【博多】挨拶力も味のうち。 元気モリモリになるたこ焼き&唐揚げ【元気屋】
メシ通レポーターのマツータケシです。
理不尽上司からのとんちんかんなお叱りに、「ハァ〜」。胸キュンしちゃったあの娘からのあからさまな既読スルーに、「ハァ〜」。親父が大切にしていたクラリネットを壊しちゃって、「ハァ〜」。
誰にだって、どんより曇り心、おセンチ溜め息デーがありますよね。
「まぁ、嫌なことは無理矢理にでも胸の奥にしまっておいて、ウマいもんでも喰えばなんとか持ち堪えられそうだな」と自分に言い聞かせた矢先に……こらえきれずに、もひとつ「ハァ〜」。結局、一日中うつむき加減で、とぼとぼ町を彷徨い歩くことになっちゃいますよネ〜。
と、そんな時、どこからともなく「こんちわ〜!!!!!」とゴキゲンな挨拶。キョロキョロと周りを見渡すも、知り合いなどどこにもいない。と、なんだかいい匂いがする方を振り向くと、イケメンさんがニコニコ笑顔であらためて「こんにちは〜!」。
「何者?」と挙動不審になるも、「あ〜っ!」と目に飛び込むまぁるいコロコロは
も、もしや元気玉!?
なわけはなく、千枚通しで器用に転がされているのは、たこ焼きです。何個も何個も、鉄板の上でおいしそうに膨らんでます。
近寄ると、「らっしゃ〜い」の元気のいい声に、「なんだか、たこ焼き屋さんって元気がもらえるな」としみじみ。
昔は、たこ焼き屋さんだけでなく、こういった露店がそこかしこにあったんだろうし、扉も窓もないから、こういう「らっしゃ〜い」「こんにちは」の声が自然に飛び交っていたんでしょうね。お客と店の何気ないやりとりでも、それは町の活気そのもの。しょんぼりした気持ちも、そんなやりとりの間に忘れてしまって、すぐにスイッチを切り替えることができたのかもしれないですね。
というわけで訪れたのは、大通りにドンッと店を構えるたこ焼き屋さん。
今回は「道行く人に元気な声で挨拶をしてくれる、たこ焼き屋さんが気になっています。たとえこちらが自転車全速力でも必ず声をかけてくれるんです」という口コミ情報をもとに調査。正体を明かさずに店を素通りしてみると、確かに「こんにちは」の声をいただきました!
店名は「元気屋」と、気もちいいくらいの豪速球ストレート。おぉっ!? スタッフ・ポロシャツにも「大元気、大感謝、大感激」と書かれてありますね。
「元気とおいしいもんで地域貢献」が店のテーマだそうで、背中に元気印を背負っているからか、スタッフ一同、誰かに強制されたわけでなく、自然と行き交う人たちに挨拶をするようになっていたとのこと。
ある日、近くの小学校の校長が店に訪れて「このお店のおかげで、子どもたちが率先的に挨拶をするようになったんです」と御礼を言われた、なんてエピソードもあるそうです。
“人を喜ばすためのはじめの一歩は、きちんと挨拶することから”。
うむ、初心忘れるべからずですな。
で、たこ焼きのお味はと言うと……出汁が効いてて、ふっくらホフホフ。笑顔満開のおいしさです!! 焼きたてだと表面がサクッとしていて、さらに「うんめぇ〜」でございます。
定番は「元祖ソース」「極旨しょうゆ」「厳選 塩」「旨味だししょうゆ」「特選ポン酢」の5種類で、6個入り390円、8個入り500円、12個入り750円です。
それに加えて季節メニューがあり、例えば秋限定の味は、明石焼きのように出汁に付けていただく「秋のきのこ汁だこ(580円)」。トッピングの「ねぎぶっかけ」+100円もオススメだそうです。
たこ焼き屋としての認知度が高い店だけど、実は人気を二分するもう一つの看板メニューが唐揚げ。オモロいのが、いつものまるっとした形じゃなくて、平たくカットされているということ。表面積が増えるので、サクサクとした歯触りが“おやつとしての唐揚げ”感を演出しているそうです。
オリジナルの下タレに漬け込んだ唐揚げは、あっさり「塩唐揚げ(並420円〜)」もいいけど、さらにドブンッと自家製の追いタレに漬けた甘辛味の「たれ唐(並420円〜)」に、よだれスイッチON! 「カレー味」や「ピリ辛味」、「マヨ味」、「旨酢味」(それぞれ並450円〜)などのバリエーションがあり、それぞれ、ご飯付きの弁当も販売(500円〜)。
野菜をたっぷりと使用してリッチな味わいに仕上げた「極みビーフカレー(590円)」も人気で、「唐揚げ極みビーフカレー」は740円。
「たこ焼き祭りや〜」「唐揚げ祭りや〜」といきたい人には、たこ焼き&から揚げそれぞれの盛り合わせ(MIXもあるよ)「元気盛(1980円〜)」で、元気モリモリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(30個)になっちゃおう。
宅配(1,000円以上)も可能だよ〜ん。
※六本松にある本店はたこ焼きがメインなので、御間違えなく。食べる前には、「いただきます!」を忘れずに!
お店情報
愛の料理 元気屋
住所:福岡県福岡市中央区薬院2-1-6
電話:092-714-7144
営業:11:00〜23:00
定休日:不定休
ウェブサイト:http://www.hotpepper.jp/strJ001025123/
書いた人:
マツータケシ
福岡在住。某出版社を経て、フリーのカメラマン&ライターとして活動中。好きな言葉は「一日三度のメシ」。福岡の安くてうまい穴場を発掘することにはまっている。
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