どんな食材でも激ウマなタイ料理風にしてしまう“魔法の調味料”の作り方【料理解析】

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どんな食材でも激ウマなタイ料理風にしてしまう“魔法の調味料”の作り方【料理解析】 f:id:Meshi2_IB:20151029213103j:plain

「クルワンプルーン」という魔法

去年の結婚記念日に我々夫婦は横浜日ノ出町にあるディープなタイ料理屋さんで泥酔しておりました。

「ダハハ〜 このタレっていうかソースていうかこの調味料、おいひ〜よねぇ〜」と私。

「おいひ〜 あははは〜」と我が妻。

「これって、どんな食べ物にふりかけてもタイ料理風になっちゃうかもねぇ〜」

「なっちゃうなっちゃう!」

「真似できるかなぁ〜はは」

「出来る! もぉアタシの手にかかれば完璧ダぁ!」

……バカ夫婦です。

そして横浜から帰ってしばらくして、おもむろに食卓にコレが登場いたしました。

無くしかけていた記憶の通りの2種類の液体調味料がちゃんとあります。

そして、いつからかこの調味料は我が家の定番となったのです。

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ちなみにこれは作った当初、食卓に並べた姿(拡大図)。

そして今回あらためて作った

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Theかけるとどんな食材でもタイ料理風になっちゃう魔法の調味料」(我が家比)です。

タイ料理店のテーブルには大概置いてある調味料セットで、名前を「クルワンプルーン」というのがあります。

基本は砂糖と粉唐辛子、そしてプリックナンプラーとプリックナムソムという液体調味料で計4種類ぐらい。これらをお好みで料理にふりかけて食べます。

妻が真似して作ってくれたのはこの中の「プリックナンプラー」「プリックナムソム」です。

ザックリと言って、プリックナンプラーは唐辛子ナンプラーでプリックナムソムは唐辛子酢。

まずは作ろう

作り方は超簡単で、この2種類の調味料にパクチーやライム等を揃えれば、ある程度の料理はお手軽にタイ料理風に早変わりしてしまいます。信じて下さい。

「今日はタイ料理が食べたい! だけど食べに行くのも、もちろん作るのも面倒くさい!」という時に、簡単にタイフェスティバルが開催出来ます。一人でもフィーバー出来ます。本当です。私はたまに一人でお留守番の時に開催します。その時はキッチンで飲みながらこの調味料を傍らに用意し、好きなモノを料理しながら食べるという行為におよびます。

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材料はざっとこんなものです。

赤唐辛子と青唐辛子同量ぐらいでなるたけ辛いの(小口切り)、ライム、ニンニクすりおろし、砂糖、ナンプラー、酢。

「プリックナンプラー」の作り方

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ビンにライムのうす切り1/2個ぐらい、ニンニクすりおろし大さじ1杯、砂糖大さじ1杯を入れ

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唐辛子の小口切り4〜5本(お好みの量)入れ

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ナンプラーをヒタヒタになるまで入れて、3〜4時間ぐらい置けば出来上がり!

「プリックナムソム」の作り方

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ビンに唐辛子の小口切り4〜5本(お好みで)入れ、ミツカンのカンタン酢をヒタヒタになるまで入れ、3〜4時間ぐらい置けば出来上がり。

以上です。

プリックナンプラーは砂糖やニンニク、ライム等を入れると日持ちがしなくなる(冷蔵庫に入れても1週間ぐらいが限度)ので、唐辛子とナンプラーを入れただけのを作って、食べるときに使う分だけ砂糖、ニンニク、ライムを足すというのも良いです。

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唐辛子とナンプラーだけのプリックナンプラー

タイ風クイック・クッキング色々ざます

それでは、色々ふりかけて食べてみましょう!

注意点はあまりドバッとかけないこと。特にプリックナンプラーは安易にかけると塩っぱくなりすぎます。

最初は小さじにチョロっとかけて、唐辛子の実をチョコンとのせるぐらい。味を見て徐々に好みの量に増やしましょう。

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それからパクチーは必須です。

「それ反則!」というご意見は無視いたします。

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追加のライムも良いですね。

「焼いた赤いウインナー」

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これはプリックナンプラーとプリックナムソムをチョロっとずつかけるのがおススメ。

私はプリックナムソムだけのほうが好きだったりします。

「焼いた魚肉ソーセージ」

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プリックナムソムがおススメ。

「さつま揚げ」

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さつま揚げはトースターで焼きました。プリックナンプラーとプリックナムソムをチョロっとずつで、ライムをさらに追加でたらすと、さらにソレっぽくなります。反則ですがさらにスイートチリソースを加えると「トートマンプラー」(※タイ風さつま揚げ)に近くなります。

「椎茸」

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これもトースターで焼きました。妻はプリックナンプラーをかけるのが好きで、私はプリックナムソムが好き。

