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ウクライナらしさをヒシヒシと感じる街、リヴィウ

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Photo credit: Kate Kulbitskaya「Lviv 2013」

こんにちは、TRiPORTライターの新田浩之です。
階段で有名なオデッサから夜行列車に乗って、ウクライナの西部に位置するリヴィウに着きました。リヴィウはウクライナの西端にありながら、最もウクライナらしさを感じる街として有名です。今回は私が実際に訪れて感じたウクライナらしさを紹介します。

ウクライナ語を初めて聞いて感じたこと

オデッサからリヴィウへの約12時間の列車旅では、かなり列車が揺れていたので、なかなか寝付けませんでした。眠い目をこすりながら、駅前から路面電車に乗り、ホステルにチェックイン。とりあえず休憩するためにベッドで横になっていると、部屋がフロントの横にあったので、フロントでのやり取りが聞こえてきました。

最初はロシア語かな、と思って聞いていたのですが、何かが違います。「ロシア語とは違う、ポーランド語とも違う、何かロシア語とポーランド語の中間のような言語だなぁ」と思っていた言語…。それはウクライナ語だったのです。

後でホステルのスタッフに聞くと、スタッフは母語がウクライナ語で、ロシア語もポーランド語も話せると答えてくれました。ウクライナ語を母語にする人にとっては、ロシア語、ポーランド語は簡単にマスターできるのだそうです。ロシア語を懸命に勉強している身からすると、少しだけうらやましく感じました。

リヴィウの街に出てみると、ロシア語はほとんど聞こえてきません。ウクライナ語しか耳に入ってこないのです。同じウクライナでもオデッサではロシア語が目立ったので、とても新鮮。路面電車の車内放送もウクライナ語でした。

ロシア語を勉強している身からすると、ウクライナ語を聞くのは、なかなか面白いのです。例えば「通り」という単語。ロシア語では「улица ウーリツァ」と発音します。一方、ウクライナ語では「вулиця ヴーリツィヤ」になります。この微妙な違いがなんだか面白く、車内放送を聞くために歩ける距離でもわざわざ路面電車に乗っていました。車内放送を聞くことも、文化や言語を学ぶ一つの方法かもしれません。

Photo credit: Nitta Hiroshi「一番ウクライナカラー全面、様々な教会がある街、リヴィウ」

「何だこの旗は?」謎の赤・黒の旗

リヴィウは黄色と青色のウクライナ国旗が目立つ街です。しかしウクライナ国旗の横に上部が赤、下部が黒、という謎の旗も目に留まりました。「アナーキストの旗でもあるまいし、何だろうこの旗は…?」 そう思いながら歩いていると、旧市街の中心地、リノック広場に着きました。そこで、ウクライナ国旗と謎の旗を売っている青年がいたので、質問してみることに。

すると、彼は「外国人観光客はみんなこの旗の意味を聞くね。これはウクライナ ナショナルムーブメントの旗だよ」と答えてくれました。実はリヴィウは、ウクライナ独立運動の中心地だったのです。第一次世界大戦終了後はポーランドに抵抗し、第二次世界大戦中は「ウクライナ蜂起軍」が結成され、ナチスドイツとソ連軍を相手に戦ったのです。第二次世界大戦終了後も、しばらくはソ連を相手に散発的な戦闘がありました。いずれの戦いも失敗に終わったのですが、赤・黒の旗を飾ることで、独立へ向けた戦いの記憶を残したいのでしょう。

Photo credit: John Slotylo「Lviv」

言葉を聞いて、旗を見て

リヴィウには5日間も滞在したのですが、この青年との会話は初日の出来事でした。第一印象では「リヴィウはウクライナカラーを全面に出し、勇ましい街だなあ」と感じたのですが、2日目、3日目とリヴィウの人々と接していく中で、その印象が変化していったのです。続編に続きます。

ライター:新田浩之
Photo by: John Slotylo「Lviv」

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Nitta Hiroshi「ウクライナとロシアが混ざっている街 オデッサ」

Nitta Hiroshi「ウクライナカラーが全面、ポーランドのような街、リヴィウ」

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