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【DNA Diet and Lifestyle】vol.11: 日常に溢れる病気と遺伝子との関係

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様々な病気と遺伝子の関係

前回はガンと遺伝子の話でしたが、今回はガン以外の日常に溢れる病気と遺伝子の関係を考えてみましょう。

つまり、

・メタボリックシンドローム

・アレルギー

・呆け

・うつ病

…などと遺伝子の関係です。

これまで、様々な病気や状態と関連する遺伝子が見つかっていることは既にお話ししました。

肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風…などなど枚挙にいとまがないのですが、これらの病気や状態は一つの遺伝子の異常よりも、生活形式に関わることが知られています。

変異があっても病気にならない!?

マウスの実験ですが、Clockという時計遺伝子(ヒトも持っています)の一つにもともと変異があると、メタボリックシンドロームになりやすいことが知られています。

それでも、変異があってもまっとうな食事をしているとならないのです。ところが、乱れた食事をすると変異がないマウスに比べて簡単に肥満になることがわかっています。[※1]

ガン、肥満、脂肪肝などの現代病に、他の時計遺伝子の影響があることがわかっています。

そして、時計遺伝子そのものに変異がなくてもまた、時差呆けのような体内時計を狂わせる生活をしていると時計遺伝子が正常に働かなくなり同じ危険を生じます。

国際線の乗務員に肥満が多いことはこの代表ですが、結局、遺伝子の機能は食事や生活に強く影響を受けるのです。

人は誰でも遺伝子変異を持っている

つまり、遺伝子の変異を持っている人は持っていない人に比べ、病気になりやすい傾向にあるのは事実ですが、病気になる運命なのではありません。

そして、大なり小なり何らかの遺伝子変異を持っているのが当たり前と考えられます。

例えば東洋人は西欧人に比べ比較的糖尿病になりやすい遺伝子を持っていることが多いのですが、だからといって「東洋人であること」だけで悲観するようなことではありませんよね。

糖尿病やアレルギーは古くから知られている病気ですが、この50年間に急増しています。

こうした問題は家畜やペットにも共通する問題ですが、私達の遺伝子は50年間に急激に変化したのでしょうか?

実際は否。

遺伝子が変化したのではなく、生活が変化したために遺伝子の発現(働き)が変化しただけなのです。でも、ガンと違って遺伝子そのものが変化したわけでなく、遺伝子の働きを元に戻すのもそれほど大変ではありませんから幸いですね。

~医師:松本 明子~

※ J Biol Rhythms. 2007 Aug; 22(4):312-23.

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