「鶏の唐揚げ」

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唐揚げはいつもより薄めの味付けで。プリックナンプラー&プリックナムソムでライムを追加がおススメ。

買ってきた唐揚げの場合はプリックナムソムとライムのみのほうが良いでしょう。

「焼き鳥」

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焼き鳥は塩で。プリックナンプラー&プリックナムソムでライムを追加がおススメ。ナンチャって「ガイヤーン」(※タイ風の炭火焼き鳥)って感じです。

「鶏そぼろ丼」

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醤油少なめで、甘めの味付けで作りましょう。プリックナンプラー&プリックナムソムでライムを追加がおススメ。これはもうナンチャって「ガパオ」です。

スーパーやコンビニのお弁当でも良いです。その時はプリックナムソム&ライムのみのほうが良いでしょう。

「塩焼そば」

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今回の具は牛バラ切り落しと白菜とカニカマ。カニカマはエビの代用。白菜はシャキシャキな食感が楽しめます。袋の表示に合わせて作りましたが、粉末ソースの量は半分にして薄口に作ってます。

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プリックナンプラー&プリックナムソムでライムを追加がおススメ。

「サッポロ一番塩ラーメン」

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やはりお湯を多めにして、薄口にしましょう。そしてエビの代用でカニカマにしています。プリックナンプラー&プリックナムソム。ライムを一切れ絞って、ポトンと入れちゃうのがおススメ。これは美味いですよ!

「レタスと豚肉のしゃぶしゃぶ」

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しゃぶしゃぶの湯にはカツオ出汁の素が入れてあります。レタスは普段サラダで食べないような外側の葉っぱを使うのが良いです。

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プリックナンプラー&プリックナムソムがおススメ。

「タラちり湯豆腐」

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助宗ダラと豆腐です。

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プリックナンプラー&プリックナムソムがおススメ。

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ちなみにお豆腐は冷奴でもイケます!

「サバの水煮ご飯」

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ご飯にパクチーをのせて、サバの水煮をのせてプリックナンプラー&プリックナムソム、そしてライムを絞る。プリックナムソムはちょっと多めが良いかも。

さてこんなところで、妻がちょっと用事があると言うので途中退席。

で、その間に「パクチーモヒート」なんてのも作りました。

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焼酎にパクチーを入れソーダを注ぎ、ライムを絞ります。

そして……最後のトドメ!

さて、妻が帰ってきて、何やら袋をぶら下げています。

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ドドーン!

「え!? コレもやるの?」と私。

「いえいえ、コレはちょっと口直しにと思って。さすがに飽きてきちゃ……」と妻が言い終わらないうちに、

「ダメですよ、やりますよ」と私。

「え?……ええ!?」

「やります!」

まず大トロ!

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基本酢飯なのでプリックナムソムは使わず、プリックナンプラーに唐辛子ちょこん、ライムひとたらし。

で、

「うまい!」

次に赤身!

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こっちにはパクチーのせて、プリックナンプラーに以下同。

「うまいです!」

軍艦巻きに!

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「コレもうまい!」

穴子!

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「本当にうまい」

最後にサーモン。

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これにはマヨネーズとプリックナンプラーを混ぜたのをかけてみましたが、

「やはり美味しい」

まさかお寿司にこんなに合うとは思いませんでした。

近所にある安い回転寿司のだったので、イキオイで実験してみたんですが、

まるで高級な寿司に変身しやがりました。

高い系ので寿司に塩をつけて食べたりするじゃないですか、アレの味です。

食べたこと無いんですけどね。

ま、とにかく美味しいです。

「なんでもタイ料理風に……」とか大きく宣言しておいて、実はあまり自信なかったんですけどね。

でも、ほぼ何でもタイ料理、というかなんにでも合う気がします。

ポイントは薄味に作ってプリックナンプラー&プリックナムソムをふりかけるという感じです。各品一応おススメを色々書きましたが各自お好みで。

皆々様もぜひ色々とお試し下さいませ。

「コップンクラップ!」

「コップンカー!」

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作った人:

浅見ゆき

吉田の妻。旧姓「浅見」の方がカッコイイので旧姓をペンネームに。某建築会社事務員。吉田が自宅の仕事場で編集者と打ち合わせをしていると、突如居酒屋『路地亭』を強制的に開店し、酒と肴をお見舞いする。ピクニめし作家。料理解析家(だいたいの料理は一度食べれば再現できる!)。

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書いた人:

吉田いつし

東京出身。エディトリアル・デザイナー。書籍の装幀や雑誌のデザインをしながら、散歩のフリーペーパー『路地と道くさ』を発行。東京ストローラブラボ代表。HPでブログ「路地と道くさな日々雑感」を毎日更新中。日曜GarageBand家。文化的駄菓子屋。 HP:東京ストローラブラボ

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