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日本は大丈夫? 世界で感染が拡大する【ジカ熱】について知りたい!

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日本は大丈夫? 世界で感染が拡大する【ジカ熱】について知りたい!

最近、ニュースなどで「ジカ熱」という病名を耳にすることが増えました。

主に亜熱帯気候の地域で流行が懸念されていますが、アメリカではジカ熱の発生地域には妊婦や妊娠を希望する女性に渡航を自粛するように呼びかけています。日本でも厚生労働省が2月15日付で、マラリアやデング熱と同じ“第4類感染症”に指定することが決まっています。

さてこのジカ熱とは、一体どのような疾患なのでしょうか。今回はジカ熱の症状や予防法などについて医師に教えてもらいましょう。

「ジカ熱」ってどんな病気?

「ジカ熱」とは、ネッタイシマカやヒトスジシマカを媒介として起こるジカウィルス感染症です。

まだ馴染みのないウイルスで詳細なことわからない点も多いですが、感染者の血液を吸った蚊が他の人を刺すことでウイルスが媒介されるのが主な感染経路と考えられています。

ヒトからヒトへの直接の感染はないと考えられていました。しかし、最新の情報では性交渉によって感染が確認されたとの報告がありました。

発生している地域はアフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域です。

現在は特に多いのが南アメリカといわれています。

米国疾病管理予防センターは、ジカ熱が発生している地域に妊娠を希望する女性や妊婦に対して渡航自粛を呼びかけています。

具体的な地域はブラジル、コロンビア、エルサルバドル、仏領ギアナ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、マルティニーク島、メキシコ、パナマ、パラグアイ、スリナム、ベネズエラ、プエルトリコです。

日本国内での感染は今のところ確認されていませんがこれらの地域へ渡航してから帰国した日本人での感染の報告はわずかながらあります。

蚊に刺されて数日後に、以下のような症状が見られることがあります。

・軽度の発熱

・発疹

・関節痛や筋肉痛

・倦怠感

・結膜炎

・頭痛 など

しかし感染しても症状がない、もしくは症状が軽いため、感染していても気付きにくいといわれています。

胎児に影響あるかもしれない「小頭症」って?

このようにジカ熱は感染症としては軽いものですが、妊娠中に感染した場合は胎児に影響が出る可能性が指摘されています。

ジカ熱の流行しているブラジルでは「小頭症(生まれつき頭蓋の小さい先天性疾患)」の報告がここ数年の倍以上のペースで報告されています。

小頭症とは、年齢別の頭囲の平均値から統計学的に標準偏差の2倍以上小さい場合をいいます。

脳の発育障害をきたす可能性があり痙攣、麻痺、精神発育遅滞など様々な症状を起こす可能性があります。

併発するかもしれないギラン・バレー症候群とは?

またジカ熱にかかることで、「ギラン・バレー症候群」を発症する可能性もあるといわれています。

ギラン・バレー症候群とは神経を包む鞘の部分がはがれてしまうことで発症します。

筋肉を動かす運動神経が障害され四肢に力が入らなくなることや神経が麻痺を起こして立てなくなる、ひどい場合は呼吸筋も麻痺して呼吸が自力でできなくなってしまうことがあります。

すべての例がこのように重篤になるわけではありませんが、しばらくは医療機関で厳重に管理しないといけない疾患です。

なお、日本でギラン・バレー症候群は特定疾患に認定された指定難病です。

発症の原因としてウィルスを含むさまざまな感染症が挙げられていて、ジカウィルスもそのひとつと考えられています。

わたしたちが気を付けるべきことは?

日本にウイルスはまだ入ってきていませんが、ジカウイルスを媒介するヒトスジシマカは日本のほとんどに生息します。

そのため虫除けや蚊取り線香、蚊帳などの虫よけを用いること、蚊がいる野外にはなるべく行かないようにすることを気をつけるといいです。

また、米国疾病管理予防センターが渡航自粛を呼びかけている国には、観光目的での訪問をしばらく見送ったほうがいいでしょう。

仕事などでどうしても行く必要がある場合は、以下の2点を注意してください。

・宿泊先は、締め切って冷房のかけられる施設を選ぶ

・外出時は肌の露出をできるだけ避け、露出した部分には有効成分の含まれた虫除けを塗る

ワクチンは今のところありません。かかった場合の特効薬も、まだありません。

医師からのアドバイス

今のところは海外の流行地域で蚊に刺されないようにする、もしくは流行地に行かないことが大切です。

オリンピックが開催されるブラジルへ妊婦さんが行くことは終息宣言が出されるまでは控えたほうがいいでしょう。

蚊は他のいろんな疾患を媒介します。そのため、蚊に刺されないように日ごろから気を付けておくことは大切です。蚊を発生させないためにも、庭など水がたまるようなところができないように気をつけるといいですね。

夏までにジカ熱に関してさまざまなことが解明されていくと思います。

最新の情報は厚生労働省のウェブサイトで見ることができます。気になる方はチェックするといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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