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教えて大渕弁護士!マタハラ解決に向けた具体的な弁護士の頼り方、気になる費用は? マタハラ被害者座談会《後編》

教えて大渕弁護士!マタハラ解決に向けた具体的な弁護士の頼り方、気になる費用は? マタハラ被害者座談会《後編》 f:id:akasuguope02:20160218224416j:plain

妊娠出産をきっかけに、職場で不当な扱いや嫌がらせを受けることを指すマタハラ(マタニティハラスメント)。法律事務所でマタハラ被害の相談を受けている大渕愛子弁護士と、実際にマタハラを受けて苦しんだ経験のある3名の女性に集まってもらい、それぞれの体験を語っていただきました。

前編では、3名の女性が実際に受けたマタハラ被害についてお話しいただきました。後編となる今回は、気になる弁護士費用や解決に向けての動き方について教えてもらいます。

-Profile-

ミキティさん:26歳。子どもはもうすぐ1歳。配送センターに勤務していたが、ひとりの先輩から嫌味を言われ続け、自主退職に追い込まれる。

タカミさん:子どもはもうすぐ1歳。転職直後に妊娠が発覚。試用期間の終了と同時に解雇を言い渡されてしまう。

ミホさん:子どもは7ヶ月。女性の多い職場で理解があると思いきや、先輩達の妊娠体験をベースに物事を決められ悶々とする。現在育休中。

最高裁でマタハラが認められる!今は社会の変革期

大渕:これまではマタハラがあっても水面下に隠されていましたが、今は子どもを産んでも働き続ける女性が増えたため、認知されるマタハラ件数も増えてきています。共働きが不可欠な時代なのに、職場の皆さんの意識が社会の必要性にまだ追いついていない、ちょうど変革の時期なんだと思います。

ミホ:確かに、最近になってようやく「マタハラ」っていう言葉が浸透し始めた感じがします。

大渕:一昨年、マタハラによる降格事例で最高裁が違法の判決を出しました。最高裁でマタハラが認められたのはそれが初めて。その頃からマタハラの相談件数も増えてきました。今までは、自分の受けている仕打ちがマタハラなのかもよくわからないまま我慢してしまう人が多かったと思うんです。

ミキティ:それじゃあ企業側も少しはマタハラを意識し始めてる?

大渕:「一億総活躍社会」とも言われる今の時代、日本の社会全体としても女性に育児と仕事を両立してもらわないと成り立たない状況なんですよ。だから政府もマタハラ撲滅に向けて動いていて、企業に指導もしてるんです。でも、危機感を持ってきちんと対応している大企業に比べて、中小企業まではなかなか行き届いてないのが現状ですよね。まだ社会の動きと実際の現場がちぐはぐな感じ。みんなが意識を変えていくのはまだまだこれからだと思います。

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妊娠すると申し訳ない気持ちで一杯に…。仕事の穴は誰が埋める?

タカミ:職場に妊娠を打ち明けるときに、「妊娠してすいません」みたいな気持ちになっちゃうのは悔しいですよね。

大渕:本来、肩身を狭くする必要なんてないはずなのにね。ほとんどの女性が、残業できなくなることや育休を取ることに対して、会社に申し訳ないという意識を持ちがちです。これからの女性にとっては、もう職場選びの段階から妊娠出産への理解がある会社かどうかが、すごく重要な判断基準になっていくと思います。

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