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今だから見てほしい心の傷を癒す感動作! 15年後の被災地を描いた映画『その街のこども』

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早いもので、忘れられない記憶が刻まれたあの日から半年。多くの犠牲を悼み、今後へ語り継ぐと同時に、心に負った傷をどう癒していくのかが重要となる時期ですが、そんな今だから、見てほしい映画があります。
ご紹介したいのは『その街のこども』。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災。その15年後の神戸を舞台に、当時『その街のこども』だった男女2人の心の動きをていねいに描いた、静かだけど深い感動が詰まった作品です。
もともとは震災の15年特別企画としてNHK大阪が制作し、2010年1月17日に放送されたテレビドラマですが、放送文化基金賞を受賞するなど評価が高く、私の周りでも「神ドラ!」と評判だったんですよ。
そんな反響に応えて、未公開シーンを加えるなど映画化された今作は、昨年末より全国で順次全国で公開され、DVDにも。ちなみに、3月11日には都内で上映中だったので、東日本大震災とも関わりのある作品といえるかもしれません。
 
物語は、2010年1月16日。こどものころに被災し、その後東京で生活をしていた「勇治」と「美夏」が、10数年ぶりに戻った神戸で偶然出会う場面からスタートします。
翌1月17日朝5時46分に行われる「追悼のつどい」に「行かなだめなんです」と語る美夏と、それに対し冷ややかな勇治。反発しあいながらも、追悼のつどいに参加する前に御影のおばあちゃん家まで(片道約7km)一旦戻るという彼女に、勇治は付き合うハメに。15年後の「あの時」まで、2人は一緒に深夜の街を歩き続ける……というロードムービーです。
彼らは震災で傷つき、「神戸のことなんか忘れたふりをして」過ごしてきましたが、道中で時に笑い、時にお互いの感情をぶつけあうことで、胸の奥に仕舞い込んできた「記憶」や「痛み」が不器用にこぼれ落ち、やがてあふれだしていくんです。
結末はちょっと意外かもしれませんが、抑えつけていた感情や傷と向き合うことで、少しずつ心が癒され、前へ進んでいく2人に、東日本大震災を経験した今、共鳴し、涙する人は多いのではないでしょうか。
さて、主演は、実際に神戸で被災した『その街のこども』である森山未来さんと佐藤江梨子さん。役柄とは年齢や体験など共通点が多いこともあり、ドキュメンタリーのように自然でリアルな姿が素晴らしいです。
そして脚本は、映画『ジョゼと虎と魚たち』といった名作や10月からの朝ドラ『カーネーション』を手掛けるのも話題の渡辺あやさん。渡辺さんも地元出身で被災を体験したとあって、ちょっとしたセリフやエピソードの深いこと!
重いテーマですが軽やかさがあり、落ち着いたトーンの映像や音楽など、押し付けがましくない演出も魅力の今作。ラストシーンは実際に2010年の「追悼のつどい」で撮影されるなど、ドラマを超えた感動が体験できるハズです。
なお、DVDは売上の一部を東日本大震災復興支援のために寄付。また、ドラマ版のHPは、震災の記録や記憶で被災地を支援するサイト「リエゾン被災人」と直結しているので、こちらも1度のぞいてみてください。
勇治と美夏が歩くのは、震災前と同じように明るく輝く神戸の街並みです。3.11の大震災で多くの人が傷つき、忘れられない記憶が残されましたが、そんな人にとって、2人が歩く「15年後の神戸」は、被災地の未来に重なり、希望となるのではないでしょうか。温かな余韻が、心の奥に仕舞い込んでいた感情を解きほぐしてくれると思います。
映画『その街のこども 劇場版』阪神・淡路大震災15年 特集ドラマ『その街のこども』
(田村朋子)


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