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数々のバトルにも参戦するフィメールMCあっこゴリラ 異色のキャリアを持つ彼女のソロ作 破壊力は野生レベル!

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筆者が最初にYouTubeで見た彼女のラップは、紙芝居をしながら兄への愛をスピットするという、それまでに見たことの無いスタイルだった。

https://youtu.be/HkDpxoy8z4Y

その、あまりにも前代未聞なラップを聴かせる彼女の事を調べると、メジャーでも活動していたガール・ポップ/ロック・バンド:HAPPY BIRTHDAYのドラマーだった事が判明。非常にポップ度の高いサウンドを聴かせていたガールズ・バンドと、摩訶不思議なラップ・スタイルを提示するあっこゴリラの姿は中々結びつかなかったのだが、そのキャリアについて彼女はこう話す。

「HAPPY BIRTHDAYのライヴの時に、アンコールでのおふざけみたいな形で、『あっこゴリラ』っていうキャラクターでラップをするっていうのを、3~4年前からやってたんですよ。世代としてJ-POPの中にヒップホップがあった世代だったので、ラップをやる事にも抵抗はなかったし、ビート感はラップとドラムは近かったので、その時から『我ながらラップの筋がいいなと思ってて』(笑)。平行して個人的にも、ストレスのはけ口として『○○殺す!』みたいなラップを、誰に聴かせるわけでも無くGarageBandでビートメイクしてラップを録ったりしてたんですよ。それは、自分自身が中学生の時に、頭の中がカオスになっちゃって爆発しそうになってたのを、ドラムを叩いて発散してたっていうのと、行動としては近かったのかなって(笑)」

そして、2015年4月にHAPPY BIRTHDAYが解散して以降、あっこゴリラとしての活動を本格化させていく。

「HAPPY BIRTHDAY時代からの知り合いが、私がラップをやってるって事で、ラッパーのKEN THE 390さんに引き会わせてくれたんですよ。だけど、まだラップ・カルチャーにしっかり接する前だったから、『私もラップやってるんですよ!YOYO!』みたいな、かなり鬱陶しい感じで絡んじゃって(笑)。それで『私、度胸だけはあるんで!』みたいな事を言ったら、KENさんが『じゃあ、バトルに出てみれば?』ってアドバイスしてくれて。バトルが何かもよく知らないし、フリースタイルもやったこと無い、ヒップホップ現場にも行った事が無かったんだけど、『ダイジョブっしょ!』ってノリでMCバトルを検索したら、『罵倒』が一番近い時期にあったんで、ノリでエントリーしたんですね』

『MC BATTLE THE 罵倒』は、現在のMCバトル・シーンを牽引する有名バトルであり、しかも、かなりハードコアなバトルである。

「それで予習の為に罵倒のバトルをYouTubeで観たら『え……えええ!怖ええ!』みたいな(笑)。でも、バックレる訳にも行かないから、会場に行ったら、更に怖くて!」

念のため言っておくが、バトル現場は緊張感はあるものの、決してバイオレンスな状況ではない。しかし、女性一人でほぼ男だらけ/ラッパーだらけの中に参入するのは、確かにビビる気持ちは十二分に理解できる。

「怖すぎて3回吐きましたもん(笑)。バトルもパニックになっちゃって、ギャーギャー叫んでるだけになっちゃったんですけど、なんとか本戦に進めて。そこからは緊張も解けてカマすことが出来て、CHICO CARLITOさんと戦ったり。そこで『戦極MCBATTLE』を運営してるMC正社員さんに出会って、その縁で『戦極』にも出場して……って感じですね。それからヒップホップの現場にもライヴで呼ばれるようになって、本格的にヒップホップ・カルチャーに入っていきました。その中でも、KMCのライヴに喰らって、『これが本物のラップ・ライヴか!』って。そこから紙芝居も止めて、ラップだけでライヴするようになりました。今も、現場で鍛えられてる最中ですね」

https://youtu.be/maEEPGmIwnk

同時に、アイドル・イヴェントやバンド系のライヴにも積極的に登場。

「ヒップホップと、アイドル/ガールズ・バンド系のライヴで半々ぐらいの感じで出てましたね。出られるライヴの間口が広いんで、月に15本以上ライヴしまくって、バイトも辞めて物販の売り上げだけで生活するようにしました。ライヴの調子が悪ければ物販が売れない、だけど、良いライヴが出来れば注目されて売れるっていうのが面白いし、それがライヴの評価の基準にもなって。そうやってライヴをこなす中で、自分の言いたい事とか、スタンスがはっきりしていったんですよね」

そして、1月20日には、初のアルバムとなる「TOKYO BANANA」をリリース。

「超良いアルバムが出来たと思いますけど、売れそうなテーマが一つも無いんですよ(笑)。ビートもいなたいし、内容も共感は呼べないし、リスナーは置いてけぼりにしてると思いますね。他のどこにも当てはまらないから、売れる要素がひとつも無いのは自覚してます。でも、そういうものが作りたかったし、聴きたかったんですよね」

その言葉通り、東京のバナナ販売事情とセルフ・ボースティングを併せたような”TOKYO BANANA”、何故か一休さんをディスりまくる”ハゲ”、向井秀徳への愛を一方的に伝えまくる”向井さん”、実話に基づいているという”ビューティフル・ウーマン(ゴリラ夫妻ver.)”など、これまでのラップ・シーンには無かったようなリリックの内容が印象的。

https://youtu.be/GkY30Hy88H0

その内容を彩る、アニメ声から、唸りあげるようなデス・ボイスまでカラフルな声の表情と、キャリアの短さを感じさせない確かなラップ・スキルも興味深いが、とにかく言うことが面白い! 中でも、実の兄へのメッセージが貫かれた”お兄ちゃん””谷原””脱ヲタfeat.erica(エレクトリックリボン)”の「お兄ちゃん三部作」は、ラップ・オペラとも言うべき、壮大でドラマチックな連作。

「本当に聴かせたいのはこの3曲かも知れない。もうヒッチコックのサイコの世界ですよね、『本当は私が一番狂ってたのか!』って(笑)。でも、お兄ちゃんの話として構成してるんですけど、メッセージとして、生きづらいからって、つまらない世界と合わせなくていいんだよ、そのままでいいんだよって事を書きたかったんですよね。でも、それをそのまま書いてもつまらないし、工夫しないのは嫌いなんで、お兄ちゃんの物語を書きながら、そこにそういうメッセージを仮託した感じではありますね」

強烈過ぎるパンチ力を誇るアルバムをリリースし、その存在感をシーンにアピールするあっこゴリラ。彼女の目指す先はなんだろうか。

「ヒップホップやアイドル、バンドの現場を巻き込んで、いろんな人と、いい音楽と出会って、伸びていければって思ってますね。その中で『強烈な夜』をいっぱい作らなきゃいけないと思うんですよね。そういうエネルギーをみんなが持てば、音楽は死なないし、面白くなるし、日本が面白くなる。だからガンガン攻めて行きたいっすね。今年の目標としては、『りんご音楽祭』に出たいのと、ワンマンか『あっこゴリラと愉快な仲間たち』なのかは分からないけど、リキッドルームで主催イベントをしたいと思ってます」

https://youtu.be/jLnMkRViftE

<リリースデータ>

あっこゴリラ「TOKYO BANANA」
レーベル:KAMIKAZE RECORDS(流通:ULTRA-VYBE)

<ライヴ情報>

『TOKYO BANANA』リリースパーティ
あっこゴリラ5HOURS 〜あっこゴリラワンマン!!!!!〜
2016/3/26(土)@恵比寿batch
17:00~22:00/¥2000+2D

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