで凍結。その後は、海外へ行く仕事などがあり、また治療を少しお休みします。そして、4月に凍結した受精卵を7月に移植すると着床。今度は順調に胎嚢、心拍も確認ができて、TGPライフを卒業することになりました。

「2人目の妊活は『すでに1回やってるからベテランだわ』ぐらいの感覚でいましたが、まったくそうではありませんでした(笑)。治療を進めたいのに待たなくてはいけないという焦りや、甲状腺の異常や流産という初めての経験もして、大変ではあったのですが、どこか冷静な自分もいました。ダメでも『今がそのタイミングではないんだな』と切り替えて、自分の知識と感覚で進んでいけた気がします。この辺りは、2人目の妊活だったからこそ、少し余裕を持って取り組めたのかもしれないですね」

東尾理子(ひがしお・りこ)さん

1975年11月18日生まれ。プロゴルファー。1999年よりプロゴルファーとして活躍。2009年に俳優の石田純一氏と結婚。2012年、約2年の妊活を経て長男を出産。現在は、第2子を妊娠中。著書に『「不妊」じゃなくてTGP 私の妊活日記』(主婦の友社)

公式ブログ http://ameblo.jp/riko-higashio/

東尾理子さんが携わる『うむうむプロジェクト』 http://umu-umu.com/

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