妊婦は一体どうしたら!? 新型インフルエンザ対策

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神戸や大阪で一気に広がった新型インフルエンザ感染。普通の風邪ですら注意しなければならない妊婦は一体どうしたらよいのだろうか。特に感染拡大が著しい神戸に在住しており、妊婦でもある記者が調べてみた。

まずは、神戸市の新型インフルエンザ相談センター窓口(発熱相談センターとは別)へ電話してみた。
記者 (まだ、発症しているわけではありませんが)妊婦が万が一、新型インフルエンザに感染したらどうしたらよいでしょうか?
窓口 通常と同じですが、まずは発熱相談センターへ連絡をしてください。発熱相談センターの判断に基づいて、指定の病院にて感染の有無を確認することになると思います。
記者 妊婦が発症したらどのような症状が見られますか?
窓口 明言できませんが、高熱がでるかとおもいますので、その場合は上記の発熱相談センターへ連絡していただくことがまず最初です。
記者 その場合、かかりつけの産婦人科と発熱相談センターから先の指定病院が連絡しあう、ということになるのでしょうか?
窓口 それは、ここではわかりません。妊婦さんの状況によってかかりつけ医の判断も違うでしょうから、可能な限り、かかりつけ医に事前に相談していただければと思います。
記者 わかりました、ありがとうございました。

かかりつけの産婦人科にも事前に相談しておいてほしい、ということだが、実際に感染が確認されていない状況で、「どうなりますか?」と聞いても、回答が難しいだろう。しかし、指定病院がかかりつけの産婦人科医と連絡を取り合うことがあるかどうか、わからない、といった回答だったが、そんなことでは困ってしまう。連携して対応する、という体制は確保されていないのだろうか。

つぎに、厚生労働省はじめ、国内各自治体から、妊婦に対しての新型インフルエンザの対応について、公式の情報が少なすぎることが判ってきた。そこで、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)からの情報(英語)を確認してみた。
 
重要なポイントとしては、

 ・妊娠中はとくに注意が必要で、すぐにタミフルやリレンザを服用すること。(妊婦がタミフルやリレンザを服用すること自体をタブーだと考えるべきではない)
 ・タミフルやリレンザの服用による妊婦や胎児への影響のリスクよりも、服用による効果による利益の方が勝る

ということだろう。つまり、万が一、感染してしまっても対応する手立てがないわけではない、ということだ。

ただし、感染したときの妊婦の状況や何か月なのかといった妊娠期間により、医師の判断が違うことも想定される。また、タミフル、リレンザを処方されることによる妊婦や胎児への影響は、関連性が立証されていないとはいえ、妊婦にとっては不安なことは間違いない。ここで、一番避けなければならないのは、妊婦や家族が胎児への影響を心配しすぎて、適切な処置のタイミングを逃してしまうということだ。

妊婦は、何より病気にならないのが一番だから、マスク、手洗いうがいはもちろんのこと、できる限り外出しない、という判断も可能な限り必要だろう。一方で、感染者数が次々に増えていく今、もはや感染拡大を防止という対策方針にも限界がある。妊婦をはじめ特定の疾患を持った人の方が症状が悪化し、死亡にいたるリスクが高いことは医学的に明白であり、死亡者がでることを防ぐといった意味において、リスクが高い人たちに焦点をあてた対策も同時に求められている(このニュースの元記事はこちら)。

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IT妊婦

大都会六本木でのITまみれな生活を捨て、神戸で築50年にもなろうかというオンボロ社宅に住まう妊婦ライターdeath。

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